日本出身プリマ・金子扶生に賞賛の嵐! ロイヤル・バレエ『シンデレラ』の魅力に迫る~「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26」にてリバイバル上映
-
ポスト -
シェア - 送る
シンデレラ役 金子扶生 (C)2023 ROH. Photographed by Andrej Uspenski
ロイヤル・オペラ・ハウスで繰り広げられる、世界最高峰の英国ロイヤル・バレエの舞台を映画館で現地さながらに体感できる「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」。新シーズン「2025/26」は2025年12月19日(金)から2026年7月9日(金)まで全9演目が上映予定だが、2月13日(金)からはTOHOシネマズ 日本橋ほかにて、名匠フレデリック・アシュトンによる華麗でファンタジックなロイヤル・バレエ『シンデレラ』が1週間限定で公開となる。シンデレラ役の日本出身プリマ・金子扶生が賞賛の嵐を呼び、大きな話題を呼んだ人気プロダクションが待望の再上映。公開を記念し、舞踊評論家・森菜穂美氏とともに本作の魅力に迫る解説コラムが到着した。
数あるバレエ作品の中でも、最も人気があり日本の観客にも親しまれている名作が、ロイヤル・バレエの創立メンバー、フレデリック・アシュトン振付の『シンデレラ』だ。アシュトンの振付について森氏は「箒をシンデレラのパートナーに見立てたデュエット、男性ダンサーが女装してコミカルに怪演する義理の姉妹たち、四季の精たちのソロや星の精たちのきらめく群舞が特徴です」とその魅力を語っている。
本作は、2022年に、初演75周年を記念し舞台装置や衣裳も一新されての新プロダクションとして、ロイヤル・バレエではおよそ10年ぶりとなる待望のリバイバル上映が行われた。舞台装置を手がけたのは、『となりのトトロ』のロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによる舞台版でローレンス・オリヴィエ賞を受賞したトム・パイ。花々が咲き乱れるガーデンパーティをイメージした華麗な舞踏会場が印象的に演出されている。そして、衣裳は6度アカデミー賞衣裳デザイン賞にノミネートされ、2007年にはオスカーを手にしたアレクサンドラ・バーンが手掛け、オートクチュールのような洗練されたエレガントな衣裳も大きな魅力となっている。
ロイヤル・バレエ『シンデレラ』
ロイヤル・バレエ『シンデレラ』
シンデレラ役を日本人プリマが務めていることにも注目だ。明るく健気で清らかな心を持つシンデレラを演じるのは、金子扶生。ロイヤルを代表するプリマ・バレリーナへと躍進を続けて世界中の劇場にもゲスト出演し、まさに“シンデレラ・ガール”として輝いている。森氏は「難しいステップも軽やかに鮮やかにこなし、前向きに運命を切り開くヒロインを好演しています」と金子に賞賛を寄せる。王子役を務めるのはウィリアム・ブレイスウェル。「優しくノーブルな貴公子役がぴったりで、金子とのパートナーシップを待ち望んでいる現地ファンの熱望に応えての今回の共演となりました」と森氏は解説する。颯爽としたブレイスウェル王子のソロ、そして2幕の舞踏会での二人の想いが高まる甘美でロマンティックなパ・ド・ドゥにもぜひ注目していただきたい。
さらに、強烈な印象を放つシンデレラの義理の姉役は、ロイヤル・バレエを代表する名役者ベネット・ガートサイドと、王子役も演じる端正なダンスールノーブルとして定評のあるジェームズ・ヘイが挑んでいる。特にジェームズ・ヘイは、『リーズの結婚』ではリーズの母親・シモーヌ役の演技と軽快な“木靴の踊り”で大評判となり、2月20日(金)より公開のシネマ『くるみ割り人形』では魔術師ドロッセルマイヤー役のデビューを飾って新境地を開いている。森氏も「最近の活躍ぶりが目覚ましく、その芸達者ぶりから目が離せません」と注目する。
ロイヤル・バレエ『シンデレラ』
ロイヤル・バレエ『シンデレラ』
また今シーズンのリバイバル上映では、新たにナビゲーターをプリンシパルキャラクターアーティスト/指導者のギャリー・エイヴィスが務め、舞台裏の様々な場所から作品の魅力をわかりやすく伝えている。その演技力と親しみやすい人柄で日本でも人気が高かったエイヴィスは、昨年11月に惜しまれながらロイヤル・バレエを引退したため、彼の姿をスクリーンで観られる最後の機会をお見逃しなく。
世界トップクラスのスターダンサーたちによる、ときめきとロマンと笑いに満ちた華やかで夢いっぱいのバレエ作品は、冬の寒さを吹き飛ばして温かい気持ちにさせてくれるに違いない。ロンドン・コヴェントガーデンでのときめくおとぎ話の魔法を、お近くの映画館で。
ロイヤル・バレエ『シンデレラ』
※森菜穂美氏(舞踊評論家)による『シンデレラ』解説全文は下記↓URLにて閲覧可能です。
森菜穂美(舞踊評論家)『シンデレラ』解説全文はコチラ
上映情報
2/13(金)~2/19(木)TOHOシネマズ 日本橋 ほか1週間限定公開
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
指揮:ジョナサン・ロー
舞台装置デザイン:トム・パイ
衣裳デザイン:アレクサンドラ・バーン
照明デザイン:デヴィッド・フィン
ビデオ・デザイン:フィン・ロス
特殊効果:クリス・フィッシャー
ステージング:ギャリー・エイヴィス、ウェンディ・エリス・サムズ
シニア・レペティトゥール:ディアドラ・チャップマン、サマンサ・レイン、サミラ・サイディ
レペティトゥール:シアン・マーフィー
プリンシパル指導:アレクサンダー・アグジャノフ、リアン・ベンジャミン、ダーシー・バッセル、
ラウラ・モレラ、マリン・トゥーズ、クリストファー・サウンダース
ベネシュ舞踊譜:ダニエル・クラウス
コンサートマスター:メリッサ・カーステアズ
シンデレラ:金子扶生
王子:ウィリアム・ブレイスウェル
シンデレラの義理の姉妹:ベネット・ガートサイド、ジェームズ・ヘイ
シンデレラの父:トーマス・ホワイトヘッド
仙女:マヤラ・マグリ
老女に扮した仙女:オルガ・サバドック
ダンス教師:テオ・デュブレイユ
洋服屋:デニソン・アルメイダ
お針子:ハンナ・パーク、マディソン・プリッチャード
美容師:エイデン・オブライエン
宝石商:ハリソン・リー
ヴァイオリン弾き:グレイス・リー、クセニア・べレジーナ
春の精:イザベラ・ガスパリーニ
夏の精:佐々木万璃子
秋の精:ミーガン・グレース・ヒンギス
冬の精:クレア・カルヴァート
道化:五十嵐大地
王子の友人:レオ・ディクソン、ハリー・チャーチス、ルーカス・B・ブレンツロド
求婚者:ハリス・ベル、リアム・ボズウェル