『映画刀剣乱舞』鈴木拡樹の“気配り達人”ぶり、キスを迫られる和田雅成……刀剣男士たちの初日舞台あいさつが和気あいあいすぎる

1月18日東京・TOHOシネマズ六本木にて、『映画刀剣乱舞』 の公開初日舞台挨拶が行われ、鈴木拡樹、荒牧慶彦、北村諒、和田雅成、岩永洋昭、定本楓馬、椎名鯛造、廣瀬智紀、耶雲哉治監督が登場した。

『映画刀剣乱舞』は、『刀剣乱舞-ONLINE-』初の実写映画化プロジェクト。原案となった『刀剣乱舞-ONLINE-』は、名立たる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム。その初実写化映画である『映画刀剣乱舞』では、『MARS〜ただ、君を愛してる〜』や『暗黒女子』の耶雲哉治監督がメガホンをとり、『仮面ライダー』シリーズなどの特撮・アニメ作品を手がけてきた小林靖子氏が脚本を担当。三日月宗近役で鈴木拡樹、山姥切国広役で荒牧慶彦、薬研藤四郎役で北村諒、へし切長谷部役で和田雅成、日本号役で岩永洋昭、骨喰藤四郎役で定本楓馬、不動行光役で椎名鯛造、鶯丸役で廣瀬智紀らが出演。山本耕史が織田信長役で、八嶋智人が羽柴秀吉役で登場する。

公開初日の舞台挨拶には、朝から多くのファンが会場に駆けつけた。また、その模様は全国50館にライブ・ビューイングで中継されるなど、『刀剣乱舞』の人気のほどをうかがわせた。

三日月宗近役の鈴木拡樹は「本当にたくさんの方に集まっていただいてありがとうございます。なかなか舞台だと足を運ぶのは難しいかなと思っていたのですが、舞台に行ったことがないという方にも来ていただけた。映画もそうなってほしいというのが今回の目標。みなさん、周りの人も巻き込んで見に来てほしいです」と作品をアピールした。

今作の座長でもある鈴木は、キャストからも「気配りの達人」と称される人物。撮影中のエピソードに話が及ぶと、へし切長谷部役の和田雅成が「ホッカイロとかも常に配っていただいて……寒い撮影の時にスススッと近付いてきて、何かなと思っているとホッカイロをくれるんです」と、その優しさを明かす。

不動行光役の椎名鯛造は、「現場でお菓子を(鈴木)拡樹が配っていて、僕はその姿にすごく憧れをもって同じようにお菓子を持って行ったけど、僕のお菓子はみんなにあんまりもらってもらえなかった……」と、しょんぼり。お菓子を入れたバッグを持って行ったという椎名は、他のキャストから「そんなことないよ」「たいちゃんは遠足みたいだったから」とフォローされていた。

続いて話題は撮影での苦労話に。舞台から続投する山姥切国広役・荒巻慶彦は「舞台では走りやすかったのですが、（映画では）外での立ち回りで、砂利に足を取られたりして大変でした。ですが、その分リアルに近い殺陣ができたのではないかなと思います」と、映画ならではの迫力のある殺陣をアピールした。

映画からの参加となる日本号役・岩永洋昭は「自分が一番歳が上なのでどうしようかなと思っていたけど、みんなが快く受け入れてくれたので」とコメントしつつ、「若干1名うっとおしかったですけど」と、和田にチラリと視線を送る。「いい加減にしろよ！」と和田が笑いながら向かっていくと、岩永も急接近。何かを察した和田が「あの人バカだ！」と離れると、岩永が「ここでダチョウ倶楽部さんのアレをやろうとしたんですけど……」と明かし、場内は笑いに包まれた。和田は「(岩永は)ここで本当にキスしていい？ とか聞いてくるんですよ！ ダメだから！」と、岩永との仲の良さをうかがわせた。

印象に残ったシーンについて、和田が「本能寺って燃えたので火のイメージがあるんですけど、その中でリアルな火を使って撮影できたのが……」と言いかけると、耶雲監督の隣にいた椎名がすかさず「和田和田！今監督が(そのコメント)『取られた～！』って」と横槍を入れる。「すみません！ 泥棒しちゃった！」とおどける和田に、周りからは「ノーモア！ 映画泥棒」の声が。本編上映前に劇場で流れる“NO MORE 映画泥棒”とのコラボレーションマナーCMを意識したやりとりだ。耶雲監督は10年ほど前に本家の映画泥棒の映像を制作しており、コラボ版でも「刀剣乱舞と映画泥棒のこと、両方を知っている自分しか監督はいないはず」と、自らメガホンを取ったことを明かしていた。

舞台挨拶のフィナーレには、大ヒットを祈願し鏡開きを実施。樽の移動の際に蓋が動いてしまうハプニングがありつつも、キャスト陣が蓋を整え、無事に木槌を振り下ろした。最後には、樽の中身の甘酒で乾杯。終始和やかで賑やかな舞台挨拶となった。