舞台『エグ女2019』石田安奈×桜のどか×藤原珠恵クロストーク エグイ女たちが帰ってくる!
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(左から)桜のどか、藤原珠恵、石田安奈
昨年上演して大好評だった舞台『エグ女』が帰ってきた! 2019年2月26日(火)より、東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。本作は女性の本音がダダ洩れの内面をオムニバス形式で描く物語。第2弾となる今回、「チーム女豹」から元「仮面女子」桜のどか、「チーム女狐」から元SKE48の石田安奈、そして本作の脚本・演出を務める藤原珠恵に話を聞いてきた。共に女子100%の世界で活動してきた桜と石田は、もしかしたら誰よりも「エグ女」を肌感で知っているかもしれない。さて、どのような話が飛び出すか……。
ーーまずは藤原さんからお伺いします。昨年の『エグ女』はお客様の反応がよかったそうですね!
藤原:自分で言うのも何ですが(笑)割と良くて口コミでお客さんが増えて千秋楽は
藤原珠恵
ーー昨年の上演の時の様子はいかがでしたか? 内容が内容ですから観客は女性の方が多かったのでしょうか?
藤原:それがほとんど男性で(笑)。普段見ることができない女性の「素顔」とかに男性たちがハマったんじゃないかなあ。怖い者見たさかも? こちらとしてはもちろん女性にも観ていただきたいと思っていますけどね。「ああわかる~!」って部分がたくさんあると思うので。
ーー『エグ女』で描かれているエグイ女たちは、ご自身の中から生まれたのか、はたまたモデルになる女子が実際にいたのか?
藤原:私の中にもそういう部分があるなとは思っています。あと、私、結構気がふれている役を演じる事が多く、またそれがしっくりくる事が多いのでそういうエグさは何かしらあると思います。モデルになった人は……誰の事か分かる人には分かってしまうので秘密です(笑)。
ーーさて、今回は女のどのようなエグイ部分を掘り出そうとしているのですか?
藤原:前回は二人芝居が多く、また恋愛が絡む話が多かったんですが、今回は恋愛だけでなく女同士のエグさが中心になりそうです。また前回は一人何役もやってもらいながら個々の物語を作っていくオムニバスにしたんですが、今回は一人ひと役を演じてもらおうと思っていて、オムニバス形式ではありますが、「あれ? さっきのあれと次のこれは繋がっている?」と思われるよう、どこかが一本繋がっているものにしていきたいと思っています。具体的にどんなネタをやろうとしているか……これはすべてネタバレになってしまうので言えませんが、話が進むにつれ役が繋がっているがゆえに女のエグさも深まっていくと思うんです(笑)!
ーーではそこは本番までのお楽しみ! ですね。ではいよいよ石田さんと桜さんにお話を伺います。この作品に出演が決まった時の率直な気持ちを教えてください。
石田:私も女の子と一緒にいることが多かったし、人数も多く本当にいろいろな女の子がいたなあと思います。そのなかにいると「女性って強いなあ」と感じる事も多かったんです。この『エグ女』で言葉で表現できない女性の本質~例えば嘘であっても言葉を上手く使って表現したりする事など、それを芝居で表現し、男性に見てもらうのが楽しみなんです。男の人の前だとブリブリするようなタフな女性とかね! そういう女子に騙されないようにね!
石田安奈
ーー女子を表面だけで見るな、と?
石田:はい、ちゃんと中身を見ろ!と(笑)。
ーー桜さんはいかがでしたか?
桜:おもしろそう! と思って二つ返事で「やります。是非お願いします」と答えました。日常生活の中でも「女ってエグイなあ」と思う場面がたくさんあるんです。元々私がやっていたアイドルは本当に女の世界なので、そこにあるエグさは男性にはきっと伝わらないと思うんです。そういうものを芝居を通して表現できそうですね。
桜のどか
ーーお二人がこの作品の出演をオファーされた理由って考えた事はありますか?
石田:ええー。見た目強そうに見えるらしく、これまで舞台の仕事をやったときも強い女、大げさに言うといじめる側の役が多かったので、そういう点では集団の中での「女あるある」は見せる事が出来ると思われたのかも?
桜:私は「仮面女子」のリーダーをずっとしてきたので、いろいろな女子たちを客観的に見ていたからかもしれないですね。
ーーお二人が思うエグい女のイメージは?
石田:さっき少し触れましたが、男性の前で態度が変わる女ってのがいちばん分かりやすいかな。実際、いろんなエグさがあると思うんです。女子にしか見せないエグさとかね。
藤原:実際今でも男子の前で態度が変わる女子っているの? 私出会った事がないんだよ。
藤原珠恵
石田:いますよー(笑)。あと女子のグループ問題も。グループのルールがあってヨソ者を受け入れないとか、表面上仲良くしていても他のところでその子の悪口を言っている場合とか。
藤原:いない人の事を悪く言うのは「女子あるある」ですね(笑)。
桜:あとは「妬み」ですよね。あの子の事を羨ましく思っているが、それは本人には言いたくない。っていうかなんで自分はこの子に負けるの? っていうプライドの強い妬みがね。
石田:あと「歩くスピーカー」みたいな女子もいる! この子に何かを喋るとすぐに広まるって子。だから広めたい話はその子に喋ればいい訳で。付き合い方次第ですね(笑)。
藤原:怖っ(笑)。
ーー普段の生活ではあまり自分の意見を言わないのにSNSでいきなり語りまくる女子とかも……。
桜:いますねえ。病んでますよね(笑)。
石田:女の子って洋服や口紅、髪型が被ってしまう時があるんです。でもグループアイドルとしては誰かとかぶるとNGなので周りに気を使っているんです。万が一被った時、歳が近かったり仲がいい子なら「ごめーん。被っちゃった!」で済むんですが……。毎回会う度に髪型や化粧品の番号とかが被る女子がいて、その子は私の持ち物とかすごくチェックしていたんです。でも私は気にしないでいたら、その子は私と仲のいい子に「安奈はいつも私の真似ばかりする。口紅も一緒のだし、髪型も、髪の色も一緒にしてきた。私の事が好きなんでしょ! だから私の真似をしたいんでしょ」って言ってたそうで。えーっと、逆なんだけど! って思ってました(笑)。
石田安奈
藤原:それって何のためにするの? 優越感に浸りたいの?
石田:多分そうだと思います。女の子って基本的に被りは嫌だと思うんです。お揃いにしよう! といって被るのはいいんですが、偶然被るのはたぶん嫌なんですよ。
桜:難しいですよねえ。あとマネージャーや指導してくださる人に気に入られている子ってのがどこにでもいるんですよ。その子は頑張って努力しているからこそ気に入られているのに「あの子は裏でこういう事をしているから気に入られているんだ」と他の人にいいふらす女子。さらにはそういう事をもう少し偉い人に告げ口してその気に入られている子が上にあがるのを阻止するとかも……。
桜のどか
藤原:女の嫉妬って怖いね。私は女の子たちと一緒にお芝居をやる事が多いんですが、そういうエグい女に出会った事がなくて。実際あるんだねえ。私が気が付いていないだけだろうか。
ああでも昔、仲の良い女の子がある日他の女の子と楽しそうに遊んでいる姿を見た時、やたらむかついた記憶があるなあ。あれは独占欲の一端だったのかもしれないなあ。
ーーエグい女の「種」のようなものかもしれないですね。こういった話はやっぱりたくさん出てきますね。いっそ台本を書き始める前に出演者全員に集まっていただいて、懇親会という名の「エグい女のネタ出し会」をやったほうがいいんじゃないですか(笑)?
藤原:いいですねえ。知らないうちに台本に使われててね! 「あれ、この話、どこかで聴いた事あるような……」って事になってね。
(左から)藤原珠恵、桜のどか、石田安奈
ーー逆に、芝居だからこそ、演じてみたいエグい女って希望はありますか?
石田:何人かいるグループの中でうまーく皆をそそのかして足のひっぱり合いをさせて、それを客観的に見ながら美味しいところを一人で持っていってしまう「黒幕」みたいな女はやってみたいですね! いちばん嫌な奴でしょ?
桜:絶対こいつとは友達になりたくない、目の前にいたら嫌だーっていう女を演じてみたいですね。
ーーこんなエグい女が山盛りに詰まっている『エグ女』。お客さん、よくひかないですよね、特に男性の方。
藤原:終演後、「女って怖いわー」って言っている方もいらっしゃいますよ。でもそれがクセになってまた観に来てしまうみたいですね(笑)。ああでも今年はさらにエグさを深めていくので、笑えないくらいのエグさでガチでひかれてしまうかも(笑)。
石田・桜:(笑)
ーーでは、最後に石田さんと桜さんから意気込みをお願いします。
石田:今回よりリアルな女子を演じる事になるので、観終わった後普段の生活の中で女性を観る目が変わるくらいの芝居ができるといいですね。
桜:個人的にもこの作品が「仮面女子」卒業後初舞台ですので、観る人たちに「桜、やるじゃん!」と思ってもらえるように全力でチャレンジしていきたいですね。
(左から)桜のどか、石田安奈、藤原珠恵
取材・文・撮影=こむらさき
公演情報
2019年2月26日(火)~3月3日(日)CBGKシブゲキ‼
全10回公演(*ダブルキャスト各5公演)
2月27日(水)19時~チーム女豹
2月28日(木)14時~チーム女豹 19時~チーム女狐
3月1日(金) 14時~チーム女狐 19時~チーム女豹
3月2日(土) 13時~チーム女豹 17時~チーム女狐
3月3日(日) 13時~チーム女狐 17時~チーム女豹
■監修・脚本:金沢知樹
■出演:
チーム女狐
石田安奈、辰巳シーナ、夢野いづみ、佐倉仁菜
松嶋沙耶花、猪狩敦子、江藤菜摘 幸野紘子
上地春奈、桜のどか、鈴木聖奈、しらほしなつみ
山下真実子、瀬川ももえ 工藤亜耶、古川奈苗
小西はる、朝日奈芙季、星乃明日美、渡辺梨世
全席指定
前売り:5,500円(税込)当日:6,000円(税込)
・当日券販売時にご購入いただけます。
・お買い求めの
・販売枚数に限りがありますのでご注意ください。
・当日券、割引
※年齢制限:小学生以下のお子様の入場はお断りします。