春のつかこうへい復活祭VOL.2で『銀幕の果てに』を上演 矢島舞美、松本利夫ら出演
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つかこうへいの小説『銀幕の果てに』が舞台化され、2019年4月から5月にかけて東京、大阪で上演される。
『銀幕の果てに』はもともと1994年に発表された、つかこうへいの長編小説だ。秩父山中にあるという設定の大東映画撮影所を舞台にして、映画界の裏側を描きながら繰り広げられる告発サスペンスの物語である。伝説の女優「玲子」のまわりに起きた奇っ怪なエピソードや撮影所に隣接する原子力発電所の意味、燃料棒の中に浮かび上がるハサミの謎、荒唐無稽な設定と、どこからどこまでが撮影している映画の内容なのか、どれが現実でどれが物語なのかが錯綜する……。この小説は、1989年に発表された戯曲『今日子』をベースに着想され、現実と虚構が行き交う「つか版マトリックス」とも言うべき、バーチャルな世界が描かれたSFサスペンスの物語だった。果たして伝説の女優「玲子」は存在したのか?そして撮影中の映画「火の鳥」は完成するのか?
女優版のバックステージ秘話とも呼べるこの小説が戯曲化され、2019年春のつかこうへい復活祭 VOL.2 として上演されることとなった。幻の女優「玲子」を、昨年『LADY OUT LAW!』で鮮烈なテロリストを演じた矢島舞美が、17歳から60歳までの女優の人生を演じる。その玲子を追い、撮影所の謎を解く「村雨」に、『熱海殺人事件』の木村伝兵衛で3年連続紀伊國屋ホール主演を果たした味方良介。玲子に虐げられ女優としての限界に悩む脇役女優「凉子」に、つかこうへい作品への参加は、2018年の『熱海殺人事件』に続き、二作目となる、木﨑ゆりあ。謎の脚本家には、もはやお笑い芸人の枠を超え、演劇作品への出演のみならず、演出も手がけている、お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明。劇中で全ての人物に光をあてていく照明家に、映画「怒り」で 2016 年度日本アカデミー新人賞に輝き、現在、日本テレビ連続ドラマ『3年A組』で活躍する佐久本宝。加えて、つか作品にはお馴染み、北区つかこうへい劇団出身、影マイクの貴公子、久保田創。さらに、劇団4ドル50セントのリーダー、岡田帆乃佳が初のつか作品にチャレンジする。そして、この壮大な作品を完成させようと目論む奇才の映画監督「牛沢」に、EXILEのエンターテイナー松本利夫 が挑む。
公演情報
■作:つかこうへい
■演出:岡村俊一
■出演
矢島舞美
味方良介
木﨑ゆりあ
石田 明
佐久本宝
久保田創
岡田帆乃佳(劇団4ドル50セント)
黒川恭佑
磨世
松本利夫
■会場・日程:
東京・紀伊國屋ホール 2019年4月24 日(水)~29日(月・祝)
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホール 2019年5月8日(水)~9日(木)
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■問い合わせ:
Mitt 03-6265-3201(平日 12:00~17:00)
大阪公演:
■公式サイト:http://www.rup.co.jp/