高崎翔太インタビュー「形だけが出来てハッピーという可愛い恋愛をしていました」 舞台『70億分の1の恋~告白実行委員会~』
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高崎翔太
舞台、映画、ドラマ、CMと様々な分野で活躍する俳優、高崎翔太が出演する舞台『70億分の1の恋~告白実行委員会~』が2019年3月6日(水)より開幕する。アニメ化、劇場映画化もされたHoneyWorksの大人気シリーズ「告白実行委員会」が満を持してついに舞台化だ。
出演者は斉藤秀翼を筆頭に、高崎翔太、加藤将、大崎捺希、吉岡佑などの2.5次元(漫画・アニメ・ゲームなどの原作キャラクターのある舞台)でも大活躍のイケメン俳優が勢ぞろい。女性陣も、梛野里佳子、川嶋由莉、長谷川かすみら、思春期の女子の心情を繊細に表現することが得意なキュートな女優たちだ。
今回は望月蒼太役の高崎翔太に作品をより楽しく味わうためのインタビューを決行。キャラクターへの印象や共演者についてはもちろん、舞台人としての考え方や恋愛経験、そして「もし高校生に戻ったら?」というif質問まで俳優・高崎翔太の魅力を一際輝かせる個性いっぱいのロングインタビューをお届け。
「望月蒼太」という子は、いちばん子供っぽくて可愛くて真っ直ぐ
ーーまず、作品やキャラクターについて簡単に教えてください。
すごくキラキラした高校生の恋愛もので、逆に舞台でこんな純粋な恋愛作品を扱うことって珍しいんじゃないかってくらいの印象がありました。流行ってる2.5次元と呼ばれる舞台では特殊な恋愛要素があるものが多いですよね。例えば新撰組×恋愛、特殊能力×恋愛、擬人化×恋愛とか。作品ごとに何かプラスアルファの要素がある気がするんですが、この舞台は「普通」の高校生の恋愛なので、それでおもしろいのかな? って最初は思っていました。でも忘れていたキラキラ感とか、純愛とか、損得なしの恋愛感情とか……そういうものを思い出させてくれるし、現役の中高生が見た時にもたくさん共感してもらえるような作品なんじゃないかなと思います。
ーー舞台への出演が決まった時どう思いましたか?
年齢的にはきついなと思ったりもしました(苦笑)が、同時にまだやらせてもらえるだなと。昨年も高校生を演じましたが、その役で最後かなって思っていたんです。しかも作中では僕が演じる「望月蒼太」という子がいちばん子供っぽくて可愛くて真っ直ぐな性格で、とても驚きました。
ーー演じられるキャラクター「望月蒼太」の第一印象は?
普通っぽくてとても可愛いな~と思いました。もちろんHoneyWorksさんのイラストなのでかっこいいんですが、「瀬戸口優」のような一目見てイケメン! っていう感じではなかったです。僕は俳優歴が長いので、こういう性格の子の演じ方とか今まで培ってきたものでやろうと考えてしまいますが、感情は高校生の頃に戻って演じたいですね。僕が23歳くらいだったら、すごく真っ直ぐに演じられたんでしょうけど。芹沢春輝役の加藤将くんを見てると特にそう思います。一直線で脚本にぶつかってる姿が……キラキラ感だよねって。
ーー年下の役者さんたちから逆に影響を受ける部分ってありますか?
まだないんですが、僕もまだまだ若手ですが、座組ではキャリアが長い方になってしまうので、後輩たちに影響を与えないとな、と思いながらやってます。毎公演手を抜かないっていう当たり前のことから、毎回演技プランを変えてみたり。自分の姿勢で何かしら影響を与えられたらと思って挑んでます。
ファンに「翔太くんは加藤将くんのことを絶対気に入るよ!」と言われた
ーーリーダーシップを発揮しているのはやはり座長の斉藤秀翼さんでしょうか?
そうですね。秀翼さんが声を出して周りを引っ張ってくれています。演出家の山本浩貴さんに意見を出したり、しっかりコミュニケーションを取ってくれています。
ーーちなみになんとなく想像できますが、ムードメーカー的存在なのは……?
加藤将です! マジで可愛い後輩です。そして、計算じゃないお芝居をするいい俳優さんです。良いときとダメな感じの差が大きいみたいで、良いときはめちゃくちゃ振り切って良いんですが、次に会ったらあれ? って思ってしまうことが時々あるんです(笑)。お芝居だけじゃなくて普通に話していても的を得たことを言ったと思ったら、逆に突拍子もないことを言い出したりしてとか。彼はいろんな意味で、場を盛り上げてくれています(笑)。
舞台『70億分の1の恋~告白実行委員会~』
ーー(笑いが止まらないようなので)なにかおもしろいエピソードがあったんですか?
演出家さんがすごく熱い方で、稽古中に気持ちを膨らませるためにアドリブで会話してってことがあったんです。それをペアである長谷川かすみさんと加藤くんでやっていたんですが、彼がどんどん勝手に突拍子もないストーリーを生み出していって……。彼にはどんな景色が見えてるんだろう? ってクスリとしてしまいました。演者も演出家さんもみんな緊張していた稽古場で、ふっと笑って和んだ瞬間でした。
ーーこれは舞台中に加藤さんのアドリブを期待してもいいんでしょうか?
どうなんでしょう。公演ではアドリブがあったらすごく面白いと思いますけど、まだ秘密です。
ーー加藤さんと高崎さんは誕生日も同じだとか。
そうなんです。「翔太く~ん、同じ誕生日なんですよ!」って言われて知りました。ファンの方にも「翔太くんは加藤将くんのことを絶対気に入るよ!」とか「ふたりに同じ匂いを感じる」ってコメントをたくさん頂きましたけど、僕はあんなに天然じゃないぞ、考えてやってるタイプだー!! って思いました(笑)。
ーーすっかり加藤さんのお話になってしまいましたが、他の共演者についてもお聞きしたいです。
中野マサアキさんとは映画でも共演していて信頼している方です。この作品のクオリティをぐっと上げてくれています。吉岡佑くんとは元々すごく仲良しなので、現場にいるだけで安心します。人間性も柔らかくて優しい人です。(綾瀬恋雪役の)大崎捺希くんも共演経験があり、彼は頑張っているということが見えるので応援したくなる子ですね。今回も仲が良い役ですし。女の子たちはきゃっきゃしてて楽しそうだな~と。加藤将がボケて、女の子たちが笑って、斉藤くんがそんな子たちをまとめてっていうのを、俺と中野さんと佑くんの年上組が遠くで座って「ああ~キラキラしてるな」って見てます。楽しくて素敵な現場です。
ーー稽古場の雰囲気は?
稽古が始まると、集中力や熱量が急にガッと上がるのでお芝居がしやすい環境です。演出家の山本さんも「お客さんを舐めたらダメだよ、ちょっとでも抜いていたらそれはわかるから」って、すごく厳しく指摘してくれています。そういう意味ではすごく充実した毎日を送れています。観劇しに来てくださる方にも作品傾向の好き嫌いはあると思うんですが、やっぱりさすがだなって思わせられる演劇作りは常に考えて挑んでいます。
「ダメなところ」をどうしていくかで役を作っていく
ーーいつもどうやって役作りをされていますか? 高崎さんは高校生から妻子持ちのイケメンパパまで幅広い年齢を演じることが多いかと思いますが……。
あはは。そうですね~。2.5次元は声もあるしキャラクターもできているので結構特殊ですけど。僕はキャラクターの「嫌いなところ」を考えるところから始めます。有難いことにメインどころのキャラクターを演じさせてもらうことが多いのですが、そんな子たちは嫌なところ、弱いところ、ダメなところが見えやすくて。それを直すために頑張っていくのが作品のつくりであり、それがなければ平坦な面白くないストーリーになってしまいます。そんな弱点も強がってプロフェッショナルに昇華していくのか、それとももっちー(演じられる望田蒼太)みたいに「言えないよ~」ってうじうじしてる面を出していくのか。そういう部分を見つけて、それをどうしていくかで役を作っていくことが多いです。そういう風に作っていくと役が深まるのかなって思います。かっこいい部分を見つけるんじゃなくてね。
ーー同じような質問を他の俳優さんたちにもしてみると「良い部分を見つけてそれを輝かせたい」と仰る方が多いのですが、高崎さんは逆の考え方ですね。
逆のほうが振り幅が大きくなると思うんです。キャラクターの良いところを見せたい、かっこいいところを見てほしいっていうのはもちろんありますが、役が物語中に成長していくので最終的には輝いて見えるようになると思います。それが僕の好きな役の作りかたです。
「付き合っている」っていう形だけが出来てHappy♪
ーー高崎さんの恋愛事情について教えてください。
学生時代はもっちーみたいな感じでした。同じクラスにいてしゃべらないっていうのはちょっとヤバイなって思いますが(苦笑)、でも片思いしているあの感覚はわかります。見ただけで幸せになるとか。そのころの感情を蘇らせながら稽古をしています。
ーー高崎さんの年代と今の中高生とでは恋愛の仕方もちょっと違うんでしょうか。(インタビュアーの私もですが)携帯電話がなかったので、手紙を書いたりとか固定電話を使っていたりとかありましたよね。
中学校の頃ですね。携帯がなかったので、友達の女の子の家に電話をするのですらめっちゃ緊張しました。ご家族が最初に出た時、「すみません、○○さんいますか?」って言うのが……。今は確かに違うんでしょうね~SNSはなかったですし。僕はデート的なことはしなかったかもしれません。僕らの時代は誰もが「付き合っている」っていう形だけが出来てHappy♪ っていう可愛い恋愛でしたね。
ーーもし今の記憶を持ったまま高校生になってしまったらどんな生活を送りますか?
めちゃめちゃ遊びます(笑)! 部活に一生懸命だったので、女の子と仲良かった記憶があまりないんです。毎日毎日グラウンドを走って筋トレして。なので、ぱーっと遊ぶか……もしくは役者をやるかです。中高生から役者をやっていたらもっと楽しかったのかなって思います。高校は芸能人が通うことでも有名な学校に行きたいですね。現場とかで「同じ高校だよ」とか「あいつと同級生で」とかそういう話を聞くと、うらやましく思います。僕は田舎出身なので、現場でだいたい初めましてって挨拶なんです……。
ーー最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
中高生のファンの方には、この舞台を見て一歩踏み出せる勇気を出せるようになってほしいです。リアルな恋愛っていいなと思えるような作品になればと。青春だったあの頃をすごく楽しかったなとかキラキラを思い出せる舞台だと思います。恋愛に関して勇気が出たり、何かが変わったら嬉しいです。気楽な感じで見に来てくれればと思います。
舞台『70億分の1の恋~告白実行委員会~』
舞台『70億分の1の恋~告白実行委員会~』は3月6日(水)~15日(金)まで東京・渋谷、CBGKシブゲキ!!にて全15公演の予定。なお22日(金)10:00より
公演情報
梛野里佳子
川嶋由莉
長谷川かすみ
中野マサアキ
須賀裕紀
天音里菜
谷茜子
伊藤桃香
澤井俊輝
S席 8,800円(前方・公演オリジナル非売品
A席 7,500円
【一般発売】2019年2月22日(金)10:00~
企画: 富田敏家(Tokyo Connection)
協力:劇団PU-PU-JUICE
制作協力:style office
主催:ILLUMINUS Tokyo Connection
▼HoneyWorks公式HP
http://honeyworks.jp
http://www.kokuhaku-stage.com
https://twitter.com/KokuhakuStage
ILLUMINUS運営事務局 info@illuminus-creative.net