ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』上演中! ピュアで透明感が際立つ、大野拓朗&木下晴香
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『ロミオ&ジュリエット』ゲネプロの様子
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が2019年2月23日(土)、東京国際フォーラムホールCで開幕した。24日(日)の公演前に行われた、ゲネプロ(総通し舞台稽古)の模様を写真とともにお伝えする。
『ロミオ&ジュリエット』ゲネプロの様子
本作は、誰もが知るシェークスピアの名作をジェラール・プレスビュルヴィックがミュージカル化し、2001年1月にパリで初演された。その後、スイス、ロンドン、ウィーンなど世界各国で上演され、500万人以上を動員した。日本では2010年宝塚歌劇団星組で初演され、翌年には日本オリジナルバーションが誕生。今回は2017年の新演出バージョンの再演となる。
この日のゲネプロでは、ロミオを大野拓朗、ジュリエットを木下晴香、ベンヴォーリオを木村達成、マーキューシオを黒羽麻璃央、ティボルトを廣瀬友祐が演じた(別キャストのゲネプロの様子はこちら)。
『ロミオ&ジュリエット』ゲネプロの様子
舞台は、イタリアの街・ヴェローナ。モンタギュー家のひとり息子・ロミオと、キャピュレット家のひとり娘・ジュリエットは舞踏会で一目惚れの恋に落ち、やがて永遠の愛を誓い合う。しかし、キャピュレット家とモンタギュー家は代々憎しみあい、争いを続けてきた家同士。いさかいの中で、ロミオの友人マーキューシオが、ジュリエットの従兄弟のティボルトに刺され死んでしまう。それに逆上したロミオはティボルトを殺してしまい、ヴェローナから永久追放される。大富豪のパリス伯爵と結婚させらせそうになったジュリエットはロミオのことが忘れられず、ロレンス神父に相談し、仮死状態になる薬を飲んで死んだことを装う。ジュリエットの“死”をベンヴォーリオから聞かされ、本当に死んでしまったと思ったロミオは自殺。目覚めたジュリエットもロミオの後を追い、死んでしまう。
……と説明しなくても、あまりにも有名な悲劇なので、多くの人はだいたいの筋を知っていることだろう。この舞台の特徴は、本来の中世の時代設定ではなく、現代のような異空間に設定されていることだ。「青」のモンタギュー家も「赤」のキャピュレット家も現代的な衣装を着ているし、何と言っても話の中で携帯電話が登場する。「ロミオにメールを送ろう」や「既読スルー」なんていう具合に。『ロミオ&ジュリエット』という究極の愛の物語を、また新しい解釈で捉え、表現している作品と言えよう。
『ロミオ&ジュリエット』ゲネプロの様子
見所としては、楽曲の美しさと幅の広さが挙げられるが、やはりダンスに注目してほしい。モンタギュー家とキャピュレット家の対立を表す群舞や舞踏会など、劇中のダンスシーンは、とにかく激しい。ヒップホップの要素を多く取り入れた振り付けが中心で、アクロバティックな動きも多く、非常に見応えがある。また、「死」という“概念”を一言も発さず踊りで表現する、大貫勇輔(※宮尾俊太郎とダブルキャスト)の舞も印象的だ。指先から足先まで、いや、ただ立っているだけの佇まいさえも、不気味で艶かしい存在感があった。
『ロミオ&ジュリエット』ゲネプロの様子
大野拓朗のロミオと木下晴香のジュリエットは、ピュアで透明感が際立つ組み合わせで好演。ロミオ、ジュリエット、ベンヴォーリオ、マーキューシオ、ティボルトはそれぞれダブルキャスト/トリプルキャストなので、組み合わせによってどんな化学反応を見せてくれるか、見比べて楽しむのもいい。なお、キャピュレット夫人を春野寿美礼、乳母をシルビア・グラブ、ロレンス神父を岸祐二、モンタギュー卿を宮川浩、モンタギュー夫人を秋園美緒、パリス伯爵を姜暢雄、ヴェローナ大公を石井一孝、キャピュレット卿を岡幸二郎と、実力派ベテラン勢がしっかりと脇を固めている。
上演時間は、1幕85分、20分の休憩を挟んで、2幕75分の計3時間(予定)。初演を見逃した方も、何度もご覧の方も、待望の再演、ぜひお見逃しなく。
公演情報
■原作:ウィリアム・シェイクスピア
■作:ジェラール・プレスギュルヴィック
■潤色・演出:小池修一郎
■出演:
ロミオ:古川雄大 大野拓朗
ジュリエット:葵 わかな 木下晴香 生田絵梨花 ※生田絵梨花は愛知公演に出演いたしません。
ベンヴォーリオ:三浦涼介 木村達成
マーキューシオ:平間壮一 黒羽麻璃央
ティボルト:渡辺大輔 廣瀬友祐
キャピュレット夫人:春野寿美礼
乳母:シルビア・グラブ
ロレンス神父:岸 祐二
モンタギュー卿:宮川 浩
モンタギュー夫人:秋園美緒
パリス:姜 暢雄
ヴェローナ大公:石井一孝
キャピュレット卿:岡 幸二郎
死:大貫勇輔 宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー) ※宮尾俊太郎は東京公演、愛知公演に出演いたしません。
R&Jダンサー
飯田一徳 祝 陽平 大場陽介 岡田治己 小南竜平 小山銀次郎 酒井 航 鮫島拓馬 鈴木凌平 高木勇次朗 仲田祥司 渡辺崇人 伊藤香音 おごせいくこ 織 里織 小松芙美子 齊藤恕茉 Sarry 島田友愛 杉浦小百合 鈴木百花 平井琴望 深瀬友梨 松島 蘭
【東京公演】
■日時:2019年2月23日(土)~3月10日(日)
■会場:東京国際フォーラム ホールC
◆アフタートーク
2月27日(水) 13:30/大野拓朗、三浦涼介、黒羽麻璃央、渡辺大輔
2月28日(木) 13:30/古川雄大、木村達成、平間壮一、廣瀬友祐
■お問い合わせ:ホリプロ
(平日10:00~18:00 土10:00~13:00 日祝・休)
■主催:TBS/ホリプロ/東宝/梅田芸術劇場
【愛知公演】
■日時:2019年3月22日(金)~24(日)
■会場:刈谷市総合文化センター
◆アフタートーク
3月23日(土)16:30/古川雄大、木村達成、黒羽麻璃央、廣瀬友祐
■お問い合わせ:中京テレビ事業 052-588-4477(平日10:00~17:00)
■主催:中京テレビ放送
【大阪公演】
■日時:2019年3月30日(土)~4月14日(日)
■会場:梅田芸術劇場 メインホール
◆アフタートーク
4月2日(火) 13:30/大野拓朗、三浦涼介、黒羽麻璃央、渡辺大輔
4月3日(水) 13:30/古川雄大、木村達成、平間壮一、廣瀬友祐
4月5日(金) 13:30/古川雄大、大野拓朗
4月9日(火) 13:30/ 春野寿美礼、シルビア・グラブ、岸祐二、石井一孝、岡幸二郎
◆上演200回記念イベント
◆4月12日(金)13:30
『ロミオ&ジュリエット』2019キャストが総出演いたします。
※生田絵梨花は出演いたしません。
■お問い合わせ:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00~18:00)
■主催:TBS/ホリプロ/東宝/ABCテレビ/梅田芸術劇場
■企画制作:TBS/ホリプロ/梅田芸術劇場
【e+半館貸切公演(大阪)】
お申し込みは こちら
■日時:
2019年4月2日(火)13:30開演
2019年4月11日(木)13:30開演
■会場:梅田芸術劇場 メインホール