新しい地図が初のファンミーティングで大阪に登場 記者会見で語った「NAKAMA」の存在とは

レポート
音楽
2019.3.15

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稲垣吾郎草彅剛香取慎吾による「新しい地図」が3月6日、初となるファンミーティングイベント『NAKAMA to(と) MEETING vol.1』の大阪公演を開催した。本イベントは2月の東京公演からスタートし、全国22公演を巡り約12万人以上を動員するという、ファンイベントとしては異例のビッグイベントに。「3人そろって会いに行く」がテーマになっていることもあり、そろっての初来阪となった大阪では5公演で約7800人ずつのファンが集まり、メンバーとの交流を楽しんだ。今回、そのイベントの模様を一部お届けするとともに、公演後に行われた記者会見の模様についてもお伝えしたい。

「新しい地図」が本格始動となった2017年に公式HPにて公開されたメッセージムービーがステージに映される。世界中の様々な人種が映像に映り、メンバーがそれぞれの背中も映し出される。「道なき道をいこう こわくない もしも迷ったら 耳を澄まそう 誰かの笑い声がする方へ 信じていれば どこかできっと会える 君と僕は」というメッセージ、この言葉だけでもう胸の高鳴りはピークに来ている。スクリーンは途端に会場バックヤードの生中継映像へと切り替わる。背中しか映らないが、その姿がステージへと向かっている。そこには確かに3人がいる、徐々に迫りくる現実に興奮し、会場からは割れんばかりの歓声が沸き起こる。ステージ真下の奈落まで生中継が続き…、一気にステージの照明が移り変わり目の前に3人が姿を現す。スポットライトを浴びた3人がただ立っている、それだけで圧倒的な存在感に思わず身震いがした。1曲目「♯SINGING」からライブが始まると、これまでに体感したことがないであろう距離感の近いライブにNAKAMA(新しい地図のファンの名称)の興奮はとうにピークを越えているようだ。スクリーンに映る3人の表情は満面の笑みを見せ、リラックスした表情でステージを楽しんでいる。「雨上がりのステップ」では「後ろも見えてるよ♪」、草彅が会場に声をかけていたがそこに一切のお世辞なんかは感じられない。ファン1人1人の表情を確かめるように、そして全員に言葉が届くように歌詞の一語々々を愛おしそうに歌う3人は歌えること、踊れること、ファンの前でパフォーマンスができることをただただ純粋に喜び、楽しんでいるようだ。

「NAKAMAとMEETING!(香取)」「今日は一緒に楽しみましょう(草彅)」と、それぞれが会場に声をかけるも、まさかの稲垣が「最高の思い出を作りましょう。やってきました、沖縄!!」と初っ端から天然ボケな一面を炸裂(CM撮影で直近まで沖縄にいたのが理由とか)! 会場はもちろんメンバーも一気に和んだ空気となり、そこから自己紹介へ。芸能生活が長い彼らがいまさら自己紹介をすることにも驚いたが、稲垣が先ほどの地名を間違えたミスを逆ギレして会場を沸かしたり、個展に向けての活動が多忙でSNSのネタがないと困る香取や“つよっちゃま”なる新しいキャラ(?)でふざけて見せる草彅など、三人三様のキャラがしっかりと伝わってくる。「ついにこの時がきた。たった1年でこうやってみんなと会えて、歌を歌えるとは思ってもみなかった」(香取)など、何度も感謝の言葉を伝える3人。会場内には時折小さな子どもの声が聞こえるも、香取はその子どものほうへ目を向け「今のうちからよろしくお願いします(笑)。10年後くらいが肝ですね」と、ちゃっかり営業トークでアピールをする場面も♪ ほかにも会場にはお一人様や男性ファンなど幅広い世代の層のファンが集まっている。ずっとずっと彼らを愛し続け、ずっとずっと3人の活動を待ち望んでいたファンがいる。その存在の愛おしさを彼らはこの1年でひしと感じていたのだろう。

イベント中盤にはSNSを通じてファンも参加する企画や、イベント来場者にプレゼントされたチーズケーキ「CHI-ZU CAKE」(順次、全国で発売予定!)やグッズの話、それぞれのソロ活動についての報告も。香取は国内初となる個展、稲垣と草彅は映画や舞台など、それぞれ多忙な活動ぶりに情報告知のトークもたっぷりと長めになり、思わず香取が「ついていけない!」と本人がツッコミを入れる場面も。ほかにも、メンバートーク中に草彅がなかなか目線を合わせてくれずに稲垣がスネるという、まさかの仲間外れか!とザワつくシーンも。それでもなんだかんだで仲良しな3人の姿にほっこりとさせられる。そして「充実した1年間に感謝。今日はまだまだ行きますよ~!」と、ライブへと流れる。ファンミーティングはまだまだ全国公演がいくつも残っているため、詳しいセットリストは明かせないが、稲垣のソロ曲や草彅と香取によるダンサブルなナンバーなど、衣装もガラリと変えて、次から次へといろんな表情を見せてくれる。

 イベントもまだまだ続き、後半には会場から選ばれたファンがメンバーとペアを組んでジェスチャーゲームで対戦するコーナーや、TikTokを使った撮影やイベントの模様をリアルタイムでSNSで配信しようと撮影OKタイムも設けるなど、これまでには想像もできなかったサービス精神たっぷりのコーナーが次々に展開される。(しかも香取はその模様をInstagramですぐにストーリー配信!)

その後は再び多幸感溢れるライブが展開され、イベントはいよいよ終盤へ。「ファンミーティングは初めて。どんなもんかイメージつかなくてネットで検索してて(笑)。でも、こんな大きい会場で、たくさんの人が来てくれて。幸せです。こういう機会を今後も増やしたい」(香取)。「一緒に人生を歩んできたんだと思って。これからもお互い長生きしながら、一緒にもっと楽しい思い出を作っていきたい」(稲垣)。「1人の1人の顔が見えて、愛されてるなと実感できた。皆さんが僕らをステージに上げてくれる、スタートラインに立たせてもらっている。みんなの応援が原動力になる」(草彅)。改めて感謝の気持ちを告げイベントは終了。終演後は3人がファンをお見送りするサプライズも用意され、初めてのファンミーティングは最後まで魅力ぎっしりの内容で展開された。

昼公演終了後には記者会見が開かれ、お見送り直後の3人が会見に応えた。そこでSPICE編集部記者が第一問で「初のファンミーティングを終えた感想」について質問をぶつけた。

――初となるファンミーティングイベント、3人が何度も何度もファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えていたのが印象的でした。改めて今日のイベントの感想を教えてください。

稲垣:ようやく、こういったファンミーティングで形はどうあれ、応援してくださる方とこうやってお会いできる時間を作ることができて本当に嬉しいなと思っていましたし、3人もみんな言ってるんですけど、新しい地図として再スタートした時にこんなに早いタイミングで、こんなに大きな会場で全国でファンのみなさんとファンミーティングができるなんて夢にも思ってなかったので、すごく毎日楽しくやらせてもらっています。ファンの方もすごく喜んでくださって。オープニングで(舞台に)出てきたときのあの景色っていうのは僕達も本当にたまらないものがあって。この後もずっと続いていって、全国の皆さんとお会いできるのが楽しみです。本当に良い時間を過ごせてもらっています。

草彅:トークのコーナーでは何を話すのか打ち合わせは全くしていないので、本当に心から自然と湧き出てくる感謝の言葉だったと思っていて。リアルな僕らの気持ちを“ありがとう”という言葉を伝えて。全国に感謝の気持ちを伝えて、さらに盛りあがれるように。楽しいミーティングに、今日も、明日も、これからもしていきたいなと思います。

香取:1年くらい前には想像もできないくらいの規模で、直接応援してくれる方とお会いできて。しかもステージの上で歌を歌えると言う日がこんなにも早く来るとは思ってもみませんでした。“ありがとう”っていう感謝の気持ちを、本当はもっともっと連呼したいんです。言ってたと思うんですけど、これでもすごく抑えてるんですよ。あんまり言い過ぎてもしつこいと思われても嫌なんで。せっかくの感謝の気持ちですしね。少し抑えめに言ってたくらいなんです。

その後はイベント開始早々に稲垣が「大阪」を「沖縄」と言い間違えた件についてスポーツ新聞記者から突っ込まれると、「申し訳ございません!」と即謝罪をするも、「関西の人が一番嫌がりそうなことを言ってしまったんで(笑)。でも、そのくらい我を忘れるくらい僕としては珍しくテンションが上がっていたのかなって。舞いあがっていた、ということにしといてください(苦笑)」と、彼らしい答えが。その後もイベントの模様について語り合い、大阪のファンについては「温かい人が多くてノリも良くて。反応も早い」(草彅)、「お見送りも全ての場所でしているけど、僕がいままで大阪に来たことのある印象からすると、お見送りはとんでもない騒ぎになるかと思っていたら、東京名古屋に比べて一番お見送りが静かでした(笑)。感謝を述べる日には、感謝を飲みこみ過ぎて無言になるっていう…」と3人はそれぞれの会場を振り返りつつ、ファンミーティングの手応えを感じているようだった。

また、大阪での記者会見ではお馴染みだが「大阪に来たら何を食べたいか」の質問に、ステージ上で最近ボディがややボリュームアップしたと噂される香取は「やっぱり粉ものは好きですよね。粉ものでできていますから、この体は! 大阪に来て粉ものを控える意味が理解できない…」と焼肉なんかもどうかと草彅がすすめるも、頑なに炭水化物ラブな香取に記者がどっと笑う場面も。ちなみに大阪の最近熱いグルメはなにかと3人が記者らに尋ねた際に、SPICE編集部は「大阪はスパイスカレーが熱いですよ」と答えると、香取は「いいですね~。カレーは飲み物ですから!」とさすがの返答が♪ その後の会見も笑いは絶えず、イベントの疲れを一切見せることなくNAKAMAだけでなく、我々記者さえも魅了した3人。

今後も公演が続く予定。個々の活動も次々に情報が解禁されているので、詳しい情報は公式サイトをチェックしよう。

取材・文=黒田奈保子 撮影=渡邉一生(ライブ)森好弘(記者会見)

イベント情報

NAKAMA to MEETING_vol.1
4月16日(火)12:00/13:00 福岡 福岡国際センター
4月16日(火)17:00/18:00 福岡 福岡国際センター
4月17日(水)12:00/13:00 福岡 福岡国際センター(*追加公演)
4月17日(水)17:00/18:00 福岡 福岡国際センター
代金
全席指定 ¥7,020(税込)※¥6,500+税 ※記念品付き
■オフィシャルHP
https://atarashiichizu.com/
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