藤井フミヤ氏も「絵の中に、いろんな深い物語が見えてくる」と絶賛! 『アメリカの感性と魂 バーニー・フュークス展』が代官山で開催
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『アメリカの感性と魂 バーニー・フュークス展』が、2019年5月12日(火)〜6月2日(日)まで、東京・代官山ヒルサイドフォーラムにて開催される。
《Lady Runner》油彩 キャンバス 58×41cm
アメリカの経済がもっとも活況を呈し、黄金時代と言われた1960年代。アメリカのイラストレーション全盛の時代にトップランナーとして活躍したバーニー・フュークスが、2009年に逝去して、今年は10年目の節目の年となる。
1932年、アメリカに生まれたバーニーは、29歳という若さでニューヨークのアーティスト協会より「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に指名され、翌年は権威ある「ハミルトン・キング賞」を受賞。1975年には、ノーマン・ロックウェルも名を連ねる栄誉の殿堂「ホール・オブ・フェーム」のメンバーに選ばれ、アメリカのアートシーンでトップの座に君臨し続けた。
《Olympic Diver》油彩 キャンバス 50×35cm
そんなバーニーの作品は日本でも大いに注目を集め、テレビ東京『美の巨人達』では二度にわたって紹介されたほか、歌手の藤井フミヤ氏も彼の絵を購入したファンだという。
《Portrait of JFK》油彩 キャンバス 70×46cm
本展では、オリンピック開催の2020年に向けて、彼が描いたスポーツアート(野球、ゴルフ、テニス、陸上競技等)を中心に、肖像画(ケネディ大統領、エリザベス女王)、子どもの絵本からの原画、そして60年代の広告に使われたイラストレーション等原画約60点を展示。バーニーが捉えた、20世紀後半のアメリカのシーンを展観する。
《Queen Elizabeth》油彩 キャンバス 63×43cm
歌手・藤井フミヤ氏コメント
僕とバーニー・フュークスの接点は、ふと入った代官山のギャラリーだった。そこに歌い踊っている黒人少女の絵が展示されていた。少女時代のジョセフィン・ベーカーのシリーズ。今にもキャンバスから音楽が聞こえてきそうな、セントルイス・ジャズミュージシャンという1枚の絵が気に入り、思わず購入した。そのシリーズ以外の絵も展示されていたが、自分がミュージシャンだからか、ごく自然にその絵の中に入り込んでしまった。
バーニーの絵はとてもセンスがいい。ドローイングのテクニック、そこに薄塗りされた油彩の色合いと絶妙な光と陰のグラデーション。描かれた人物の今にも動き出しそうな表情と躍動感。どうやれば絵の具と筆で、まるで生きているかのように描けるのだろうか。ほんのちょっとピントがズレているような独特な淡いタッチの絵の中に、いろんな深い物語が見えてくるから不思議だ。
《Olympic Gymnastic Ring》油彩 キャンバス 57×43cm
《Green Monster》油彩 キャンバス 50×122cm