『クリムト展 ウィーンと日本 1900』の再現展示《ベートーヴェン・フリーズ》に、伝説の名演「フルトヴェングラー、バイロイトの第九」をBGM初使用
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クリムトの没後100年を記念する『クリムト展 ウィーンと日本 1900』が、いよいよ開幕した。本展では、ウィーンの分離派会館を飾る壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の精巧な複製による再現展示が注目されている。
全長34メートルを超える壁画《ベートーヴェン・フリーズ》は、クリムトが40歳の頃に手掛けた大作。黄金の甲冑で武装した騎士が幸福を求めて敵に向かい、楽園にたどり着くまでの旅路が絵巻物のように展開する。ベートーヴェンの交響曲第9番に着想を得たこの壁画は、天使たちによる合唱と、男女の接吻で締めくくられる。
このBGMとして、伝説の名演「フルトヴェングラー、バイロイトの第九」が初使用されている(会場内展示、音声ガイド、HPなど使用)。
24日にワーナークラシックスよりリリースされたアルバム(UHQCD)ともども、今回の展示のために、2019年オリジナル・マスターテープからのDSD11.2MHzマスタリングによる最新音源を使用。作品と共に最高の第九を味わえる。
さらにCDには、《ベートーヴェン・フリーズ》を完全掲載した12面ブックレットが付属。作品を眺めながら、クリムトもインスパアされた「第九」全編を、フルトヴェングラーの名演でじっくり堪能できる。
ウィーンと関連した音楽が、耳でも楽しめるコンピレーションアルバムには、上記「第九」の第4楽章ほか、「アダージェット(マーラー)」、「トリスタンとイゾルデ(ワーグナー)」、アーティストではウィーン少年合唱団、ウィーン国立歌劇場でも活躍した藤木大地(カウンターテナー)と、幅広く収録。
こちらのジャケットには「女の三世代」を使用。ブックレットには「ユディト」ほか、クリムト作品を掲載し、絵画と共にウィーンに関連した音楽を楽しめる。
また、6月1日は、東京都美術館講堂にて、この「第九」第4楽章を、本展のために作成した「DSD11.2MHzハイレゾ音響」で体感できるイベントが開催。音楽評論家でウィーン文化に造詣が深い奥田佳道氏を講師に迎え、ミニトークも実施する(詳細は後日公式サイトなどで発表予定)。
リリース情報
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
(2019 DSD11.2MHzマスタリング UHQCD)