METライブビューイング 『カルメル会修道女の対話』トークイベントに『怖い絵』シリーズの中野京子氏登場

ニューヨークはメトロポリタン歌劇場（MET）における世界最高峰の最新オペラ公演を大スクリーンで楽しむMETライブビューイング。今シーズン最終作となるフランシス・プーランク『カルメル会修道女の対話』が、2019年6月7日（金）～13日（木）、1週間限定で全国公開となる。

フランス革命末期の暴力の嵐に巻き込まれた修道女たちの実話を、20世紀フランスの俊才プーランクの鮮やかな音楽で描き出す感動作である。人間とは何か、信仰とは何か、生きるとは、死ぬとはどういうことか……MET新音楽監督ネゼ＝セガンの渾身の指揮に応えるのは、ベテランのカリタ・マッティラから旬を迎えたイザベル・レナードまで粒よりの歌手陣。衝撃のラストに、多くの観客たちが言葉を、そして魂を奪われることだろう。

本作の公開を記念して、『怖い絵』シリーズでおなじみの作家・中野京子氏を迎えてのトークイベントが上映期間中の6月9日（日）に開催される。中野氏はドイツ文学者、西洋文化史家、翻訳家で、ベストセラー『怖い絵』シリーズの他に、『おとなのための「オペラ」入門』『ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間』などを著したり、シュテファン・ツヴァイク『マリー・アントワネット』の翻訳を手掛けるなど、オペラにもフランス革命にも造詣が深い。今回のトークイベントでも、《カルメル会修道女の対話》をより深く味わえる歴史の舞台裏などがたっぷりと語られることだろう。

プーランク《カルメル会修道女の対話》あらすじ
18世紀末、フランス革命の激動に揺れるパリ。ド・ラ・フォルス侯爵家の娘ブランシュは、極端に神経質なため俗世間では生きていけないと、コンピエーニュにあるカルメル会の修道院に入る。だが革命政府は修道院の解散と建物の売却を決め、司祭も追放された。修道女たちは殉教を決意するが、怯えたブランシュは修道院から逃げ出す。潜伏してひそかに信仰を守っていた修道女たちは捕らえられ、死刑の宣告を受けた。ひとりひとり断頭台に上る修道女たち。その時、群衆のなかからブランシュが現れる。

 

中野京子 プロフィール

北海道生まれ。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍。『怖い絵』シリーズ（角川文庫）、『名画で読み解く 12 の物語』シリーズ（光文社新書）、『名画の謎』シリーズ（文藝春秋）ほか、著作多数。2017 年に開催された「怖い絵」展では、特別監修を務め大好評を博した。

イベント概要

◆日時：2019年6月9日（日） 14:00～イベント開始 ／ 14:30～上映開始
◆場所：東劇（中央区築地 4-1-1 東劇ビル 3F／地下鉄東銀座駅 6 番出口より徒歩 1 分）
◆登壇者: 中野京子（作家・ドイツ文学者）
◆上映時間：3時間15 分（休憩 1 回）予定
◆料金：一般 3,600 円（税込） 学生 2,500 円（税込）
※お得な特別鑑賞券 3 枚セットもご利用いただけます。
※発売日は決まり次第、公式ホームページでお知らせいたします。
※イベントが中止になった場合も上映は行い、払戻しはいたしませんので予めご了承ください。