女性を描いたヨーロッパの現代具象画家3名の展覧会『her gaze ‐ 英国・オーストリアの現代肖像画』、Bunkamura Galleryで開催
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ぺトラ・カインデル 「Girls in red dress」 70×50 cm アクリル 2018
展覧会『her gaze ‐ 英国・オーストリアの現代肖像画』が、2019年5月29日(水)~6月9日(日)まで、東京・渋谷のBunkamura Galleryにて開催される。
ぺトラ・カインデル「The light room」 50×40 cm アクリル 2016
いつの時代も芸術家たちを魅了し、創作へと掻き立てる女神ミューズ。華麗な装飾と優艶な肉体で描かれる彼女たちは、魅惑的で美しい女性の象徴として長い間その存在を示してきた。しかし、時代が移り変わるにつれ、女性の生き方にも大きな変化が訪れる。それにともない近年の女性人物画には、美しさだけでなく、現代を生きる誰もが共感できるような人間の内省を感じさせる作品が多く描かれるようになった。
本展では、ヨーロッパの現代具象画家3名の作品を展示販売する。
マーク・デンステッター 「Study in Blue Ⅱ」 59×51 cm 油彩 ボード 2018
女優エマ・ワトソンを描いたことでも有名なマーク・デンステッダー。洗練された描線とモダンな雰囲気で描かれる彼の作品は、まるで濡れたガラス窓越しに眺めたようなアンニュイな女性像を思わせる。
フレッチャー・シブソープ 「The Night Comes Down」 47×37 cm 油彩 金箔 パネル 2017
米国ARCのヌード部門最優秀賞をはじめ数々の賞を受賞しているフレッチャー・シブソープ。コンテンポラリーな構図の中に伝統的な絵画の手法を取り入れた彼の作品には、静謐さと神秘性漂う女性の姿が描き出される。
ぺトラ・カインデル「La grande bellezza」 50.0x60.6 cm アクリル 2018
そして今回最も注目のアーティストは、芸術の溢れる街ウィーン・オーストリア出身のペトラ・カインデル。彼女が表現するのは、現代社会を生き抜く女性たちの力強さ。ファッショナブルな色彩で鮮やかに描かれたミューズたちは、男性作家が描くものとはまた違った、より正直でまっすぐな視線を見る者たちに向ける。常に洗練された新しい感性を追い求めヨーロッパ各地で活動中のペトラ。彼女の作品が東京で発表されるのは今回が初となり、作家本人も来日予定だ。
ぺトラ・カインデル「EDEN」 60.6x50.0 cm アクリル 2018
作家の感性の違いによって、それぞれ異なる魅力が放たれる女性像。どの女性の瞳の奥にも、彼女たちの人生の物語を感じ取ることができるはずだ。
イベント情報
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/190529her_gaze.html