フランス気鋭のピアニスト、リュカ・ドゥバルグ、最新アルバム『スカルラッティ:ソナタ集』から一部音源先行公開、来日公演もスタート

2019.7.7
ニュース
クラシック

リュカ・ドゥバルグ (C)Ben Kernaghan


2015年6月に開催された第15回チャイコフスキー国際コンクール<ピアノ部門>第4位入賞を果たし、その比類なき才能に世界中が驚愕したピアニスト=リュカ・ドゥバルグ。2019年10月発売予定の最新アルバム『スカルラッティ:ソナタ集(全52曲)』から「ソナタ ニ短調 K32」の音源が先行公開された→ https://lnk.to/LucasDebargue_Scarlatti

ヨーロッパで大ブレイク中、個性派ピアニスト=リュカの5枚目となる最新録音は、CD4枚組で発売される。

世界で最も権威あるコンクールへの入賞を夢見て幼少時から英才教育を受けた名門校出身の応募者がほとんどの中、リュカの経歴は異色だ。11歳からピアノを始め、3年間ピアノから離れるも20歳でピアノを再開。コンクールでは豊かな感性と強烈な個性に彩られた演奏を披露し、会場につめかけた聴衆から熱狂的な支持を得た。あまりの人気に「モスクワ音楽批評家協会賞」を特別に受賞した。コンクールの熱狂から1年もたたない2016年3月には全世界でデビュー盤を発売。同年6月にはその才能に惚れ込んだ巨匠ギドン・クレーメルと初来日を果たし、日本の聴衆へ唯一無二のピアニズムを披露した。リュカは知られざるピアノ作品を世に送り出したいという強い信念を持っており、これまで発売した4枚のアルバムの中でも録音が珍しいメトネルやシマノフスキの作品を取り上げている。

約1年半ぶりとなる新作では、幼少の頃から魅了され続けてきたスカルラッティのソナタ全52曲に挑んでいる。リュカはデビュー盤でもスカルラッティのソナタを4曲(K208,K24,K132,K141)収録しており、アルバムの最後は「ソナタK208」を自身が編曲したヴァリエーションで締めくくっている。「音符の数があれだけ少ないのに、実に豊かなアイディアを表現している」とスカルラッティ愛を当時から公言していたリュカ。全52曲の録音は2018年9月、カラヤンやフルトベングラーも録音場所として使っていたベルリンのイエス・キリスト教会で行われた。ベーゼンドルファー280VCを全曲ペダルなしで演奏している。

リュカは7月5日、ロンドンの殿堂ウィグモア・ホールでのリサイタルを終え、1年5か月ぶりに来日する。7月11日、15日、16日、17日には読売日本交響楽団定期演奏会でサン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」(11日)とラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(15~17日)を演奏し、7月20日にはトッパンホールでリサイタルを開催する。

アルバム情報

『スカルラッティ・ソナタ(全52曲)』 リュカ・ドゥバルグ 
 
 
■収録曲: 
DISC1
1.ソナタ ホ長調 K206 /2.ソナタ ホ長調 K531/3.ソナタ イ長調 K404/4.ソナタ イ長調 K405/5.ソナタ 嬰ヘ短調 K447/6.ソナタ 嬰ヘ短調 K25/7.ソナタ イ長調 K343/8.ソナタ イ長調 K113/9.ソナタ ニ長調 K258/10.ソナタ ニ長調 K214/11.ソナタ イ長調 K211/12.ソナタ イ長調 K212/13.ソナタ イ短調 K109
DISC2
1.ソナタ ヘ長調 K6/2.ソナタ イ長調 K268/3.ソナタ ニ長調 K443/4.ソナタ ニ長調 K45/5.ソナタ ロ短調 K27/6.ソナタ ロ長調 K244/7.ソナタ ト長調 K105/8.ソナタ ト長調 K206/9. ソナタ ニ長調 K491/10.ソナタ ニ長調 K414/11.ソナタ ニ長調 K534/12.ソナタ ニ長調 K535/13.ソナタ ニ短調 K32
DISC3
1.ソナタ ト長調 K431/2.ソナタ ト長調 K125/3.ソナタ ハ長調 K308/4.ソナタ ハ長調 K461/5.ソナタ ト短調 K196/6.ソナタ ト長調 K477/7.ソナタ ハ短調 K115/8.ソナタ ハ短調 K526/9.ソナタ ヘ短調 K462/10.ソナタ ヘ長調 K438/11.ソナタ ヘ長調 K106/12.ソナタ ヘ長調 K107/ 13.ソナタ ヘ短調 K69
DISC4
1.ソナタ ヘ長調 K468/2.ソナタ ヘ長調 K469/3.ソナタ ハ短調 K302/4.ソナタ ハ長調 K242/5.ソナタ ト長調 K521/6.ソナタ ト長調 K14/7.ソナタ 変ホ長調 K474/8.ソナタ 変ホ長調 K253/9.ソナタ 変ロ長調 K172/10.ソナタ 変ロ長調 K545/11.ソナタ 変ホ長調 K192/12.ソナタ 変ホ長調 K193/13.ソナタ 嬰ハ短調 K247
2019年10月23日発売予定
国内盤: SICC30529-32(BSCD2/4枚組) 定価5000円+税
現在「スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K32」音源先行公開中  
■リュカ・ドゥバルグ バイオグラフィ
1990年10月23日フランス生まれ。11歳の時コンピエーニュ音楽院でピアノを学び始める。16歳でピアノからベースに転向、3年間ピアノを中断。パリ第7大学で理学、文学を学び学士号を取得。20歳の時、再びピアノの道を志しエコール・ノルマル音楽院、パリ音楽院で研鑽を積む。第15回チャイコフスキー国際コンクールでは個性豊かな演奏で注目を浴び第1次審査から聴衆の熱狂的な支持をうけ、ピアノ部門第4位入賞を果たすと同時に、モスクワ音楽批評家協会賞をただ1人受賞した。同年12月にはソニー・クラシカルと専属契約を結び、2016年3月にはデビュー盤が世界発売された。これまで4枚のアルバムを発売している。
 
■公式サイト:
https://www.sonymusic.co.jp/artist/lucasdebargue/discography/
■「スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K32」 試聴・購入はこちらから

公演情報

リュカ・ドゥバルグ(ピアノ)
■日時:2019年7月20日(土)17:00
■会場:トッパンホール
■出演:ピアノ=リュカ・ドゥバルグ
■予定曲目:
・スカルラッティ:ソナタ ヘ長調 K6/ヘ長調 K438/イ長調 K404/イ長調 K405/ホ長調 K206/ホ長調 K531/嬰へ短調 K447/ロ短調 K27/ト長調 K14/変ホ長調 K253/ハ短調 K115
・メトネル:ピアノ・ソナタ第5番 ト短調 Op.22
・リスト:《巡礼の年 第2年イタリア》より 第7曲〈ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲〉
■トッパンホールホームページ:http://www.toppanhall.com/concert/detail/201907201700.html
 
読売日本交響楽団 第590回定期演奏会
■日時:2019年7月11日(木)19:00
■会場:サントリーホール
■出演:
・指揮=ヘンリク・ナナシ
・ピアノ=リュカ・ドゥバルグ
■予定曲目:
・コダーイ:ガランタ舞曲
・サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
・バルトーク:管弦楽のための協奏曲
■読響ホームページ:https://yomikyo.or.jp/
 
読売日本交響楽団 第113回みなとみらいホリデー名曲シリーズ
■日時:2019年7月15日(月・祝)14:00
■会場:横浜みなとみらいホール
■出演:
・指揮=井上道義
・ピアノ=リュカ・ドゥバルグ
・女声合唱=昭和音楽大学
■予定曲目:
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
・ホルスト:組曲「惑星」作品32
■読響ホームページ:https://yomikyo.or.jp/
 
読売日本交響楽団 第624回名曲シリーズ
■日時:2019年7月16日(火)19:00
■会場:サントリーホール
■出演:
・指揮=井上道義
・ピアノ=リュカ・ドゥバルグ
・女声合唱=昭和音楽大学
■予定曲目:
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
・ホルスト:組曲「惑星」作品32
■読響ホームページ:https://yomikyo.or.jp/
 
読売日本交響楽団 第23回大阪定期演奏会
■日時:2019年7月17日(水)19:00
■会場:フェスティバルホール(大阪)
■出演:
・指揮=井上道義
・ピアノ=リュカ・ドゥバルグ
・女声合唱=昭和音楽大学
■予定曲目:
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
・ホルスト:組曲「惑星」作品32
■読響ホームページ:https://yomikyo.or.jp/
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