夏休みの恒例イベント、都会の真ん中で昆虫と触れ合う『大昆虫展』が開催

今年で7回目を迎える夏休みの恒例イベント『大昆虫展 in 東京スカイツリータウン  ～みんなで応援！昆虫メダリスト～』が、7月20日（土）から9月1日（日）まで開催される。それに先駆けて7月19日（木）、昆虫好きで有名な俳優の哀川翔、タレントのカブトムシゆかり、井上咲楽らを招いたプレス発表会と内覧会が行われた。

昆虫を通した子供たちへの知育を主目的とした同イベント。7回目を迎える今年のテーマは、スポーツ。もし昆虫が人間だったら……という観点から、小さな体に大きなパワーを秘めた昆虫たちの実態に迫っていく。会場内には、虫の足やカギ爪の強靭さを知る「昆虫ボルダリング」や、カブトムシの力を体感できる綱引き「かぶとむしパワー」など多彩なアスレチックが用意されている。

もちろん、毎年お馴染みのブースも健在。目玉は何と言っても、何本もの長い止まり木と床に敷き詰められたおがくずで簡易的な森を再現した「ふれあいの森」だ。

一歩足を踏み入れると、そこはカブトムシたちの楽園。木によじ登るカブトムシ、壁にへばりつくカブトムシ、おがくずの中でうごめくカブトムシ、あるいは羽を広げてはばたくカブトムシなどなど……

都会ではなかなかお目にかかることのできないイキの良い天然モノの“昆虫の王様”と、直に触れ合えるチャンスだ。なお、8月からは追加でクワガタも放し飼いにされる予定。

さらに今年から、金曜日のナイト営業限定で「昆虫食教室」イベントも初開催。迫りくる食糧難の時代への有効な対策として、また、種類によっては豊富な栄養を含むヘルシーフードとして近年注目を集める昆虫食。今回、まだまだ一般的に馴染みのない昆虫食について基礎から学べる教室が、全6回にわたって開催される。第1回目には、昆虫食入門として、比較的食べやすい（？）コオロギ、バッタ、ミルワーム、カイコなどを使ったスイーツが提供されるらしい。1回参加だけでも十分な学びが得られ、6回通しで足を運べば深みにハマる「昆虫食の沼」に、あなたもどっぷり浸かってみてはいかがだろうか？

プレス発表会に出席した大昆虫展アンバサダーの哀川は、目玉ブースであるふれあいの森を見て「今年も良い感じですね。子供たちが入っても喜べるような空間になっていると思います」と太鼓判。

イベントの応援大使を務めるカブトムシゆかりも「カブトムシがここをもったら嫌がるとか、触れ合うことで、虫の気持ちを考えるようになってほしい」と言い、昆虫学者の丸山宗利氏も、最近は虫を触るのが苦手な子供が増えたとしたうえで、「恐る恐るでもカブトムシを触って、そこから色んな虫を触れるようになってもらえれば」と期待感を抱いていた。

その後、昆虫料理研究家の内山昭一氏と、この日のために髪型をクワガタ風にしてきたという昆虫食を趣味とするイベント応援団長の井上が登場。

内山氏は「昆虫展で、まさか昆虫を食べる我々が呼ばれるとは（笑）」とジョークを飛ばしつつ、「昆虫採集していると食べたくなっちゃう」「カミキリムシの幼虫は本当に美味しい」などと昆虫食の魅力を力説。続けて、「哀川さんは食べないんですか？ あんな美味しいものを」と質問し、哀川が「食べないですね～。いかに生きろ！ 生きろ！ って思って育ててますから」と返すと、「あ～方針が違うんですね……」と残念そうにつぶやいていた。

会見では実際に昆虫食が振舞われる場面も。イナゴの佃煮を乗せたクラッカー、コオロギの粉が入ったビスコッティ、タイのセブンイレブンで販売されているというカイコの素揚げ、オケラのスイーツ、カイコの蛹の繭包み、ちくわの穴に入ったセミの幼虫が用意されると、目を輝かせる丸山＆井上と対照的に、哀川は「うわ～、何これ！？」と苦い顔。

さらに、「みんな一回食べたらハマりますよ！ 哀川さんも10年後絶対ハマりますよ」とおススメするも、哀川は「いや、食糧難になったら食べるけど……」とやはり及び腰。すると、丸山氏から「その考え方、古いですよ」とピシャリと指摘されて、タジタジになっていた。