デジタルとアナログで創造する藤井フミヤ展『FUMiYART 2019』開幕

藤井フミヤの16年ぶりの個展『デジタルとアナログで創造する 藤井フミヤ展「THE DIVERSITY 多様な想像新世界」』が、8月21日（水）より代官山ヒルサイドフォーラムで開幕した。

本展では、1993年に全国9か所を巡回した初のコンピューターグラフィックス展『Fumiyart−Take a break』で発表したCGアート、2003年に発表した線画、カッターを駆使した「ハリエ」や「キリエ」等を出品。“Fumiyart”の原点に遡り、これまでの画業を振り返る。

さらに今回、絵筆やペンを駆使した初公開のアナログ作品も出品。硬質なボールペンを用いた線を無数に集積させる藤井オリジナルの技法で制作されたペン画。19世紀末ウィーン分離派の画家クリムトの絵画に触発され、装飾的な空間の中に精緻なタッチで女性像を描いた油彩画。うずくまったポーズの女性をアクリルや水彩で描き、新しい肉体美の世界を追求した「コーナーの女」シリーズ、針金を折り曲げて制作した女性像など、多彩な技法を用いた近作、新作が出品されている。時に甘美なエロティシズムが香り、時にファンタジックな夢想を喚起させる藤井フミヤのアナログ作品の多様さを目撃してほしい。

『デジタルとアナログで創造する 藤井フミヤ展「THE DIVERSITY 多様な想像新世界」』は、8月21日(水)から9月1日(日)まで代官山ヒルサイドフォーラムにて開催中。