16歳の女優・秋田汐梨の「ズバ抜けた演技力」 『惡の華』の伊藤健太郎、井口昇監督、原作者・押見修造氏はどう見たのか?
秋田汐梨 (C)押見修造/講談社(C)2019映画『惡の華』製作委員会
9月27日(金)に封切られる映画『惡の華』から、キャストの秋田汐梨の姿を切り取った場面写真が公開された。
『惡の華』は『別冊少年マガジン』(講談社)にて連載された、押見修造氏の漫画。ボードレールの詩集『悪の華』に憧れる少年を主人公に、鬱屈とした青春と行き場のない衝動を描く物語。2013年にはTVアニメ化、2016年には舞台化もされた。初の実写映画化となる『惡の華』では、『片腕マシンガール』『覚悟はいいかそこの女子。』などの井口昇監督がメガホンをとり、脚本をアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』の岡田麿里氏が手がける。
主人公・春日高男を演じるのは、『デメキン』やドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)などの伊藤健太郎。中学2年生時に、憧れの女子の体操着を盗んだところをクラスの問題児・仲村佐和に目撃され、そのことを秘密にする代わりにある“契約”を持ちかけられる役どころを演じる。また、春日に執拗につきまとう仲村役で『わたしにXXしなさい!』の玉城ティナ、春日が片思いするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役で、雑誌『ニコラ』でモデルを務める16歳の女優・秋田汐梨が出演。秋田は、数百人以上のオーディションを経てキャスティングが決まったという。さらに、飯豊まりえが、高校時代に春日と交流を深める常磐文を演じている。
(C)押見修造/講談社(C)2019映画『惡の華』製作委員会
佐伯役の秋田は、2003年京都生まれで現在16歳。本作撮影時はまだ15歳で、メインキャスト4人の中で唯一現役の学生として中学・高校生を演じた。メガホンをとった井口監督は、「佐伯を演じられるのは彼女しかいない」とオーディション時から秋田を評価。さらに「候補の中でもスバ抜けて演技力があった。皆さんかわいい演技は出来るものの、ちょっと怖い、ダークな芝居ができる子は秋田さんしかいなかった」賞賛している。
(C)押見修造/講談社(C)2019映画『惡の華』製作委員会
主演の伊藤健太郎は、「例えセリフであっても『ガッカリした』と言われた時はリアルに傷つくくらい胸に刺さった」と共演時を述懐。また、原作者の押見修造氏は「本物だけが持つ迫力みたいなものを感じました」と語っている。
(C)押見修造/講談社(C)2019映画『惡の華』製作委員会
解禁された4枚の場面写真では、佐伯役の秋田の様々な表情が収められている。雨に濡れながら泣く姿をはじめ、怒りのあまり右肩を掻きむしるカット、真っ白なコートに身を包み笑顔を見せる場面、病院の待合室で静かに涙を流すシーンなど、喜怒哀楽さまざまな感情を垣間見ることが出来る。
『惡の華』は9月27日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。