チェリスト佐藤晴真がミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門優勝 日本人として初の快挙
佐藤晴真 2018.3.21HarumaSato(C) FUKAYA_Yoshinobu_auraY2
2019年9月13日(金)(ドイツ時間)に終了したミュンヘン国際音楽コンクール チェロ部門において、日本人のチェリスト佐藤晴真(さとう はるま)が優勝した。難関で知られるミュンヘン国際コンクール チェロ部門において日本人が優勝するのは初めての快挙となる。
この決勝の模様(動画)は、次のページで閲覧することができる。
https://www.br.de/mediathek/video/finale-violoncello-haruma-sato-japan-av:5d7bde66384be8001aed7183
1952年からスタートしたミュンヘン国際音楽コンクールは、長い伝統と権威ある難関コンクールとして知られている。チェロ部門は、4、5年に1回行われ、今回が第15回目となる。過去の日本人入賞者は、堤剛氏(1963年第2位)、横坂源氏(2010年第2位)の2人のみで、アントニオ・メネセス氏(1977年第1位)、ソル・ガベッタ氏 (1998年第3位)、アレクサンドル・ブズロフ氏(2005年第2位)など名だたる演奏家を輩出した。今回のチェロ部門には、166名がエントリー、そのうち53名が一次審査に臨んだ。審査の結果、16名が二次審査に、うち 6名がセミファイナルに、そして 3 名がファイナルに進んだ。
佐藤晴真 Haruma Sato_3, cello(C)Wojciech Grzedzinski
佐藤晴真は名古屋市出身で、1998年2月27日生まれの現在21歳。ベルリンに在住し、ベルリン芸術大学にて J=P.マインツ氏に師事している。なお、佐藤晴真は、今年(2019年)12月に帰国して、東京・紀尾井ホール、名古屋・宗次ホール、浜松・アクトシティにて、本格的デビューリサイタルを開催する予定になっており、偶然にもこれが凱旋コンサートとなる。新進気鋭のチェリストに今後注目したい。
佐藤晴真コメント
大変権威のあるコンクールで一位を受賞できたこと、とても光栄に思います。
この結果を原動力に変え、これからも精進いたします。応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
【プロフィール】佐藤晴真 (チェロ) Haruma SATO,violincello
現在、その将来が最も期待される弱冠 21 歳の新進気鋭のチェロ奏者。2018 年、ポーランドで開かれた第 11 回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクールにおいて第 1 位および特別賞を受賞して一躍国際的な注目を集める。19 年 9 月、長い伝統と権威を誇るミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門において日本人として初めて優勝する快挙を果たした。
1998 年名古屋市出身。第 11 回泉の森ジュニア チェロ・コンクール中学生部門金賞、第 67 回全日本学生音楽コンクール チェロ部門高校の部第 1 位および日本放送協会賞、第 83 回日本音楽コンクール チェロ部門第 1 位および徳永賞・黒柳賞、第 13 回ドメニコ・ガブリエリ・チェロコンクール第 1 位、第 1 回アリオン桐朋音楽賞など、多数の受賞歴を誇る。すでに、東京フィル、名古屋フィル、セントラル愛知などからソリストに招かれ、ピアノの清水和音氏や伊藤恵氏とも共演して好評を博している。また、NHK テレビ「さらさらサラダ」、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」にも出演している。 18 年 8 月には、ワルシャワにて「ショパンと彼のヨーロッパ国際音 楽祭」に出演し好評を博す。19 年 12 月は、本格的デビューリサイタルを東京、名古屋、浜松で予定している。これまでに、林良一、山崎伸子、中木健二の各氏に師事。現在は、ベルリン芸 術大学にて J=P.マインツ氏に師事している。 13年度 東京都北区民文化奨励賞。 16年度東京藝術大学宗次特待奨学生。2018 年度ロームミュージックファンデーション奨学生。ベルリン在住。使用楽器は宗次コレクションより貸与された E.ロッカ 1903 年。