中山美穂が初の本格舞台に!内藤裕敬の書き下ろし新作『魔術』

2015.11.27
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舞台

中山美穂

内藤裕敬渾身の書き下ろし新作『魔術』が、中山美穂、萩原聖人、橋本淳、勝村政信という強力なキャストを揃えて、2016年3月の東京公演を皮切りに、全国各地で上演することになった。

深夜の終着駅、高架下の屋台。どこからともなく集まった3人の男と1人の女。 

 

 

乱れたダイヤ、つながらない電話、途切れた記憶の糸。 
肩を寄せ合い近くにいたはずなのに、距離と密度が狂い始める――――― 
湯気の向こうにゆらめく世界は現実なのか、それとも魔術にかけられたのか? 

言葉遊びと笑いを交えた虚構の世界の中で、直截的には語り難い時代の空気を見事に舞台上に立ち上がらせてきた南河内万歳一座座長・内藤裕敬。冷静な観察眼に裏打ちされた戯曲と、緩急自在の演出で観客を魅了する内藤の新作『魔術』は、ここ10年あまりに社会が直面した言い知れない不安、世界の不確実性や他者との距離感の欠如を敏感にとらえ、屋台に集う男女が繰り広げる会話劇として書き下ろされた。 

 

デビュー30周年を迎えて、この作品で初の本格的舞台に挑む中山美穂。初稿台本を読み「この世界観であれば演じてみたい」と舞台出演を決意した。映像作品では時に繊細に、時に大胆に多様な女性像を演じてきた中山が、物語の中ではただ1人の女性として、不安に襲われても凛と立ち続ける強さを持った役を演じる。歌手として、女優として、唯一無二の存在の彼女が舞台の上で見せる新たな姿は必見!


 
それぞれの話の綻びに最初に気づき疑問を抱きだす男を演じるのは、作品に奥行きを与える抜群の演技力で作り手からも観客からも強く支持される萩原聖人。内藤からも絶大な信頼を寄せられ過去3作に出演、今作ではまた違った一面で観客を惹きつけてくれるに違いない。 



数々の名だたる演出家の作品へ出演が続く橋本淳。何にでも変化できそうな、未来を楽しみに思わせる青年を演じる。若くして重ねた経験の幅と柔軟さを武器に舞台で放つ輝きに注目が集まる。 


 
絶対の安定感を持ちながら変幻自在の姿を見せる実力派、勝村政信。演じる役は飄々とした雰囲気でオッサン呼ばわりされる男。確かだと信じていたものが揺らぎ始めた時、その男は一体何を語るのか。10年以上ぶりの内藤作品への出演となる。 

 

【作・演出 内藤裕敬コメント】 
日曜日の日比谷。ひとけの無い路地で中山美穂さんに御挨拶した。目がスゴかった。街灯りが薄暗いのもあったろうが、黒猫にニラまれた気がした。いろいろ観察してやろうと思ったのに、こっちがしっかり見抜かれた気がする。舞台の上に立った時、観客は目で殺されるに違いない。 
聖人君の印象は「不機嫌な少年」、これは昔から俺の中では変わらない。もう10年以上前からかな、演出だけではなく1本一緒に作りましょう、と度々話していた。今回はその少年が不機嫌では居られなくなるようにするのがヨロシイなと。 
橋本君は、「鍛えがい有り」だ。まだちゃんと話した事はないけれど、稽古の中でいくらでも変化できる事が彼の年頃の武器だ。稽古場でじっくり向き合いたい。 
勝村君とは若い頃に同じミュージカルに出た時、稽古の後に2人で深酒をして、翌日共に遅刻をしたのに怒られたのは俺だけだった。彼は「にこやかな不良」だ。久しぶりに一緒に芝居を作る。どうなるのか、楽しみだ。 

〈公演情報〉

 

『魔術』
作・演出◇内藤裕敬 
出演◇中山美穂 萩原聖人 橋本淳 勝村政信 
●2016/3/27~4/10◎本多劇場 
〈料金〉 7,500円/U-25シート 4,000円 (全席指定・税込)
一般発売:2016年1月16日(土)午前10時 
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00~18:00) 
●2016/4/15~17◎兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
一般発売:2016年1月31日(日)午前10時 
〈料金〉 7,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉芸術文化センターオフィス 0798-68-0255 (10~17時 月曜休/祝日の場合翌日) 
4月中旬~下旬 全国ツアーを予定