すとぷり 挑戦し続けてきた6人が辿り着いた大舞台・メットライフドームライブ初日をレポート

レポート
音楽
2019.9.30
すとぷり

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すとろべりーめもりーvol.10
2019.9.22 メットライフドーム (西武ドーム)

7月3日にリリースした1stフルアルバム『すとろべりーらぶっ!』がオリコン週間アルバムランキングで初の1位を獲得、6都市11公演に及んだ初の全国ツアー『すとろべりーめもりーvol.9』も大成功に収め、勢いが止まらない6人組動画配信エンタメユニット・すとぷりが、『すとろべりーめもりーvol.10』と題したライブを9月22日と23日の2日間、埼玉・メットライフドームにて開催。根っからのボーカル&ダンスグループかのごとく躍動し歌うなど、新たな試みがちりばめられた初日の模様をここではお伝えする。

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「俺たちの夏は終わらない、そう、このメットライフドーム公演が終わるまでは!」というナレーション、メンバーそれぞれの紹介動画にオーディエンスが高まる中、お城を思わせる大きなステージにまるで王子様な真っ白衣装で登場した6人。1曲目は、「大好きになればいいんじゃない?」だ。イントロから6人のそろったダンスが映えて、“僕だけのプリンセス”=ファンへの真っ直ぐな愛と感謝の気持ちを歌声に込めつつ、向き合ったり、隣り合ったり、手をつないでジャンプしたりする姿も、観ていて楽しい。ななもり。=パープル、ジェル=オレンジ、ころん=ブルー、さとみ=ピンク、るぅと=イエロー、莉犬=レッドというメンバーカラーに合わせ、オーディエンスそれぞれが思い思いに灯すペンライトが客席に揺れ、“LOVEをちょうだい!”というフレーズに対して“あげる!”というコールが大きく響いて、とんでもない一体感だ。

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「はりーはりーらぶっ」「彗星ハネムーン」ではダンサー4人が加わり、歌にダンスにますます華やかに魅せる6人。「好きになっていいよね?」「アニバーサリー」では横並びになってのマイクスタンドを使ったパフォーマンスに初めて挑んだが、常にファンが楽しめることを考えているからだろう、彼らの挑戦欲は尽きることがない。

さとみころんのラップが冴える「Day By Day」から「Endless Flight」「パレットダンス」へと連なるメドレーでは、彼らにとってこれも初めての演出となるトロッコが3台登場し、2人ずつ乗り込んでアリーナをぐるり。スタンドの奥のほうにまで手を振りながら笑顔で歌う6人、少しでもみんなの近くへ!というその想いもまた、うれしいではないか。

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それぞれのカラーのパーカーに着替え、ななもり。ジェルは「非リアドリーム妄想中!」を、ころんさとみは「でこぼこげーむぱーてぃー」を、るぅと莉犬は「すとろべりーごーらんど」をデュエットで披露。ななもり。さとみジェルの“大人組”は「ロメオ」「キングオブ受動態」で大人っぽさを、ころんるぅと莉犬の“信号機組”は「ノンファンタジー」「道標」で瑞々しさを見せつけて、組み合わせそれぞれの色と息ぴったりなかけ合いは、大舞台でますます輝きを放つ。また、るぅとが作曲した「キングオブ受動態」「道標」という雰囲気のガラッと異なる2曲には、音楽面でグループを牽引するるぅとの頼もしさも再確認。

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『すとろべりーめもりーvol.9』で着用していた黒のスタイリッシュな衣装に身を包み、「かっこいい曲いっちゃっていいですか!?」という前置きをしたのは、ワイルドでキレッキレなダンスといい、“俺たちの秘密にしよう”というさとみのウィスパーボイスといい昂らせてくれる「GO GO CRAZY」。冒頭の縦1列に並んだダンスも目を引く「Move on!」、メドレーの「No Perfect」や大きく手を振りながら歌った「AquaKiss」など、R&Bテイストなナンバーの中には、歌にダンスにハイスピードで進化する6人の貪欲さも感じ取ることができた。

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1年ぶりだという「ダンスロボットダンス」で弾みをつけて、「よさこいディスコ Party」ではオーディエンスが入れる合いの手もお祭りムードを盛り上げ、本編ラストはカラフルなテープがアリーナに放たれた「おかえりらぶっ!」だ。前の人の肩に手を置いて連なる“トレインダンス”、6人が声を合わせた“居てくれてありがとう”で沸かせつつ、オーディエンスの“ただいまー!”に、ギュっと寄り合って「おかえり!」と返した6人。こんなに温かくて幸せな場所はそうそうない。

メットライフドームという大舞台に立ち数々のチャレンジで楽しませてくれた彼ら、アンコールでは胸に去来する想いを吐露した。6人は用意された道、整えられた道を歩いてきた成功者ではなく、自分や自分たちと向き合い、どんなに苦しいときも逃げずに、ただひたすらにファンを喜ばせる方法を模索し、挑戦し続けてきた開拓者。だから、彼らの言葉には嘘偽りがないし、胸を打たれる。

バラード「朝の夕陽」をありったけの想いを込めて歌い、「すとろべりーぷりんすふぉーえばー!」ではトロッコに乗り込んで、6人は再びオーディエンスの近くへ。真っ直ぐに求め合うお互いの姿は、なんて美しいのだろうか。

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メンバーがステージをあとにすると、“すとぷりから重大なお知らせ”と題した動画で、2020年1月15日にすとぷりが2ndアルバムをリリースすることが明かされ、翌日には2020年春に愛知・ナゴヤドームでの単独ライブの開催も発表された。1stアルバム『すとろべりーらぶっ』のリリース、初の全国ツアー『すとろべりーめもりーvol.9』、今回の『すとろべりーめもりーvol.10』で大きな成長を遂げた彼らのことだ、2020年もきっとあっと驚くエンターテインメントで夢中にさせてくれるに違いない。


文=杉江優花 撮影=東美樹、山本れお

セットリスト

すとろべりーめもりーvol.10
2019.9.22 メットライフドーム

1. 大好きになればいいんじゃない?
2. はりーはりーらぶっ
3. 彗星ハネムーン
4. 好きになっていいよね?
5. アニバーサリー
6. メドレー(Day By Day、Endless Flight、パレットダンス)
7. 非リアドリーム妄想中!(ななもり。 / ジェル)
8. でこぼこげーむぱーてぃー(さとみ / ころん)
9. すとろべりーごーらんど(るぅと / 莉犬)
10. ロメオ(ななもり。 / ジェル / さとみ)
11. キングオブ受動態(ななもり。 / ジェル / さとみ)
12. ノンファンタジー(るぅと / 莉犬 / ころん)
13. 道標(るぅと / 莉犬 / ころん)
14. GO GO CRAZY
15. Move on!
16. メドレー(No Perfect、Don't Give Up!!、Break out)
17. AquaKiss
18. 僕らだけのシャングリラ
19. ダンスロボットダンス
20. よさこいディスコParty
21. パレードはここさ
22. おかえりらぶっ!
[ENCORE]
23. 朝の夕陽
24. すとろべりーぷりんすふぉーえばー!
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