『緑のテーブル』レクチャーイベントの追加開催が決定 SDBダンサートークや過去舞台映像、小道具等の貴重な資料を公開
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『緑のテーブル』
2020年3月13日(金)~15日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて上演されるスターダンサーズ・バレエ団公演「Dance Speaks」アンコール公演記念イベントとして、『緑のテーブル』のレクチャーイベントが追加開催されることが決定した。
ピナ・バウシュの師でもあるクルト・ヨースが振付を手がけた不朽の名作『緑のテーブル』。本作品は、平和会議のモチーフという“緑のテーブル”が置かれた架空の国の国際会議のシーンに始まり、身勝手な指導者たちの衝突と、戦争を利用する者の暗躍、それに振り回される兵士やその家族の葛藤を描く風刺劇だ。シンプルなステージながら、2台のピアノによる迫力の生演奏と、細部までこだわり抜いた構成が見どころ。≪反戦≫をテーマに創作された本作は、1932年のパリ国際舞踊コンクールにおいて一等を受賞したことから一躍脚光を浴び、他に類を見ない表現形式とそのテーマの普遍性から、舞踊史に残る傑作と評されている。上演権はヨース・エステートにより厳しく管理され、世界でも限られたカンパニーのみが上演を許されている。日本では、スターダンサーズ・バレエ団のみがレパートリーとして有し、1977年に初めて日本に本作を紹介した。
『緑のテーブル』
上演条件の厳しさから、近年は、10数年に1度の頻度での上演にとどまっていた本作品。今回、2019年、2020年と短いスパンでの再演が叶ったことを記念して、スターダンサーズ・バレエ団では、ピナ・バウシュが師と仰いだクルト・ヨースという人物に迫り、振付に隠された意図やキャスティングにおけるルール等、舞台を観るだけでは知りえない情報をご紹介するレクチャーイベントを開催することを決定した(有料・要参加申込)。
レクチャーイベントでは、スターダンサーズ・バレエ団総監督の小山久美や公演で主要な役を務めるダンサーのトークほか、過去公演の貴重な映像や国内で唯一保管されている1930年代当時の公演パンフレット、舞台で実際に使用される小道具等、なかなか間近で見ることのできない資料の展示も行うという。当初は、2019年10月28日(月)1回のみの開催を予定していたが、即時定員に達したため、急きょ追加日程が決定。第2回は、2019年11月18日(月)に開催される。締め切りは11月15日(金)18:00だが、定員に達し次第受付終了となる。
「緑のテーブル」2019年3月公演PV/スターダンサーズ・バレエ団