笑福亭鶴瓶が最優秀男優賞を受賞 映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』が中国最大の映画賞・金鶏百花奨外国映画部門で2冠に輝く
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平山秀幸監督
公開中の映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』が、第28回金鶏百花映画奨(Golden Rooster & Hundred Flowers Film Festival)の外国映画部門で最優秀男優賞と最優秀作品賞のW受賞を果たしたことがわかった。
『閉鎖病棟―それぞれの朝―』は、帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)氏の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)を『愛を乞うひと』『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸氏の監督・脚本により映画化した作品。長野県のとある精神科病院を舞台に、過去を背負った患者たちの姿と、院内で起きた殺人事件を描いた物語。刑の執行が失敗した死刑囚・秀丸役で笑福亭鶴瓶が『ディア・ドクター』以来10年ぶりの主演を務めているほか、秀丸と心を通わせる患者・チュウさん役で綾野剛、DVを受けた過去を持つ女子高生・由紀役で小松菜奈が出演している。
中国最大の映画賞である金鶏百花映画祭は、映画業界関係者、製作者、そして一般の投票から大賞を決定。約4万人が参加者する映画祭だ。開催地は毎年変更されており、今年2019年は11月19日から23日まで、福建省南部の廈門(アモイ)にて開催されている。
外国映画部門の授賞式は本日11月22日に行われ、『閉鎖病棟―それぞれの朝―』からは平山監督と三宅はるえプロデューサーが出席。最優秀男優賞に輝いた鶴瓶は「本当にみんなが望んでいた作品だったものですから、僕が皆さんの代わりに受賞したということで非常に光栄に思います。特に文化の違う中国で選んでいただいたのはありがたいです」とのコメントを寄せている。
平山秀幸監督
同作を配給する東映の作品では、2013年に『おしん』(富樫森監督作品)が日本映画として国映画部門最優秀作品賞を初受賞したほか、『ツレがうつになりまして』が2013年に同賞を受賞。また、昨年2018年には、『モリのいる場所』(沖田修一監督作品)が外国映画部門で最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞している。
『閉鎖病棟―それぞれの朝―』は公開中。