『世界まるごとクラシック』ってどんなコンサート? クラシックデビューにも嬉しい型破りなコンサートを紹介
イラスト:春原弥生
「イージー、クラシックへカモン!」を合言葉に、誰もが一度は聴いたことがあるクラシックの名曲を、作曲家や楽曲についての解説を交えて楽しみながら味わえる、『世界まるごとクラシック』シリーズ。今回で12回目の開催となる本コンサートシリーズが、来年2020年2月9日(日)東京国際フォーラムに帰ってくる!
本コンサートの魅力は、なんといっても“型破り”なクラシックコンサートであること。
クラシックって退屈?何を着ていっていいかわからない?静かにしていないといけない?子ども連れだと難しい?・・・そんなクラシックコンサートへのイメージを、まずはこの動画を見て崩してもらいたい。
【バッハは実は...だった!?作曲家のおもしろ話など満載】世界まるごとクラシック2020【チケット好評発売中】
指揮を担当する青島広志は、「お話」も担当。指揮台に乗ってタクトを振るだけではなく、ステージ上も、会場内も?!軽やかに動き回り、作曲家や楽曲について、思わず「へえ!」と声をあげたくなるようなおもしろエピソードも披露。手拍子、足踏みはもちろん、「ちょっとみなさんおとなしすぎますよ!」と会場に呼びかける姿には度肝を抜かれる。「クラシックコンサートは膝をそろえて静かに聴くのよ」なんて注意を、幼い頃学校で受けた記憶がある人もいるのではないだろうか。青島広志の軽妙なトークにかかれば、ちょっと難しく思える偉大な作曲家たち、バッハも、モーツァルトも、ベートーヴェンも、くすっと笑ってしまう、味わいのある人間味が見えてくる。
演奏される曲目は、音楽の授業やCM、映画などでもおなじみ、誰もが一度は聴いたことがあるような名曲ばかり。ドレスコードのような堅苦しさもなく、4歳から入場OKなのも嬉しいところ。「お客様を飽きさせないように」という工夫があらゆるところにちりばめられている。青島広志のかわいらしい作曲家イラスト(なんと直筆!)や衣裳もその一つだ。
そんな“身近さ”を大切にするコンサートではあれど、もちろん演奏は超一流。管弦楽は、熊川哲也率いるKバレエカンパニーのオーケストラ、シアター オーケストラ トーキョー。そんな彼らが十八番のバレエ音楽を演奏するのも聞きどころの一つだ。ステージサイドに設置された巨大スクリーンには、オーケストラ奏者がアップで映し出され、演奏者の真剣な表情、細かな手さばきまでも映し出され、迫力満点。
今回の『世界まるごとクラシック2020』副題は、『ニッポン!チャ♪チャ♪チャ♪』。オリンピックイヤーに相応しく派手で華やかなシリーズ定番の曲、歌劇『カルメン』や行進曲「威風堂々」をはじめ、「東京オリンピックファンファーレ」、2018年に映画でも話題となった「ボヘミアン・ラプソディ」を含むクイーン・メドレーなど盛りだくさん。SPICEでは、指揮を務める青島広志に『世界まるごとクラシック』シリーズへの想いや工夫を話してもらったインタビューを、近日公開予定!オフィシャルサイトでは、全5回でイラスト付楽曲解説の連載をスタートさせる。初めてのクラシックは『世界まるごとクラシック』で!「音楽のとりこ」になろう。