MIYAVIのワールドツアー日本公演が地元・大阪で幕 LDH移籍や未来への思いを語り、“父”としての顔も
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MIYAVIが12月21日に大阪・Zepp Osaka Baysideで『MIYAVI“NO SLEEP TILL TOKYO”World Tour 2019 JAPAN』ファイナル公演を行った。
MIYAVIは、これまでに7度のワールドツアーを行い、今年7月からはアメリカを皮切りにヨーロッパ、アジアをめぐる、8度目のツアーを開催してきた。昨日、行われたのは、そのワールドツアー日本公演の最終公演。会場は、MIYAVIが登場する前から熱気に包まれていた。背景の縦型映像と照らし合わせての、レーザー光線の演出による「Stars」でMIYAVIが登場すると、場内は一気にヒートアップ。MIYAVIの解き放つ音色に合わせながら、色鮮やかなレーザー光線と近未来の背景が重なり、MIYAVIの世界観をさらに進化させる。その後、MIYAVIは「Flashback」「In Crowd」「Bumps In The Night」とテンポの良い曲を披露し、観客とコミュニケーションするかのようにギターをかき鳴らし、冒頭から会場を大いに沸かせた。
その後、7月に三浦大知とKREVAとともにテレビ朝日系列『MUSIC STATION』で披露した「Rain Dance」をソロでパフォーマンス。持ち前のギターのソロをしっかりと場内に響き渡らせた。MCでは「大阪!ワールドツアーFINALです!と見せかけて、ブラジル、メキシコ、ハワイと来年ライブがあるので、今日が最後じゃ無いんだけど、ジャパンファイナルということで、熱く締めくくりましょう!」と観客を盛り上げる。前日に訪れた京都で、自身が20年前に京都駅前のバスターミナルからバスに乗り、上京した時のことを想い出として語りつつ、さらに2020年からLDHへ移籍することにも触れた。そして、「これからも世界をロックする姿勢・意識は変わらない。子ども達の未来に向けて、自分の役割、信じる道、一点に集中して進みつづけたい」と、観客に熱く語る。
アルバム『NO SLEEP TILL TOKYO』に収録された「No Sleep Till Tokyo」で盛り上げつつ、途中には音響トラブルが発生する一幕も。それでも、長年を共にしてきた相棒のドラマー・BOBOがMCで語るなど、MIYAVIはファンとの時間を楽しみつつ、大切に過ごす。音響トラブル修復後には、「Samurai45」「Tears On Fire」「Other Side」を立て続けにプレイし、「ソロアルバムとしては3年ぶりで、これまで、特に海外ではギタリストとしてギターで勝負してきましたが、今回は自分の声も含めて、MIYAVIの作品を応援してくれるみんなに届けたいという思いで作りました。大切に聴いて欲しいと思います」と語った。
その後、2011年の東日本大震災直後に作った「Guard You」をアコースティック調の音色でしっとりと披露し、観客を魅了。「応援してくれる皆さんのサポートのおかげで、僕たちは世界中を自由に飛び、駆け巡ることができます。僕は前だけを、未来だけを見て、活動してきたつもりだし、これからも今までと同じように変わらずに変わりつづけて、みんなにも新しい景色、音、未来を感じてもらえるように、一歩一歩、進んでいきたいと思います」と感謝の意を語り、捧げるように「君に願いを」をアコースティックで弾いた。その後、「What A Wonderful World」「Under The Same Sky」「Ha!」「Strong」「Firebird」「Raise Me Up」「Day 1」と、テンポの良い曲で場内を大いに盛り上げた。
アンコール前には、二人の娘がステージに登場し、MIYAVIの父親としての顔が垣間見える場面も。この夏から日本に移住をしたことにも触れ、「今、世界がアジア、そして日本を見ています。MIYAVIとしては、今後も変わらず、世界基準で活動しますので、みなさんも世界基準のサポートを、よろしくお願いします!」と語った。
さらに、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の活動も報告した上で「Hands to Hold」を披露。観客は手と手を繋ぎ、会場は一体感に包み込まれていた。初めての難民キャンプ訪問でレバノンを訪れたのちに作った曲「Long Nights」、「The Others」とアンコールで3曲、最後には「What’s My Name?」を披露。MIYAVIの解き放つグルーヴに身を寄せて、場内が大いに盛り上がる中で公演は幕を下ろした。