指揮者・坂入健司郎ら3タイトルがリリース決定 次代を担う若手アーティスト限定のクラシック・レーベル“オーパスワン”

2019.12.24
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クラシック

左から 指揮者・坂入健司郎、ヴァイオリニスト・福田廉之介、メゾ・ソプラノ・高野百合絵。

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クラシックのニュージェネレーションをさらに掘り起こすべく2019年に誕生した日本コロムビアのクラシック・レーベル、オーパスワンより、第2期として、2020年1月22日(水)に3人の新たなアーティストのアルバムがリリースされることが決定した。

今回リリースされるのは、指揮者の坂入健司郎、ヴァイオリニストの福田廉之介、メゾ・ソプラノの高野百合絵

注目は、サラリーマンでありながら指揮活動を繰り広げ、自ら東京ユヴェントス・フィルや川崎室内管弦楽団など楽団を組織しながら「指揮者」というポジションの可能性を拡げている坂入健司郎。20世紀前衛音楽の道を切り拓いた問題作「月に憑かれたピエロ」でオーパスワンに参画する。

坂入健司郎

また、20歳のヴァイオリニスト・福田廉之介は、これまでに、2014年メニューイン国際コンクール(ジュニア部門)優勝を皮切りに、ハイフェッツ国際、ハノーファー国際など、主要国際クールでの入賞を重ねている逸材。スイス・シオンの音楽学校をわずか1年で首席卒業したのち、ローザンヌ高等音楽院に飛び級入学。ヨーロッパを中心とした演奏活動を経て、日本での活動をいよいよ本格始動させる中で、今回のリリースとなったという。

福田廉之介

また在学中にNISSAY OPERAのオーディションで主要な役を射止め、その後も主要オーケストラからのオファーなどが相次いでいるメゾ・ソプラノの高野百合絵は、持ち前の日本人離れした長身から繰り出す大きな表現で、スペインの歌曲を中心としたアルバムを送り出す。

高野百合絵

オーパスワンレーベルは、今年1月に第1期の5人のアーティストを世に送り出したが、第1期アーティストによるコンサートも継続して東京・Hakujuホールで開催されている。第1期アーティストのピアニスト・古海行子によるコンサートが今週12月26日(木)19:00から開催予定。

公演情報

Opus One Live @ Hakuju Hall Vol.2 古海行子
 
日程:2019年12月26日(木)18:30開場 19:00開演
会場:Hakuju Hall
 
演奏予定:
バッハ:前奏曲、フーガとアレグロ BWV998
シューベルト:ピアノソナタ第19番 ハ短調 D.958
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
リスト:超絶技巧練習曲集 S.139 より 第5番「鬼火」、第10番 へ短調
リスト:バラード第2番 S.171
 
入場料:全席指定¥3,000(税込)
 
主催:日本コロムビア株式会社 共催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所
お問合せ:日本コロムビア株式会社(代)03-6895-9001
受付時間10:00〜13:00/14:00〜17:00 ※土日祝
 
【”Opus One” Official Website 】https://columbia.jp/opusone/

リリース情報

◆坂入健司郎/指揮者  Kenshiro Sakairi /conductor
指揮と奏者がシナプス的融合を遂げた、超高濃度のアンサンブルセッション
「月に憑かれたピエロ」
 
1-21. シェーンベルク:月に憑かれたピエロ 作品21
   Arnold Schoenberg : Pierrot Lunaire, op.21 
22. 大澤壽人:空の幻想
      Hisato Osawa : A Phantasy of Heaven 
指揮:坂入健司郎   
ソプラノ:中江 早希  ピアノ:増田達斗  フルート/ピッコロ:泉 真由  クラリネット/バスクラリネット:中舘壮志  ヴァイオリン/ヴィオラ:髙橋奈緒   チェロ:朝吹 元
録音:2019年10月 秩父ミューズパーク音楽堂
COCQ-85479
 
【Profile】
坂入健司郎(指揮) Kenshiro Sakairi, conductor
1988年生まれ、神奈川県川崎市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。
これまで指揮法を井上道義、小林研一郎、三河正典、山本七雄各氏に、チェロを望月直哉氏に師事。また、V.フェドセーエフ氏、井上喜惟氏と親交が深く、指揮のアドバイスを受けている。13歳ではじめて指揮台に立ち、2008年より東京ユヴェントス・フィルハーモニーを結成。これまで、J.デームス氏、G.プーレ氏、舘野泉氏など世界的なソリストとの共演や、数多くの日本初演・世界初演の指揮を手がけている。2015年、マーラー交響曲第2番「復活」を指揮し好評を博したことを機に「かわさき産業親善大使」に就任。5月には、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンへ出演を果たし、MOSTLY CLASSIC誌「注目の気鋭指揮者」にも推挙された。2016年、新鋭のプロフェッショナルオーケストラ、川崎室内管弦楽団の音楽監督に就任。その活動は、朝日新聞「旬」にて紹介された。その後、湯山玲子氏主宰「サロン・ド・爆クラ!」にて、シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」の連続上演を企画・指揮、2018年には東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に初客演しオルフ「カルミナ・ブラーナ」を指揮、成功を収めた。その他にもマレーシア国立芸術文化遺産大学に客演するなど海外での指揮活動も行なっている。

リリース情報

◆高野 百合絵/メゾ・ソプラノ Yurie Takano/mezzo-soprano
清廉と官能が手を取り合い弧を描く
空と大地と人の匂いを豊潤に引き出す表現者
「CANTARES」
 
G.ビゼー:歌劇≪カルメン≫より
Georges Bizet:from Carmen
1. ハバネラ Habanera
2. セギディーリャ Séguedille
F.オブラドルス:「スペイン古典歌曲集」より 
Fernando Obradors:from Canciones clásicas españolas
3. エル・ビト El vito
4. 二つの民謡(お前の一番細い髪の毛で) Dos cantares populares
5. クーロ・ドゥルセの唄 Coplas de Curro Dulce
マヌエル・デ・ファリャ:「7つのスペイン民謡」より  
Manuel de Falla:from Siete canciones populares españolas
6. アストゥリアーナ(アストゥーリアス地方の歌) Asturiana
7. ナナ(子守唄) Nana
8. ポロ Polo
ホアキン・トゥリーナ:「歌のかたちをした詩」より
Joaquin Turina:from Poema en forma de canciones
9. カンターレス Cantares
10.恋に夢中 Las locas por amor
ホアキン・トゥリーナ:「三部作(歌とピアノの為の)」より 
Joaquin Turina:from Tríptico (para canto y piano) 
11. ファルーカ Farruca
ハビエル・モンサルバーチェ:「5つの黒い歌」より 
Xavier Montsalvatge:from Cinco cancones negras
12.黒人の坊やの子守唄 Canción de cuna para dormir a un negrito
13.黒い歌 Canto negro
澤武紀行/大伴家持~越中万葉
14.磯の上のつままを見れば
 
高野百合絵(メゾ・ソプラノ)/Yurie Takano, mezzo-soprano
吉本悟子(ピアノ)/Satoko Yoshimoto, piano
録音:2019年11月10、11日 高崎芸術劇場 音楽ホール
COCQ-85480
 
【Profile】
富山県出身。東京音楽大学付属高等学校、大学、及び大学院を首席で修了。第65回全日本学生音楽コンクール全国大会第1位、併せて日本放送協会賞受賞。第21回日本クラシック音楽コンクール全国大会第1位、併せてグランプリ賞受賞。第71回全日本学生音楽コンクール全国大会第3位、併せて聴衆賞受賞。第84回選抜高校野球大会開会式、第71回全日本大学アメリカンフットボール大会決勝戦“甲子園ボウル”で国歌独唱。2015、2017年天皇皇后両陛下御臨席のもと御前演奏を行う。2018年日生劇場オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』(広上淳一指揮、菅尾友演出、読売日本交響楽団)ドラベッラ役を在学中にオーディションで射止め、華のある舞台姿と存在感で観客を魅了。また、オーケストラアンサンブル金沢、関西フィルハーモニー管弦楽団、ルーマニア国立ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニー交響楽団など国内外のオーケストラと第九や宗教曲等のソリストを務める。NHK BS8K「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」音楽:千住明オリジナル・サウンドトラックに参加(avex classics)。

リリース情報

◆福田 廉之介/ヴァイオリン  Rennosuke Fukuda/violin
「プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番」
欧州ヴァイオリン戦線異状あり――痙攣的なひらめきを連続させる恐るべき20歳の「現在」がここに
 
1.ワックスマン:カルメン幻想曲
Franz Waxman: “Carmen” Fantasie
2.竹内邦光:落梅集~無伴奏ヴァイオリンのために~より 「古謡」
Kunimitsu Takeuchi: "Koyo" from Rakubaishu
3-6.プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 作品94bis
Sergei Prokofiev: Sonata for Violin and Piano No.2 in D major Op.94bis
 
福田廉之介(ヴァイオリン)/Rennosuke Fukuda, violin
高橋優介(ピアノ)/Yusuke Takahashi, piano
 
録音:2019年11月12日-13日 高崎芸術劇場 音楽ホール
COCQ-85481
 
【Profile】
福田 廉之介 Rennosuke Fukuda
1999年岡山県生まれ。2013年クロスター・シェンタール国際バイオリンコンクールジュニア部門優勝。併せてヴィルトオーゾ賞や、21歳までの全部門出場者中の最高得点奏者に贈られるForderpreis賞を受賞。2014年ユーディ・メニューイン国際コンクールジュニア部門優勝。副賞とし、1773年製ニコロ・ガリアーノを無償貸与のほか、アイスランドなどの音楽出演の権利を得る。2017年ハイフェッツ国際ヴァイオリンコンクール3位。ヴァルセシア・ムジカ国際ヴァイオリンコンクール優勝。2018年ハノーファー国際コンクール4位。
7 歳より大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、関西フィルハ ーモニー管弦楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団、ロンドンフィルハーモニー管弦楽団、モスクワフィルハーモニー管弦楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、ルーマニア国立放送管弦楽団、北チェコフィルハーモニー管弦楽団など多数のオーケストラと共演。これまでにジャンカルロ・ゲレーロ、Dmitri Jurowski、山田和樹、飯森範親、金聖響、 円光寺雅彦ほか著名指揮者と共演。
2010年、2013年と岡山県芸術文化賞準グランプリ、2014年、赤磐市長特別奨励賞を授与される。2017年、世界で活躍する若手ヴァイオリニストに贈られるIvry Gitlis Prix(イヴリー・ギトリス賞)を受賞。同年、スイスのRahn Kulturfondsから奨学金を授与される。2019年度スイスMigros奨学生。
シオンの音楽学校をわずか1年で首席卒業し、2016年よりローザンヌ高等音楽院に飛び級入学。これまでに、河野園子・工藤千博・小栗まち絵・漆原啓子の各氏に師事。現在ローザンヌ高等音楽院にて、パヴェル・ヴェルニコフ、スヴェトラーナ・マカロバの各氏に師事。
 2020年4月には読売日本交響楽団の《土曜日曜マチネーシリーズ》にソリストとしての出演が決定している。
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