るぅと(すとぷり) 2020年初ワンマンで見せた感謝の気持ちとリスナーへの約束

2020.1.6
レポート
音楽

るぅと

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ワンマンライブ『君と僕の秘密基地』
2020.1.6 Zepp DiverCity

6人組動画配信エンタメユニット・すとぷりの、るぅとが、自身の1stフルアルバム『君と僕の秘密基地』のリリースを記念して、2020年1月6日、Zepp DiverCityにて、ワンマンライブ『君と僕の秘密基地』を開催した。

本作には、るぅと自身が作詞作曲を手がけた全15曲を収録。すとぷりの楽曲の作詞作曲を担当することの多い、るぅとは、すとぷりのなかでも、歌い手活動に取り組んできたメンバーのひとり。その癒しなる声色から、かわいいとの評判が高いゆえに、メンバー間においては、“腹黒い”とされ、イジられやすいキャラでもある。

ステージ両脇に置かれているのは、いちごが乗った可愛らしいピンクの鏡餅オブジェ。SEが流れ始めると、フロアは、るぅとのイメージカラーである、黄色一色へと煌めき始める。そんななか、手を振りながら、元気よく登場した、るぅと。スタートを飾ったのは、頑張る自分に花丸を付ける「君はいつも100点満点!」。ポジディブオーラ全開のまま、両脇のお立ち台にジャンプするなど、るぅとのなかにある心のアクセルを踏み込んだ足は止まらない。まるで、ジェットコースターに乗っているかのように、くるくると走る先に繋いだのは、叶わない恋に一筋の希望を持つ「ヒロインと生徒B」。フロアにマイクを向けては、笑顔を振りまく、るぅとは、同じ空間にいるからこその、気持ちの共有を忘れていない。

るぅと

「どうもみなさん、あけましておめでとうございます!本日はワンマンライブにお越しいただきありがとうございます!」と挨拶すると、恒例の声出し練習へ。1階、2階、さらには、女子、男子へと、「声出せるよなー!」と声を投げていく、るぅと。この日は、いくらか、男子の声も上がり、嬉しそうな表情を浮かべた、るぅと。ただ、声の大きさとなると、男子は女子に負ける始末。そこで、男子に「次回頑張ろう!男の子たち!」と励ましの言葉をかける、るぅとは、優しい。

これまでのポップな曲調から、ゆったりとした曲調の楽曲へと転換。音色にも遊び心が詰まった「&you」では、緩やかに歩きながら、首を傾げてみたり、お立ち台に座ってみたりと、マイペースな姿を見せる。気付けば、〈曇り空だとか夜の暗闇が落ち着く日もある〉のフレーズに馴染んでいる光景。リズミカルに韻を踏む「Citrus fruits」、メロウなバラードナンバー「十三年彗星」では、流麗な歌声をしっとりと届けていく。

莉犬、るぅと

「今日は僕の相方がいらっしゃるんですよ。ちょっと犬っぽい人なんでね、その人と今日は踊りたいなーと思ってるわけですけども」と、呼び込んだのは、すとぷり莉犬。ここからは、莉犬るぅと、それぞれによる、「お前らまだまだいけるよなぁ!!」で、フロアと一体感を作っていく。「お前ら…」で、噛んでしまったものの、声を多く集めた勝者は、るぅと。この後も、るぅとは、莉犬からもらったお手製おみくじで、犬吉=大吉を引くという運命。今年は莉犬といると幸せになれるらしい。

個性あふれたふたりのキュンとしたやりとりから突入したのは、夢が膨らむ「行け!僕らのスクールフロント!」、揃った振付で魅了する「すとろべりーごーらんど」。愛らしさのある振付、歌声、テンションもぴったりなふたりに拍手が送られる。

莉犬

るぅと

莉犬が退場すると、ステージ脇からアコギを運んできた、るぅと。「どうもみなさんシンガーソングライターのるぅとです。今日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。こちらアコギくんです!」と笑いを取りつつも、「本当に緊張する」と本音を漏らし、自身が作詞作曲した「むしがむり」を、弾き語りで披露。バラエティーに富んだ楽曲を届ける姿は、まさにエンターテイナーそのもの。「ライブでは、はじめて弾くので手がぷるぷるするの…今日のために練習してきた」と告げてから、「君と僕のストーリー」へ。フロアに並ぶ一人ひとりの表情を確認しながら、一言一言に丹精を込めて、歌いきる。

るぅと

るぅと

黒の衣装にチェンジした、るぅとが、「まだまだ楽しんでいってください。まだまだいけるよなぁ!!」と煽ると、ダークゾーンへ。いまにも溺れそうな感情を「拝啓、不平等な神様へ」で表現し、温度感を保ったままに、「Justified」へ。

るぅとくん特製スペシャルメドレーでございます!」と言い切れば、踏み出す勇気を綴った「この想いを歌に」から、繋がりの強いナンバー「コンパス」、「クローバー」、「あの夏に陽を点けて」を立て続けに歌唱。ラストは、黄色のテープが舞うなかで、「君と僕の秘密基地」を送り届ける。

るぅと

アンコールは、黄色のパーカーにチェンジ。「かわいい」の声を受け取ると、すぐさま、「みんなのほうがかわいいよ」と飛びっきりのプレゼントを送る。『君と僕の秘密基地』の制作はじめから、この日までを振り返ると、「本当にここまで僕のことを後押ししてくれてありがとうございます。全部黄色でみんなが僕のことを知ってくれてる状況って、なかなかないことなので、すごく嬉しくて幸せで…宝物のような思い出です」「いつもいつも支えられてばかりな気がしているから、今年は絶対にみんなのことを引っぱって、必ず退屈させない1年にしようと思うので、付いてきてくれると嬉しいです。傍にいてください!本当にありがとう」と、思いの丈をしっかりと伝えた、るぅと。正真正銘のラストは、フィナーレに相応しい、すとぷりメンバーやリスナーの姿が浮かぶような「Good day」だ。この貴重な時間を噛み締めるように精一杯、歌い切ると、笑顔でステージを後にした。

たびたび、緊張すると言いつつも、いろいろなことに挑戦する姿を見せてくれた、るぅと。2020年は、彼の“届け”の思いがますます、伝わる年になるに違いない。
 

文=小町碧音

セットリスト

ワンマンライブ『君と僕の秘密基地』
2020.1.6 Zepp DiverCity

1.君はいつも100点満点!
2.ヒロインと生徒B
3.&you
4.Citrus fruits
5.十三年彗星
6.行け!僕らのスクールフロント!  with 莉犬
7.すとろべりーごーらんど  with 莉犬
8.むしがむり(アコギ弾き語り)
9.君と僕のストーリー(アコギ弾き語り)
10.拝啓、不平等な神様へ
11.Justified
12.スペシャルメドレー
この想いを歌にコンパス
クローバー
あの夏に陽を点けて
13.君と僕の秘密基地
[ENCORE]
14.Good day
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