宝塚歌劇団所属の原田諒が東京二期会オペラ『椿姫』を演出 元タカラジェンヌがダンサーで出演
-
ポスト -
シェア - 送る
2020年2月19日(水)、20日(木)、22日(土)、23日(日・祝)の4日間、東京文化会館 大ホールにおいて、東京二期会がオペラ『椿姫』を上演する。演出を手掛けるのは、宝塚歌劇団所属の演出家・原田諒。宝塚で斬新な舞台を提供し話題を呼んできた原田にとって、今回がオペラ初演出となる。また指揮には、パリ・オペラ座、バイエルン州立歌劇場の常連で、今欧州で最も注目を集めているイタリア人指揮者ジャコモ・サグリパンティが初来日する。ダンサーとして、千葉さなえ(元宝塚歌劇団雪組/所属時は「涼瀬みうと」)、玲実くれあ、輝生かなでという元タカラジェンヌの参加も決定し、気鋭演出家の新たな感性によって、正統派でありながらも 2020年代にふさわしい新しいオペラ『椿姫』が誕生する。2月12日(水)には、ジャコモ・サグリパンティのプレトーク&コンサートが開催、2月20日(木)『椿姫』公演終了後には、原田による終演後のアフタートークも予定されている。
演出:原田諒 プロフィール
原田諒
1981年、大阪市出身。 同志社大学在学中の2003年、宝塚歌劇団入団。 2010年『Je Chante-終わりなき喝采-』の作・演出でデビュー。『華やかなりし日々』、『ロバート・キャパ魂の記録』(共に2012年)で、第20回読売演劇大賞 優秀演出家賞を受賞。 2016年に作・演出を手掛けた『For the people-リンカーン 自由を求めた男-』で、第24回読売演劇大賞 優秀演出家賞・優秀作品賞を受賞。『ベルリン、 わが愛』(2017年)、『ドクトル・ジバゴ』(2018年)は第43回菊田一夫演劇賞を受賞した。近年の主な作品に『雪華抄』、『MESSIAH-異聞・天草四郎-』などがある。また『ふるあめりかに袖はぬらさじ』、『安蘭けいドラマティック・コンサート』など外部での演出も手掛けている。オペラへの造詣も深く、今回の『椿姫』が自身初のオペラ演出となる。
指揮:ジャコモ・サグリパンティ Giacomo Sagripanti プロフィール
ジャコモ・サグリパンティ
オペラ・アワード2016において最優秀若手指揮者に選ばれ、この世代で国際的な活躍が最も期待される指揮者である。ヴァッレ・ディトーリア音楽祭、リューベック劇場にデビューし、指揮者としてのキャリアをイタリアとドイツでスタートさせた。その後すぐに欧州の歌劇場が彼に注目し、ザクセン州立歌劇場『チェネレントラ』、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場『蝶々夫人』、チューリッヒ歌劇場『愛の妙薬』、ボリショイ劇場『ドン・カルロ』、 パリ・オペラ座『椿姫』『セビリャの理髪師』『チェネレントラ』『カプレーティとモンテッキ』『蝶々夫人』『愛の妙薬』、マエストランサ劇場『チェネレントラ』、ソフィア王妃芸術センター「スターバト・マーテル」等を指揮したほか、ロッシーニ音楽祭やアレーナ・ディ・ヴェローナにおいても聴衆及び批評家双方から高い評価を得た。
コンサートにも定期的に客演し、 王立セビリア交響楽団、 フェニーチェ劇場管弦楽団、 エッセン・フィルハーモニー管弦楽団、 RAI管弦楽団等をはじめとする多数のオーケストラで指揮している。
2016年3月サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団にデビュー。 近年は、 シアトル・オペラにて『オリー伯爵』(新制作)、『セビリャの理髪師』、エッセン・アールト劇場にて『ノルマ』(新制作)、 オビエド歌劇場にて『カプレーティとモンテッキ』(新制作)のほか、グラインドボーン音楽祭には『ドン・パスクァーレ』、バイエルン州立歌劇場には『チェネレントラ』でそれぞれデビュー。近年パリ・オペラ座、バイエルン州立歌劇場での活躍が多く、レギュラーで出演している。
今後は『ランメルモールのルチア』でロイヤル・オペラ・ハウスに登場予定。バイエルン州立歌劇場でのアンナ・ネトレプコ主演『トゥーランドット』の指揮を経て、今回の『椿姫』にて待望の初来日を果たす。
千葉さなえ(元宝塚歌劇団雪組/所属時は「涼瀬みうと」)
玲実くれあ(元宝塚歌劇団月組)
輝生かなで (元宝塚歌劇団月組)