前田旺志郎が山田うん構成・振付・演出の舞台で初主演 『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』が開幕
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『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』演劇版舞台写真 撮影:宮川舞子
2020年1月10日(金)KAAT 神奈川芸術劇場 <大スタジオ>にて、 KAAT DANCE SERIES2019
『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』が開幕した。本公演の舞台写真が届いたので紹介する。
本公演は日本のコンテンポラリーダンスをリードし、世界で活躍し続ける振付家・ダンサー山田うんが演劇の演出に初挑戦した作品。マラソンでオリンピックを目指し、日本中の期待を一身に背負い必死に生きていく若者の孤独と挫折を描いた如月小春の傑作戯曲をもとにし、今回、「ダンス版」「演劇版」を同時上演する。
『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』ダンス版舞台写真 撮影:宮川舞子
『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』ダンス版舞台写真 撮影:宮川舞子
如月小春は、1980~90 年代、野田秀樹、渡辺えり、永井愛らに並び、日本の小劇場ブームを牽引した作家・演出家の一人。詩情あふれる独自の言語感覚、身体性重んじるスタイル、音楽の生演奏など、多くの実験的舞台を生み出してきた。そして、作家としての彼女がもっとも良く扱ったテーマは全体性としての「都市」とその中で孤立する「個」。本作でも、ソロから群舞まで様々なスタイルの作品を生み出して来た山田うんのダンサー・振付家としての特性を活かし、高度経済成長期のはじまる直前の日本において、熱狂する群集と、周囲の期待に答えようとするばかりに孤独を深めていく主人公・カズオのアスリートの姿を描く。
『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』演劇版舞台写真 撮影:宮川舞子
主人公カズオを演じるのは、幼少期より兄の前田航基とお笑いコンビ「まえだまえだ」として活動し、現在では俳優としての活躍の場を広げる前田旺志郎。是枝裕和監督映画「奇跡」(11 年)の主演をオーディションで射止め、その後数々のドラマ・映画に出演。今年、宮崎駿作品の国内初舞台化作品となる『最貧前線』では初舞台を踏んだ。今回、記憶にも新しい大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で演じた水泳選手・小池禮三役に続き、再びアスリートを演じている。
本公演は上演時間は2時間45分(演劇・ダンス連続上演 途中休憩含む)予定、 1月19日(日)まで上演となる。
『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』演劇版舞台写真 撮影:宮川舞子
高度経済成長期に入るも少し前の日本。富士山は今よりも、も少し高くて、新幹線はひよっこだった頃…。
倒産寸前の小さな靴工場、天下一運動靴店では、社長をはじめ、娘のハナコ、職人達が倒産を逃れようと試行錯誤。そんな靴工場に、両親を飛行機事故で亡くしたヨシダ・カズオが姉のアキコに連れられて、救世主の如く現れる。足の早いカズオは、靴工場、町の人々の期待を一身に背負い、天下一運動靴店の靴を履き走り続ける。
少しずつ生活が豊かになり浮き足立ってきた日本…。
周囲の熱い応援を受け、走り続けるカズオは、ついにはオリンピック選手候補に選ばれる。しかし、大事な大会を前に怪我をしてしまい、その事を周囲に話せないカズオ。
カズオは自らがみんなの夢、日本の夢となることで挫折を乗り越えようとするが…。
公演情報
『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』
構成・振付・演出:山田うん
音楽:ヲノサトル
【出演】
<ダンス版>
前田旺志郎
飯森沙百合 伊藤壮太郎 黒田勇 長谷川暢 山口将太朗 山根海音 吉﨑裕哉
<演劇版>
前田旺志郎
菅沼岳 鈴木陽丈 長谷川暢 松本涼花
村岡哲至 山口将太朗 山根海音 吉﨑裕哉
山田うん/平川和宏
【演奏】 BLACK VELVETS (ブラックベルベッツ)
(田中邦和 saxophone、山口とも percussion、ヲノサトル organ、テラシィイ guitar)
■公演日程・会場
日程:2020年1月10日(金)~1月19日(日)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場 <大スタジオ>
【全席指定・税込】
一般:6,000 円
U24(24 歳以下):3,000 円
シルバー割引(満 65 歳以上):5,500 円
高校生以下:1,000 円
・平日割引料金(1/10(金)・15(水)・16(木))
一般:5,500 円
U24(24 歳以下):2,750 円
シルバー割引(満 65 歳以上):5,000 円
※U24、高校生以下、シルバー割引は
※車椅子でご来場の方は、事前に
※営利目的の転売禁止
公式サイト:http://www.kaat.jp/
企画製作・主催:KAAT 神奈川芸術劇場
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会