ラッパ屋、ワイドショーのコメンテーターに抜擢された平凡な男の珍騒動を描いた『コメンテーターズ』を上演
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2020年4月22日(水)~29日(水・祝) 紀伊國屋ホールにて上演される、ラッパ屋 第46回公演『コメンテーターズ』のビジュアルが公開された。
ラッパ屋は鈴木聡が主宰・脚本・演出を務める劇団で、「おまぬけなコメディ」をはじめ多くの喜劇を生み出し、演劇ビギナーからマニアまで、さまざまな演劇ファンから支持されている。そんなラッパ屋が手掛ける最新公演の主人公はワイドショーのコメンテーター。突然、テレビのワイドショーのコメンテーターに抜擢された平凡な男とそれを取り巻く市井の人々の物語を描く。
脚本・演出は鈴木聡、出演はおかやまはじめ、俵木藤汰、岩橋道子、大草理乙子ら。
鈴木聡 コメント(公式サイトより)
僕はいつかコメンテーターになるかもしれないと思って、ワイドショーを見ながら受け答えの練習をしてみるのだが、力不足を痛感する。なにしろ司会者に話題を振られたら、それがタピオカであれ不倫であれ殺人事件であれEU離脱であれ、即座に、「なるほど」と思えるちょっと気がきいたことを、15秒ぐらいで言わなければならない。さらに同時に「森羅万象を知っている有識者」「辛口のお笑い芸人」「女性の味方の子育て女優」「トンチンカンな答えが面白い恋愛マスターのモデル」など、自分に与えられたポジションを的確にこなしながら、クレームがこない程度に刺激的で、話が弾む言葉を選ぶことを要求されるのである。だいたい僕はどんなポジションになるのか。「AGAに悩む劇作家」「糖質制限が中途半端に終わった元・サラリーマン」「CDと本の置き場に困っている還暦男性」……ニーズがないと思う。
というわけでラッパ屋の新作『コメンテーターズ』。中央線沿線の飲み屋に夜毎出没し、コメンテーターばりのお喋りで鳴らすそんじょそこらのおっさんが、ひょんなことから本物のワイドショーのコメンテーターに抜擢される珍騒動。
この中央線沿線というのがミソでしてね、「中央線の呪い」という本も出てるぐらい、一度住んだら抜け出せなくなる魔力があると言われるエリアなんですな。歴史が古くて懐が深い。「人生好きにしてよし」という気配が漂っている。電車は東京の真ん中を走っているくせに、どこか東京に背を向けたムードがあって、たぶんこのあたりの住民は「IT系富裕層」や「いきすぎた合理性」や「コンプライアンスとやら」があまり好きじゃない。なんでもわかりやすく単純化してしまうテレビにも批判的。心の豊かさや人間の複雑さを愛す。
そんなおっさんがテレビに出る人になるわけです。与えられたポジションは「中央線おじさん」。言葉の選び方を指導され、キャラの強化を要求され、家族や友人の力を借りながらなんとか役割をこなすが、ある日の本番でとうとう……。
笑いと味わいたっぷりに、ちょっと辛口な大人の喜劇をつくります。ぜひ観に来てください。
本公演の
公演情報
会場:紀伊國屋ホール
音楽・演奏:佐山こうた
出演:おかやまはじめ 俵木藤汰 岩橋道子 大草理乙子
/中野順一朗 浦川拓海 青野竜平 岩本淳
/北村岳子 /松村武 谷川清美 /ともさと衣 瓜生和成
/宇納佑 熊川隆一 武藤直樹 /黒須洋嗣 佐山こうた
★ただし、22日(月)、23日(火)は5,100円(全席指定・税込)
※U-25券 3,000円(引換券・税込)あり
・観劇時 25歳以下の方が対象となります。
・前売り券は
・当日劇場受付にて指定席券とお引換ください。ご年齢確認の為必ず身分証明書をご提示戴きます。
・当日券も販売いたします。ご年齢確認の為必ず身分証明書をご提示戴きます。
■公演に関するお問い合わせ:ラッパ屋 080-5419-2144(12:00-19:00)