三谷かぶきも登場 映画館で歌舞伎が楽しめる『月イチ歌舞伎』2020年のラインナップが決定
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毎月映画館で歌舞伎を観ることができる「月イチ歌舞伎」。2020年4月から2021年2月までの上映ラインナップが決定した。話題の新作2本の公開に加え、歌舞伎の定番演目や気軽に楽しめる作品、舞踊など多彩なものとなっている。
新作は、三谷幸喜作・演出の話題作『三谷かぶき 月光露針路日本風雲児たち』。人気歴史漫画「風雲児たち」をもとに、三谷が描く冒険コメディを松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、松本白鸚らが務める。
もう一つの新作は『鰯賣戀曳網』で、2009年(平成21年)の歌舞伎座さよなら公演で上演された名舞台がシネマ歌舞伎に登場する。今年没後50年を迎える三島由紀夫が「地獄変」に続いて手がけた歌舞伎作品で、鰯売りの猿源氏を中村勘三郎が、傾城蛍火を坂東玉三郎が演じ、おおらかな笑いと愛嬌があふれるハッピーエンドの物語となっている。
その他にもシーズン幕開きを飾る坂東玉三郎、尾上菊之助による『京鹿子娘二人道成寺』。時には姉妹のように、時には陰と陽のように舞う二人の花子が、まばゆいばかりの美の迷宮へと誘う。
さらに、歌舞伎の醍醐味が楽しめる土蜘蛛退治の物語『蜘蛛の拍子舞/身替座禅』、踊りの名手といわれた坂東三津五郎の華麗な変化舞踊に酔いしれる『喜撰/棒しばり』をはじめ、お伊勢参りのはずが、ラスベガスへと飛んで行った弥次さん喜多さんの珍道中を描いた『東海道中膝栗毛 』、勘三郎、勘九郎、七之助の迫力の毛ぶりに圧倒される『連獅子/らくだ 』、串田和美監督によるコクーン歌舞伎作品 『NEWシネマ歌舞伎三人吉三』、鳶と力士の真剣勝負から目が離せない『め組の喧嘩』、そして、現代女方最高峰の玉三郎による珠玉の芸が詰まった『阿古屋』の全11作品がそろった。
歌舞伎を見たことのない人も楽しめる演目が多く、今シーズンから始まるイヤホンガイドサービスも歌舞伎デビューをサポートする。今年こそ歌舞伎デビューを…と考えている人は、ぜひチェックしてみよう。
2020年
4月17日(金)~4月23日(木) 『京鹿子娘二人道成寺』
5月15日(金)~5月21日(木) 『蜘蛛の拍子舞/身替座禅』
6月19日(金)~6月25日(木) 『喜撰/棒しばり』
7月10日(金)~7月16日(木) 『東海道中膝栗毛』
8月21日(金)~8月27日(木) 『連獅子/らくだ』
9月11日(金)~9月17日(木) 『怪談 牡丹燈籠』
10月2日(金)~10月22日(木)
『三谷かぶき 月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』※新作※
11月20日(金)~11月26日(木)『NEWシネマ歌舞伎 三人吉三』
12月4日(金)~12月10日(木)『め組の喧嘩』
2021年
1月15日(金)~2月4日(木)
『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』※新作※
2月19日(金)~2月25日(木)『阿古屋』
上映情報
4月17日(金)~4月23日(木) 『京鹿子娘二人道成寺』
『三谷かぶき 月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』※新作※