宝塚歌劇星組・新トップコンビ 礼真琴と舞空瞳の大劇場お披露目公演『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』
-
ポスト -
シェア - 送る
幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』 撮影=田浦ボン
宝塚歌劇星組公演の幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』が2月7日(金)、兵庫県・宝塚大劇場で開幕した。
■幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』<作・演出・振付/謝珠栄>
●紀元前の中国大陸を舞台にした歴史ファンタジー
『眩耀の谷』は星組新トップコンビ、礼真琴と舞空瞳の大劇場お披露目公演。紀元前の中国大陸を舞台とした歴史ファンタジーだ。
幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』
勢力を拡大する周の国は、小国・汶(ブン)を攻略し、統治下に置く。汶族の聖地・眩耀の谷には黄金が眠っていると言われおり、周国王宣王は、汶族残党の捜索を名目に、大夫・丹礼真(タンレイシン)を派遣する。礼真はそんなこととは露知らず、任務を全うしようとするが、汶族の舞姫・瞳花(トウカ)との出会いによって、思いがけぬ運命に翻弄されることになる。
幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』
星組トップスター・礼真琴は、志熱く理想に燃える丹礼真を力強い演技で魅せる。母国への深い愛情を持ちながら、汶族との間で心情が揺れる様を繊細に表現。自分の理想が綺麗事だったと知った苦しみ、やがて訪れる試練と向き合う姿が胸を打つ。
星組トップ娘役・舞空瞳は、流浪の民である汶族の舞姫・瞳花を熱演。周の国に汶族の首領である父・麻蘭を討たれ、さらに自分たちが暮らしている地まで侵されるなど、抱えている様々な悲しみを観る者に切実に訴えかける。
●中国舞踏を用いた振付など圧巻の世界観
幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』
作・演出・振付を手がけたのは、宝塚歌劇団でも数々の名作を生み出してきた謝珠栄。本格的な中国舞踏を用いた振付は艶やかで幻想的。
さらに中国武術を取り入れた動きも迫力十分。音楽面も、中国琵琶奏者など本場の音楽演奏者の協力で、より一層、物語の世界観を深めている。また、セット、衣装、美術なども素晴らしく、中でも眩耀の谷の美しさには目を奪われる。
▪️Show Stars『Ray -星の光線-』<作・演出/中村一徳>
Show Stars『Ray -星の光線-』は、新トップコンビの礼真琴、舞空瞳を中心に新たなスタートを切る星組の「新しい時代への始まり」を印象付けるショー作品。
Show Stars『Ray -星の光線-』
光、光線、熱戦を意味するタイトルが表すように、まばゆい星の映像演出にグッと引き込まれ、さらに舞台上でいきいきと歌い踊る星組生の輝きに見惚れる。星組の煌びやかさな魅力が発揮された、華麗なるシンギング&ダンシング・ショー。
Show Stars『Ray -星の光線-』
幻想歌舞録『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』、Show Stars『Ray -星の光線-』は3月9日(月)まで宝塚大劇場にて、東京宝塚劇場では3月27日(金)から5月3日(日)まで開催される。
取材・文=田辺ユウキ 撮影=田浦ボン
公演情報
『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』
作・演出・振付/謝 珠栄
作・演出/中村 一徳
■日程:2020年2月7日(金)~ 3月9日(月)
■日程:2020年3月27日(金)~ 5月3日(日)
■会場:東京宝塚劇場(東京)