向井山朋子がライブストリーミングコンサート「SUPER T: A Live」をアムステルダムから世界同時配信

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クラシック
2020.4.29
向井山朋子「SUPER T: A Live」  (Design by Simo Tse, Photo by Kazumi Kurigami)

向井山朋子「SUPER T: A Live」  (Design by Simo Tse, Photo by Kazumi Kurigami)


オランダ・アムステルダムを拠点に世界的に活動するピアニスト/アーティストの向井山朋子が、ライブストリーミングコンサート「SUPER T: A Live」を、2020年5月1日(金)22:00より、ムジークへボー(アムステルダム)から世界同時配信する。ヤニス・キリアキデスの「La Mode(ラ・モード)」が演奏される予定。

今回の公演は、2020年末にアムステルダム、2021年の夏にスパイラルホール(東京)で開催が予定されている公演「SUPER T-market Amsterdam x Tokyo」に先駆けたプレイベントの一つとして、オランダの現代音楽シーンで音楽家や批評家から絶大な支持を誇るコンサートホールのムジークへボー(アムステルダム)を会場に、シネマトグラファーのレニエ・ファン・ブルムレンが手掛けた光のインスタレーションの中で向井山朋子が行なうソロ・ピアノの演奏を、ライブストリーミング配信するもの。

向井山は今回の公演を通し、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡がり、各地の劇場やコンサートホールが閉鎖され、アーティストが活動の場を失っている今、パフォーミングアーツの核となるアーティストと鑑賞者による場と時間の共有を現在のテクノロジーを利用して楽しむ、新たなライブ体験のあり方を提示する。この試みによって、現在のような困難に直面しているアーティストと鑑賞者が、離れた場所に居ながら、作品を通して繋がることができるという、これからのパフォーミングアーツの可能性に一条の光をもたらすことが期待される。

なお、今回披露される、ヤニス・キリアキデスの「La Mode(ラ・モード)」は、2016年10月に同タイトルの音楽+パフォーマンス+インスタレーション公演の音楽として向井山朋子によってスパイラルホールで演奏されたこともある、向井山ファンにとっては馴染み深い楽曲だ。

ムジークヘボー Muziekgebouw aan 't IJ

ムジークヘボー Muziekgebouw aan 't IJ

配信情報

向井山朋子 ライブストリーミングコンサート「SUPER T: A Live」

■開催日時:2020年5月1日(金)22:00~ (30分程度の演奏を予定)
■視聴料:無料
■配信: jp SPIRAL https://www.youtube.com/c/jpSPIRAL
■URL:https://www.spiral.co.jp/topics/art-and-event/super-t-live

■出演: 向井山朋子(piano)
■演奏曲: Yannis Kyriakides << La Mode >>
■会場: Muziekgebouw aan 't IJ
■共催: Muziekgebouw aan 't IJ 、Tomoko Mukaiyama Foundation、株式会社ワコールアートセンター、一般社団法人マルタス
■企画制作:Tomoko Mukaiyama Foundation, Muziekgebouw, SPIRAL
■協力: Fonds Podiumkunsten, Amsterdams Fonds voor de Kunst (AFK), LUFTZUG

■Concept & Design:Tomoko Mukaiyama, Reinier van Brummelen
■Director: Reinier van Brummelen
■Live Stream: LUFTZUG
■Sound Engineer: Yuji Tsutsumida
■Cameras: Floris van der Lee, Stef van Wijk, Simon Ruesink

■視聴の際の注意点:本公演の配信はスパイラルの公式YouTubeチャンネル jp SPIRALからのYouTube Liveとなります。YouTubeの再生画面右下の「設定」より画質を360p以上に設定してご覧になることをおすすめします。ご利用のネットワーク環境によっては映像の乱れや音声が途切れてしまう場合があります。予めネットワーク環境をご確認のうえ、ご視聴ください。

プロフィール等

■向井山朋子 Tomoko Mukaiyama
オランダ、アムステルダム在住のピアニスト/アーティスト。1991年国際ガウデアムス演奏家コンクールに日本人ピアニストとして初めて優勝、村松賞受賞。アンサンブル・モデルン、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ロンドンシンフォニッタ、ロイヤルコンセルトヘボウなどに毎年ソリストとして招聘され、新作の初演に携わる。また、近年は従来の形式にとらわれない舞台芸術やインスタレーション作品を発表。向井山の関心は一貫して、音楽が演奏される空間とそれに関わる人間(演奏者、観客)が音楽をどのように受け止め、またその空間を知覚するかにある。日本とオランダ、自身のあるいは他者の身体性、セクシャリティ、演奏と記憶など、異なるテーマを横断し侵犯しながら共存をめざす作品の演奏・制作を続けている。2007年、向井山朋子ファンデーションをオランダに設立、2015年には日本で一般社団法人マルタスを設立し、プロデュースの分野でも活躍。音楽のみならず美術、建築、ファッション、ダンス、写真など幅広い分野とのコラボレーションで独創性を発揮している。
https://multus.tomoko.nl/
 
■レニエ・ファン・ブルムレン Reinier van Brummelen
映像撮影監督。1980 年代半ばより映画のカメラマンとして活動。数多くの映画やテレビのライティングデザインやセットデザインも手がけ、芸術的な視点と技術的な知識を併せ持つことで知られている。
https://www.imdb.com/name/nm0115956/

■会場解説/ムジークヘボー Muziekgebouw aan 't IJ (アムステルダム/オランダ)
2005 年設立されたオランダの現代音楽シーンにとって最重要施設として知られるコンサートホール。クラシックやエレクトロニックミュージック、ワールドミュージック、ジャズなど多様なジャンルのコンサートを年間250 回以上に渡り開催している。質の高い音響設備を備え、また天井や壁、床と客席が自在に可動できるため、室内楽から大規模なアンサンブルまでフレキシブルに対応ができることなど、音楽家のみならず批評家からも多くの支持を得ている。
https://www.muziekgebouw.nl/
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