Keishi Tanakaを聴いて新風を感じ、TENDOUJIの音楽で身体を揺らし絶品鮨で舌鼓、Yogee New Wavesの音楽と朝ワインで軽やかな1日を『聴食の楽しみ方 Vol.3』

2020.5.13
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『聴食の楽しみ方』

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近年、エンタメに対する楽しみ方が多様化している。動画サイトでの配信やSNS上でのコラボ企画など様々。SPICE編集部でも一味違った形でエンタメの紹介をできないかと、「音楽」と「食」を組み合わせた連載を始動! 本企画は京阪神のグルメ最新情報を発信し続け、現在も関西のテイクアウトできるお店紹介などを発信するなど、関西のカルチャー好きから信頼を得る京阪神エルマガジン社の月刊誌『Meets』編集部に協力を頂き、音楽ライターオススメの音楽とともに、その音楽に合うお店をご紹介! 今は『Meets』を読み、外食気分に浸りつつ、外食が楽しめるようになったその時は、是非音楽を聴きながらオススメのお店で食事を楽しもう。

担当ライターその3:ERI KUBOTA
グラフィックデザイナーを経て音楽雑誌の編集・ライティングを経験。大抵のことは猫がいれば乗り越えられると思うほどに猫が好きです。何だかとても歴史のただなかに生きている感じがします。
 

①一歩踏み出すための新しい刺激が欲しいときに聴きたい作品/Keishi Tanaka『What’S A Trunk?』

Keishi Tanakaはここ1ヶ月で、なんと4曲もの楽曲をドロップしている。

ホームレコーディングで作り上げた「Fallin’ Down[Home Recording Version]」、同い年のミュージシャンとリレー形式で楽曲をつなぎ完成した「Baby,Stay,Home」、FRONTIER BACKYARDとのオンラインコラボ楽曲「h/e/a/r/t/b/r/e/a/k」、キーボーディスト・Kan Sanoとの共作「The Smoke Is You」、さらには4月28日に生放送で行なったYou Tube Live『ROOMS』からライブ音源「This Feelin’ Only Knows」。

noteや配信など様々なプラットフォームを使ったリリース形態にも要注目だ。

彼の楽曲には必ず、完成に至るまでの想いや背景が込められている。上に挙げた曲たちも昨今の情勢を受け、強い意思をもって作られた。そんな彼の作品で紹介したいのは、2016年にリリースされたアルバム『What’S A Trunk?』である。

ソロ活動第2章とも言える1枚で、芯は変わらず、新たな刺激が詰め込まれている。1曲目の「What A Happy Day」から、目の前が開けるような清々しさに思わず笑みがこぼれる。明るさや希望だけでなく、日常に潜む陰影も全部肯定してくれる作品だ。ぜひ、心地よいリズムに身を委ねてほしい。

●『Meets』編集部オススメのお店はコチラ●

・食堂チリン[大阪・南船場]
 
『未知なる文化と料理も楽し。​』
出汁カレーで人気の[ツキノワ]の新たな挑戦は、昼はカレー、夜は多国籍料理の二毛作食堂。野菜たっぷりのボーダレスな各国料理は40種も!訪れる度、未知の味と出合えるぞ。

 

②明るく自分を引っ張って欲しいときに聴きたい作品/TENDOUJI「HEARTBEAT」

続いて紹介したいのは4人組愛されロックバンド、TENDOUJIの今年2月14日にリリースされたシングル「HEARTBEAT」だ。

ロックでポップでパンクな彼らの楽曲には、勝手に身体が動いてしまう魅力がある。ライブパフォーマンスにも圧倒的な巻き込み力があり、いつの間にか一緒に拳を上げ歌い、汗を流して踊ってしまう。メンバーの飾らない人柄も相まって、各方面から愛されているバンドなのだ。

彼らはバンド活動を始めたのが28歳で、どちらかというと遅咲きかもしれない。とにかく音楽が好きで、心から楽しそうに演奏する。そんな姿に引っ張られ、熱狂するオーディエンスを何度も目の当たりにしてきた。ものすごく推進力のあるバンドだなあ、と思う。

「HEARTBEAT」はモリタナオヒコ(Vo.Gt)作詞作曲で、TENDOUJIらしい高揚感のあるパンキッシュな楽曲。「自分を解放するといいことがあるよ」と明るく歌う、自分自身を前に進ませてくれる素敵な曲だ。

『MONSTER MUSIC SHOW』なるモンスターが司会の音楽番組に「モンスター級のヤバいゲスト」としてTENDOUJIが登場するというストーリー仕立てのミュージックビデオも楽しんでほしい。

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・日常[京都・河原町]
 
『どんな話題も全力で対応。​』
四富会館内の酒場。店主は老舗鮨店の三代目で、かつて某デパ地下の支店も担当していたため、京都マダム仕込み(?)のトーク力は最強。絶品鮨と軽快なノリで夜な夜な京都人を誘う。

 

③落ち込んでいても前向きになりたいときに聴きたい曲/Yogee New Waves「あしたてんきになれ」

最後はYogee New Wavesの「あしたてんきになれ」。2019年4月にリリースされた「to the MOON e.p.」に収録されている1曲だ。

モータウンサウンドを彷彿とさせるキャッチーなイントロに心が弾むが、実はこの曲、恋人たちの別れを歌っている。だが悲壮感はつゆほどもなく、<夜はみつめてる ありふれたぼくの恋を 夜はみとれてる 君の長く伸びた髪も 元気でいてね>と、終わりを迎えるふたりの関係をロマンティックかつ軽やかに奏でている。当然ながらグッドメロディ。メンバーの笑顔が印象的なミュージックビデオもチェックしてほしい。

悲しいはずの別れこそ、明るく軽く。今、先の見えない状況で、どうしても不安や恐怖が頭をもたげて襲ってくる時もある。つらく悲しい闇の中に少しでも光を見出して、生きる手触りを確認して日々を重ねていこう。「あしたてんきになれ」は、そんなことの大切さを教えてくれている気がする。

ちなみにYogee New Wavesは本当に名曲が多いので(過去のアルバムもシングルも素晴らしい!)、朝、昼、真夜中、春夏秋冬、時間と季節がめぐる様々なシチュエーションで聴いていただきたい。私たちはいつだって音楽に支えられている。

●『Meets』編集部オススメのお店はコチラ●

・ペルガグ[京都・河原町]
 
『気分を変えて、朝ワインもあり。​』
左京区から裏寺へ移転、朝9時からワインでゴキゲンになれるカフェ。ビル4階にある窓際の席からは、パークビューの大開口! 街を見下ろしながらワイン片手に一日中過ごせるのイイ。

 
文=ERI KUBOTA 取材協力=Meets Regional編集部
 

『聴食の楽しみ方』特集

●江沼郁弥の音楽に浸り、身に沁みるサニーデイの音楽を浴びながらカレーを味わい、フラカンを“聴”いてジビエで猪肉を“食”らうーー『聴食の楽しみ方 Vol.1』  

●晴れた日は乃木坂46を聴き、山崎まさよしの音楽で旅行気分を楽しみ、最高沸点を更新し続けるWiennersと強烈チューハイで悩みを吹き飛ばせ『聴食の楽しみ方 Vol.2』

今回紹介したお店情報

『MeetsRegional 6・7月号』
発売中

「京都のちょうどいい酒場。」特集
京都の酒場好きが通うのは、繁華街から少し先の街。日本酒とアテが旨い二条城、レストランでワインな気分の神宮丸太町、鴨川さんぽで昼酒が最高な清水五条〜七条…、通いたくなる魅力満載の店をたっぷりと紹介。
また、24時間の “ちょうどいい”時間に巡れる店や、街のど真ん中に続々登場する話題の“ちょうどいい”ニューフェイスもフォロー。増殖中の焼そば専門店や、旧き良き京都駅周辺の角打ち店まで…。呑ん兵衛を包み込む、(今は行けなくても、いつか行ける日を思って!)京都の“ちょうどいい”酒場へ。
 
※紹介本文内の営業時間は2020年4月時点、通常期のものです。
詳細・現在の営業状況は各店にお問い合わせください。

リリース情報

Keishi Tanaka『What’S A Trunk?』
Spotify配信リンクはこちら
公式サイト:https://keishitanaka.com/

TENDOUJI「HEARTBEAT」
Spotify配信リンクはこちら
公式サイト:https://thetendouji.com/

Yogee New Waves「あしたてんきになれ」
Spotify配信リンクはこちら
公式サイト:http://yogeenewwaves.tokyo/
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