坂下忠弘(バリトン)やわらかな美声とエスプリと
2015.12.13
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やわらかな美声とエスプリと
シンガーソングライター尾崎亜美のプロデュースによる男声声楽ユニット「La Dill(ラ・ディル)」のメンバーとしても活躍するバリトンの坂下忠弘。名ピアニストのダルトン・ボールドウィンが、「フランスのエスプリと音楽と声を併せ持って生まれた歌手」と称えた、フランス歌曲の微細な色彩の変化も見事に表現する、ソフトな美声の持ち主だ。
今年リリースしたソロCD『ヒロイズム HEROism』は、得意のアーンやプーランクから中田喜直、木下牧子まで、やさしい歌心に満ちて、聴き手をやわらかな気持ちにさせる一枚。CDタイトルは“英雄=HERO”ではなく、“坂下忠弘ism”の意味だったのだなあと納得。
坂下は1年の締めくくりとして、毎年12月にsonoriumでリサイタルを開催しているが、今年はその収録曲を中心としたプログラム。ピアノはCDと同じ名手、江澤隆行。上質なアコースティックの、わずか100席の贅沢な空間で、CDとはひと味違う生の坂下の美声に出会える。終演後のパーティー付き
文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年12月号から)
坂下忠弘(バリトン)
12/19(土)16:00
sonorium
問合わせ e-mail:tyu_kou@hotmail.com
http://www.sonorium.jp