Zoomを通して100人が同時参加可能！リアル脱出ゲームのSCRAPが放つインタラクティブ演劇Inside Theater Vol.1『SECRET CASINO』が絶賛開催中

限定された空間で様々な謎を解いて脱出を目指す「リアル脱出ゲーム」を世に送り出してきたSCRAP。昨今の新型コロナを巡る情勢下では、従来スタイルのイベント開催は難しくなってしまったが、あのリアルタイムの緊迫感を自宅からネットを介して体感できる、リアル脱出ゲームとは少し違った新たな企画がスタート！ それがインタラクティブ演劇「Inside Theater」だ。その第1弾として現在開催中の『SECRET CASINO』のプレス体験会のレポートを通して、SCRAPの新たなる挑戦の一端をお届けしよう。

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Zoomの向こうに出現した秘密のカジノで誰かが死ぬ？ オンラインを通じてプレイヤーはそれを回避できるのか！

プレイヤー達が手にした招待状。それは夜のあるタイミングにだけ秘密のリンクからアクセスできるオンラインナイトパーティへの誘いだった。カジノでのゲームを始め、ミュージシャンのライブやマジックショー、そしてバーではマスターと他愛もない話を楽しむこともできるそのパーティーだが、彼らが手にした送り主不明の招待状には別の目的が記されていた。それは「このパーティの秘密を探り当て、誰も死なせないこと」という謎の依頼だった……。

今日が仕事初日だという新人ディーラーのりつ、J-POP好きのミュージシャン・みさ、彼女との結婚を考えているマジシャン・トクに、愛する妻と小さな娘を持つバーテンダー・シュウ。このナイトパーティーで彼らと参加者達を待ち受けるものとは？

この「没入型演劇Inside Theater」のキモとなっているのが、新型コロナに伴う在宅勤務「テレワーク」などに利用されて一気に普及した、オンラインミーティングアプリ「Zoom」だ。普通の演劇ではキャラクター（演者）と観客は舞台と客席に分かれて交わることはないが、「Inside Theater」ではZoomを介して同じ空間を共有し、チャットや音声会話などでキャラクターにアプローチすることもできる。

直接会話を交わすことで秘められた謎を明らかにしていったり、複数のキャラクターが登場している場面では片方のキャラをプレイヤー側が会話で引きつけて、もう一方が行動する隙を作ってあげるなど、その内容やタイミングによっては物語の展開を大きく動かすこともあり得るのだ。今後、シナリオによってはプレイヤー同士で連絡を取り合って、キャラクターの裏をかくような動きを仕掛けるなんてこともできるようになるかも？

さらにネットワークを通してのオンライン参加ということを活かして、ネット検索を利用した演出も盛り込まれている。Zoomを通してキャラクターにリアルタイムで関わりながら、物語をハッピーエンドに導くためのヒントをネット検索で探し、その情報をキャラクターに伝えて新たな行動をとらせるなど、まるでサスペンス映画のハッカーになったような気分でオンラインならではの物語体験ができるのだ。

『SECRET CASINO』は、Zoomとネット検索の二刀流でのプレイとなるので、参加の際はZoom用のカメラ付きのノートPCとネット検索用のスマホを別々に用意するのがベスト。少々敷居が高くなるかもしれないが、Zoomでキャラクターにアプローチを取る一方で、横目でスマホを確認するとプレイヤーの動きによってネットの情報がリアルタイムで変化していく展開をスムーズに体感できたりするので、より深い没入感で物語を楽しめるはずだ。

まだまだSTAY HOMEが必要な日々が続きそうなだけに、自宅からネットを通して多くの人と共に物語の世界へ入り込める「没入型演劇Inside Theater」は、きっと新たな娯楽体験を味合わせてくれること間違い無し。第一弾となる『SECRET CASINO』は7月17日～8月9日までの公演となるので、ぜひこの機会にZoom環境を用意して体感してみてほしい。

取材・文＝斉藤直樹