俳優・二瓶拓也、7月末日を持って俳優業を引退 コメント全文紹介
二瓶拓也
株式会社る・ひまわり所属の俳優・二瓶拓也が、2020年7月末日を持って俳優業を引退したことを発表した。
二瓶は劇団花組芝居に籍を置き、花組芝居公演の数々に出演。また、映画・テレビのほか、近年の舞台では『白痴』(18年/原作:坂口安吾 脚本・演出:ほさかよう)、『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』(18年/脚本:ほさかよう 演出:板垣恭一)、『RAILWAY』(19年/作・演出:米山和仁(劇団ホチキス))などに出演していた。
以下、本人コメント全文となる。
ご報告。
いつも応援してくださる皆様へ、ご報告があります。
私二瓶拓也は、7月末日を持ちまして所属事務所る・ひまわりを離れ、俳優業を引退いたしました。
所属劇団 花組芝居には引き続き在籍しますが、俳優としてではなく裏方として関わっていく予定です。
突然のことで驚かせてしまってすみません。
これまで応援してくださった皆様には、言葉では言い表せないほど感謝しています。
軽音部に入部しようと渡り廊下を歩いていた高校一年生の僕が、時間潰しのために偶然立ち寄った演劇部の説明会。
そのまま騙し討ちかのように入部させられ始まった僕の役者人生が、こんなに長く続くなんて考えもしませんでしたが、人生で唯一続けて来た事です。
これまで関わらせていただいた全ての役、全ての作品にたくさんの思い出があります。
ラジオ、イベントやライブ、MV撮影や初めての海外。仕事を通じて、お芝居以外の貴重な経験もたくさんさせていただきました。
そんな経験ができたのも応援してくださる皆様がいたからです。
そして、元来後ろ向きな自分がここまでやってこられたのも、皆様からいつもパワーを頂いていたおかげです。
僕のために作ってくれたうちわや、一色の光に染まる客席はいつまでも忘れないと思う。
嬉しかったです。
本当に本当にありがとうございました。
今年の春から、以前より興味のあった分野の勉強を始めています。
何かを始めるのに遅いということはないと信じて、新たな道を歩んで行きたいです。
今回の決断を温かく受け入れてくれた事務所関係者の皆さん。
我儘を聞いてくれた、師である花組芝居 加納座長。
「やりたい事をやれ」と背中を押してくれた座員の皆。
心から感謝しております。
全ての経験を胸に、新たな道で一人前になることが皆様への恩返しだと信じて頑張っていきたいと思います。
本当は直接皆様にご報告できるような場を設けたかったのですが、この状態では難しいと判断しました。
ごめんなさい。
まずは画面を通してですが、ご報告させていただきます。
そして8月8日20時から、YouTube LIVEにて友人達とのリモート配信を予定しています。
そちらもぜひ、ご覧いただければ嬉しいです。
これまで応援してくださり、本当にありがとうございました。
皆様、引き続き体調には気をつけてお過ごしください。
僕は役者ではなくなりますが、劇場という場所がこれからも皆様の心を明るくする場所であってほしいと願っています。
2020年8月1日 二瓶拓也