『東京国際映画祭』が３部門を統合した観客賞“TOKYOプレミア2020”を開設　『東京フィルメックス』との連携強化で同時期開催も

10月31日から11月9日まで映画館およびオンラインで開催される『第33回東京国際映画祭』に、新たに観客賞にあたる部門“TOKYOプレミア2020”を設けることがわかった。

“TOKYOプレミア2020”は、これまでの“インターナショナルコンペティション”、アジアの新鋭監督を集めた“アジアの未来”、日本映画の気鋭作品をそろえた“日本映画スプラッシュ”の3部門を1つに統合する形で開設。様々な賞を競う形ではなく、観客の投票で決める“観客賞”にあたる部門になるという。ラインナップは、ワールド・プレミアやアジアン・プレミアの作品を中心に、内外の個性豊かな監督による新作披露を祝福するショーケースとして、日本、アジア、欧米など各地域のバランスを保ちながら、従来のコンペ３部門の選定視点も残し、30本程度のプログラムを予定しているとのこと。そのほかの部門の詳細は、後日発表される。

また、『東京国際映画祭』は上映作品の選定を“幅広い知見・人脈と多様な価値観を有する外部専門家”の協力のもと、委員会制で進行することも明らかに。作品選定コミッティメンバーとして、早稲田大学名誉教授の安藤紘平氏、東京国際映画祭シニア・プログラマーの石坂健治氏、映画プロデューサーの市山尚三氏、映画ジャーナリストの金原由佳氏、映画ジャーナリストの関口裕子氏、東京国際映画祭シニア・プログラマーの矢田部吉彦氏の名前が発表されている。

くわえて、『東京フィルメックス映画祭』との連携を深め、ほぼ時期の開催を予定。カンヌ映画祭の大きな枠組みの中で独立性をもって開催される「カンヌ監督週間」と似た形で、映画界の連帯強化という理念の下に、相互乗り入れ効果を期待しているとのこと。

詳細は、『東京国際映画祭』公式サイトを確認しよう。