ラッパ屋、一日限りの公演『距離と人間』の上演＆ライブ配信を決定　さらにYoutubeチャンネルも開設

ラッパ屋が、2020年9月21日（月・祝）紀伊國屋ホールにて、一日限りの公演『距離と人間』を上演＆ライブ配信することを発表した。また、Youtubeチャンネルも開設した。

鈴木聡を主宰者として1984年に旗揚げした東京を拠点とする劇団ラッパ屋。「大人が楽しめる芝居づくり」をモットーにしている彼らが、この度、新たなことにチャレンジする。

9月上演の『距離と人間』は、ラッパ屋初のリーディング公演。新型コロナウイルスが世界中に拡がった今年、「ディスタンス」という言葉が注目を浴びた。人と人の距離、人と社会の距離、心と心の距離……。本作では、「距離と人間」をめぐる3つのおかしな物語を、短篇の朗読劇に仕立てて上演する。1日限りの上演となるが、自宅でも観劇できるオンラインLIVE配信も決定した。ラッパ屋は、ステイホームの間に考えたあれやこれやを織り交ぜて、今だからこそ、という作品にし、朗読劇は初めてだけど、そこは自分たちらしく、笑いと人間味たっぷりにお届けするそうだ。

また、“大人のYoutube、はじめます”と題し、「ラッパ屋チャンネル」を開設した。芝居をやるのもなかなか大変な世の中になってきた。ラッパ屋の作品を発信できる、もう一つの小さな劇場のようなものを持ちたい。Youtubeはどうだろう？　今までは若者のもの、って感じだったけど、ステイホームの間にハマった大人たちもいるんじゃないか……。という思いで立ち上げたそうだ。

本チャンネルでは、サウンドドラマと短いコント、そして素敵な音楽で構成する、音が主役のバラエティ番組となっており、劇場で会えない間も、ラッパ屋らしい「大人の味」を楽しめる内容になっているとのこと。VOL.1のプログラムは「サウンドドラマ 村田さん 第1話」「ミチコの大人の童話」「やさぐれ料理唄」「ミュージック ロックダウンマンション」。出演は劇団員をはじめ、ジャズピアニストの佐山こうた、ミュージカル女優の北村岳子、ダンサーの黒須洋嗣。そのほかいつもラッパ屋を応援している多くの方々の手によって制作された。VOL.1につづき、VOL.2、VOL.3……も順次公開予定だそうなので、チャンネル登録をしておこう。

鈴木聡 コメント

ふたつのニュースをお知らせします。ひとつは「リーディング公演 距離と人間」。リーディングとは朗読劇のこと。戯曲の面白さそのものを味わえる、ということで近年、上演される機会が増えています。俳優が椅子に座って台本を読む、というやり方が一般的ですが、今回は俳優が立って、登退場もあって、ラジオドラマの収録現場のように。見ても楽しいリーディングを目指します。もうひとつは「ラッパ屋チャンネル」。ラッパ屋がいよいよ Youtube に参入。と言っても激辛ラーメンを食べたりモーニングルーティンをお見せするわけではなくて。ラッパ屋らしく、つくりこんだコンテンツで勝負。音を主役に、大人がじっくり楽しめる作品をお届けしたいと思います。もうね、今はね、いろんなやり方で芝居の楽しさを発信していかなきゃ、と思ってますんでね。ふたつとも是非！