シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』　原作のみなもと太郎描き下ろしイラストの一部が公開

歌舞伎の舞台を撮影し映画館で上映するシネマ歌舞伎の最新作『三谷かぶき 月光露針路日本（つきあかりめざすふるさと） 風雲児たち』。2020年10月2日（金）より、東劇・新宿ピカデリーほか全国で公開される。

三谷幸喜が松本幸四郎と再びタッグを組み、PARCO 歌舞伎『決闘！高田馬場』以来13年ぶりに歌舞伎作品に挑んだ本作は、累計発行部数200万部を誇る、みなもと太郎の人気歴史ギャグ漫画「風雲児たち」（リイド社）を原作とした新作歌舞伎。見知らぬ異国の地ロシアに漂流し、様々な困難に直面しても日本へ帰ることを諦めず運命と闘い続けた実在の人物 大黒屋光太夫の物語を歌舞伎化し、2019年6月歌舞伎座で上演された。約10年に及ぶ漂流の日々をコミカルかつドラマティックに描き出し、連日盛況で話題となった舞台だ。

この度、公開されるシネマ歌舞伎版では、原作のみなもと太郎の描き下ろしイラストを使用したアニメーションで物語が始まる。今回、その原画の一部が解禁となった。

原作である「風雲児たち」は第49回日本漫画家協会賞の大賞を受賞した連載40周年を超える長編歴史漫画。歴史の教科書で習った有名な人物から、歴史の授業ではなかなかスポットを当てられなかった人物まで史実に基づきつつユーモラスな表現を交えて、人間らしく時代を生き抜く姿が描かれており、これまでに手塚治虫文化賞、文化庁メディア芸術祭・優秀賞も受賞し、多くの著名人からも熱烈に愛されている。

みなもと太郎 コメント

通し稽古、歌舞伎座での本番、そしてこのシネマ歌舞伎と拝見しましたが、松本白鸚さん、松本幸四郎さん、市川猿之助さん、片岡愛之助さん…私のマンガがこれほどの陣容で演じていただけたことに、ただ驚き感激するばかりです。（中略）今回、松也さんのナレーションに合わせて、オープニングアニメーションの原画を描かせてもらいましたが、期待以上のものになっていて大変嬉しかったです。
 

なお、シネマ歌舞伎の公開に合わせて映画館ほかにて発売されるプログラムにも、みなもと太郎からのコメントが寄せられているので、そちらもチェックしておこう。