北村匠海と伊藤健太郎、10代以来の共演に感慨「2人とも嬉しくて素が出ていました」 『とんかつDJアゲ太郎』公開記念イベントで語る
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左から、伊藤健太郎、北村匠海
10月6日(火)、映画『とんかつDJアゲ太郎』公開を記念したイベント『渋谷の中心でとんかつ愛を叫ぶ presented by 「とんかつDJアゲ太郎」』が東京・東急プラザ渋谷 17階SHIBU NIWAで行われた。
『とんかつDJアゲ太郎』は、『少年ジャンプ+』(集英社)で2014年9月22日から2017年3月まで連載されていたイーピャオ原案、小山ゆうじろう漫画によるウェブコミック。東京・渋谷の老舗とんかつ屋の跡取り息子・勝又揚太郎がクラブカルチャーに触れ、とんかつ屋とDJの共通点に気付き、とんかつDJアゲ太郎として「とんかつもフロアもアゲられる男」を目指して奮闘するギャグ漫画だ。2016年4月にはテレビアニメも放送されている。初の実写化で主人公・アゲ太郎を演じるのは、ダンスロックバンド・DISH//のボーカル&ギターにして、俳優の北村匠海。また、アゲ太郎が憧れる見習いスタイリスト・苑子役で山本舞香、IT企業の社長兼DJにして、アゲ太郎のライバル・DJ屋敷蔵人役で伊藤健太郎、アゲ太郎のDJの師匠・DJオイリー役で伊勢谷友介が出演。映画『チワワちゃん』の二宮健監督がメガホンをとる。
イベントでは、アゲ太郎を演じた主演・北村匠海を始め、ヒロインの苑子を演じた山本舞香、アゲ太郎のライバル・屋敷蔵人を演じた伊藤健太郎のほか、加藤諒、浅香航大、栗原類、DJ KOO、ブラザートムらがキャベツをイメージしたステージに登壇。さらに、総勢129(いい肉)名の観客がリモートで参加した。
本作で映画初出演、本人役を務めたDJ KOOは、DJプレイを披露。すると、とんかつの被り物を被ったとんかつ隊が踊りながら登場する。さらに、DJ KOOの紹介で、“とんかつ愛Tシャツ”に身を包んだ北村らがノリノリで登場し、会場は大きな盛り上がり。北村は、「未だかつてこんなイベントがあったでしょうか!僕が一番興奮しております(笑)今日は、からし色のスーツで、キャベツにもとんかつにも合うスーツを着てこれて良かったと思います。今日は最後までアゲていきたいと思います!」と元気よく挨拶した。
MCから本作について聞かれると、北村は、「“しぶかつ”というとんかつ屋の三代目・アゲ太郎は、普段から三代目の仲間(加藤、浅香、栗原、前原)たちと遊びながら暮らし、キャベツの千切りだけをしている、どうしようもない男の子なんです。でも、苑子ちゃん(山本)に一目ぼれして、音楽と出会う。とんかつもフロアもアゲていくという、音楽映画でもあるし、笑える映画でもあって、1人の男の子とそれを取り巻くみんなのサクセスストーリーでもあります」と解説。すると、DJ KOOは、「DJが日本で映画になる。エンターテインメントになるのは、初めてなんですよ。ディスコから派生する色んな人のドラマがこの中に詰まっている。最KOOの映画になっていると思いまーす!」とこちらもノリノリ。
DJ KOO
北村のコメディ演技について聞かれると、山本は、「(コメディ)初めてだよね?カメラが回る前に変顔を1人で練習していたり、いつも顔のマッサージをしてから現場に入る姿を見ていたので、完成版を観ても体操着で走るシーンとか、凄い可愛らしくて(笑)貴重な北村匠海さんを見させて頂いたなと思いました」と撮影当時の様子を明かし、続けて、「あの時ちょっとわがままボディだったよね?」と投げかける。北村は、「当時なにも気にせず、飲み食いしていたものですから、今より8kg以上太っていました(笑)。でも、蓋を開けてみたら、とんかつ屋の息子はぷよぷよでも良いんじゃないかと思いました。体操着で走るシーンはほぼ裸というくらい、パンツも短いしタンクトップだし、最初は恥ずかしかったんですけど、もう恥は捨て切るしかないと思い、全てを捨てて演じました」と明かした。
北村と親子役で共演したブラザートムは、「渋谷の町で自分が遊んでいた頃の話だったりして、凄く面白く出来ています」と作品についてコメント。北村が「現場でもトムさんずっととんかつを揚げていて、そのとんかつがめちゃくちゃ美味しかったんですよ!」と明かすと、ブラザートムは、「1日200枚くらい揚げているんです。もういいかなってくらい揚げました(笑)」と秘話を語った。
北村とプライベートでも仲が良い伊藤は、「プライベートで会う時間の方が長かったので、現場で会うのは少し不思議な感覚ありましたけど、今この場に立てているのは感慨深いです」とコメント。続けて、最後の伊藤との共演シーンについて聞かれると、「2人でずっとニヤニヤしていましたね(笑)。10代の頃ドラマで共演して以来だったので、本当にアガってましたね」と笑顔で回答。伊藤も「あれは嬉しかった。(ドラマ当時)“2人で売れような”って言っていたので、嬉しさや色んな感情が沸き上がりましたね。若干あそこのシーンは僕ら2人とも嬉しくて素が出ていました」と感慨深げ。
アゲ太郎の友人で“三代目道玄坂ブラザーズ”を演じたのが加藤諒、浅香航大、栗原類。撮影現場の様子を聞かれた栗原は、「アゲ太郎と三代目の掛け合いが凄く多くて、撮影の初日終わりに匠海くんがご飯をセッティングしてくれたのが凄く大きかったと思いました。僕ら自身が現場じゃない時でも素で話して、お互い気を使わないような関係でいられたのが良い感じに劇中の場面でも出ているなと思いました」と述懐。続けて加藤は、「航大君がちょっとかっこいいことをしただけで、みんなで“うぉ~かっけ~”って言って、“あれ?これ三代目じゃない?”ってみんなで気持ちを共有出来たのが、楽しかったです!」と笑顔で答えた。北村は、「加藤諒くんは、朝から晩までずっとこのテンションなので、それに救われて、本当に三代目の皆には支えられたなと思っています」と感謝。また、ほぼオール渋谷ロケの本作にちなみ、それぞれの“渋谷デビュー”が話題に。北村は、「8歳から芸能のお仕事をしていたので、初めて来たのはその頃ですね。ただ遊ぶようになったのは、高校生の時で音楽やファッションを渋谷で知ったというのは、僕自身も凄くあります」と回答。続けて浅香は、「22歳で初めて都内で独り暮らしを始めて、それまでは新宿の方が中心のようなイメージがあったんですけど、引っ越してきて住み始めたら、都内の中心は、個人的に新宿から渋谷に変わったんですよね」と渋谷に対する印象の変化を語った。
そして、「いい肉」にちなみ、129名の観客と共に一斉にとんかつを実食するという挑戦コーナーも実施。北村の「揚げた豚、お好きですか?」という掛け声に合わせ、全員で「大好きー!」と宣言し、とんかつを実食した。最後に北村は、「音楽と芝居をやっているものとして、今のエンターテインメントというものが、どんな状況なのか、色んなことを考えながら過ごす日々がありました。その状況の中で『とんかつDJアゲ太郎』という音楽、笑い、人間の成長が描かれている映画を世に出せるということ、このメンバーみんなで胸を張って面白いぞ!と言えることがとても幸せに思います」と作品への想いを語り、イベントを締めくくった。
『とんかつDJアゲ太郎』は10月30日(金)全国ロードショー。