佐藤隆太のキーティング先生再び 舞台『いまを生きる』が新たなキャストを迎えて再演が決定
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佐藤隆太主演で2018年10月に日本初演された舞台『いまを生きる』が、2021年1月から2月にかけて、新たなキャストを迎えて再演が決定した。
89年にロビン・ウィリアムズ主演、ピーター・ウィアー監督によって制作されたアメリカ映画をもとに、16年10月〜12月にオフブロードウェイで舞台化されたのが本作。映画は第62回アカデミー賞脚本賞を受賞、映画版で脚本を務めたトム・シュルマンが舞台版の脚本も手掛けて話題となった。
18年に上田一豪が演出、佐藤が主演を務め、新国立劇場 中劇場にて上演された日本初演は、映画版のロビン・ウィリアムズ演じるキーティングとも違った、生徒と真摯に向き合うオリジナルの佐藤版キーティングに、思春期の少年たちが自由に生きることの素晴らしさに目覚める輝きを鮮烈に描き、好評を博した。
今作も初演に引き続き、演出は上田、主人公である、厳しい規律で縛られてきた男子高校生たちに新たな視点や影響を与える若き教師、ジョン・キーティング役を佐藤が演じる。新たなキャストには、厳格なノーラン校長役に佐戸井けん太、生徒の一人であるニールの父・ペリー氏役に飯田基祐、ノックスが一目ぼれするクリス役に小向なるが決定。
そして生徒役には、転校生のトッド役に佐藤新(ジャニーズJr.)、中心的存在のニール役に瀬戸利樹、無邪気なノックス役に影山拓也(ジャニーズJr.)、純粋なミークス役に基俊介(ジャニーズJr.)、正義感があるチャーリー役に三宅亮輔、素直でまじめなキャメロン役に市川理矩と、今後の活躍が期待される若手俳優がそろった。
ニューイングランドの全寮制学院を舞台に、そこへ赴任してきた英語教師と学生たちの詩を通した交流を描く不朽の名作が、新キャストを迎え来年甦る。確かな実力のベテラン俳優と若き才能が織り成す、新たな『いまを生きる』に期待が高まる。
(左) 佐藤隆太 (上段左から) 佐藤新、瀬戸利樹、影山拓也(下段左から) 基 俊介、三宅亮輔、市川理矩
キャストコメント
佐藤隆太
こうしてまたキーティング先生を演じる機会を頂けて、本当に嬉しく思っています。
中学生の時に見た『今を生きる』はとても衝撃的で、その後もずっと自分の中に残り続けている大切な作品です。役者という世界に思い切り飛び込む事ができたのも、この作品に、そしてキーティング先生に背中を押して貰えたお陰の様な気がします。初演のメンバーとは稽古、本番の中で、共に悩み、笑い、しっかりと心の繋がりを持てた様に思います。今回、また新しい共演者の皆さんと、自分がどの様に心を通わせ、どんな“ものづくり”ができるのか、緊張と期待でいっぱいです。是非僕らの新しい教室を覗きに来て下さい。
佐藤新(ジャニーズJr.)
これまでご一緒したことのない、役者の皆さんのなかでお芝居をさせて頂けることに今からドキドキしていますが、いろんなことを吸収したいというワクワクする気持ちもいっぱいです。この作品に真剣に向き合い、素晴らしいものにしていきたいと思っていますので、ぜひ観に来てください。
瀬戸利樹
ニール・ペリー役を務めさせていただくことになりました。再演されるほど人気ないまを生きる」に出演させていただけることが大変光栄です。ニールは優等生で、輪の中心になる存在です。熱く、そして愛のあるキーティング先生の言葉の数々を受け止めて、生徒達が直面する戸惑いや前に突き進む力をお届けできる作品になるよう、稽古に励みたいと思います。悩んで、悩んで、悩んで。新しい僕なりのニールと一緒に、歩んでいきたいです。
影山拓也(ジャニーズJr.)
他のキャストの方々の顔ぶれをみて、驚きと嬉しさでいっぱいで、今からテンションが上がっています。いつか学園モノの作品をやってみたいというのが自分の中での夢だったので、不安なこともありますが、想像を膨らませながら、楽しんで演じたいと思います。
基 俊介(ジャニーズJr.)
自分たちがいつも立っているステージとは違うので、すごく緊張していますが、芝居に真摯に向き合っていきたいです。このような真面目な役を演じるというのも初めてですが、自分の持っている全てをありのままに出して、この作品に向き合っていけたらいいなと思います。
三宅亮輔
チャーリーダルトンを演じます、三宅亮輔です。僕自身、原作の映画を観て最も感情移入したのが彼でした。世界中の人々がもがき戦っている今、この作品を上演する意義が大いにあると感じます。それゆえプレッシャーも感じています。皆さんの"いまを生きる"活力につながる作品になるよう全身全霊で取り組みます!
市川理矩
僕が演じさせて頂くキャメロンはとても真面目で臆病なところはありますが、自分の欲に忠実に行動する性格でもあります。映画、舞台「いまを生きる」観て、自分が自分の人生をどう生きていきたいかとても考えさせられました。自由に生きることの素晴らしさ、その中で一人一人がぶつかる葛藤、そこをリアルに演じられたらと思います。
1959年、バーモントの全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校OBの英語教師ジョン・キーティングが赴任してきた。時を同じくして転校生のトッドもウェルトン・アカデミーに編入した。ノーラン校長の指導の下、厳格な規則に縛られている学生たちに、キーティングは「教科書なんか破り捨てろ」と言い放ち、詩の本当の素晴らしさ、生きることの素晴らしさについて教えようとする。
キーティングの風変わりな授業に最初は戸惑う生徒たちだったが、次第に行動力を刺激され、新鮮な考えや、規則や親の期待に縛られない自由な生き方に目覚めていった。ある日、生徒のニールは学校の古い学生年鑑を読み、キーティングが学生時代に「Dead Poets Society(死せる詩人の会)」というクラブを作っていたことを知る。ニールは同級生のチャーリーやノックスらとともに、近くの洞窟でクラブを再開させ、トッドも、誘われるままクラブに加わった。
彼らは自らを語り合うことで、自分がやりたいものは何か自覚していくのだった。 ノックスは偶然知り合ったクリスに恋をし、チャーリーは女子学生を学院に入学させるべきだと主張する。ニールは俳優を志して『真夏の夜の夢』の舞台に立つことを決心するが、ニールの父親からは舞台に立つことを反対されてしまう。そして…