映画『孤狼の血』続編が完全オリジナルストーリーで制作&クランクアップ 21名のキャラクタービジュアルが“一部”解禁に
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(C)2021「孤狼の血Ⅱ」製作委員会
映画『孤狼の血』の続編『孤狼の血Ⅱ』(仮)が、11月8日にクランクアップ。2021年の公開を予定していることがわかった。
『孤狼の血』は、第69回日本推理作家協会賞を受賞し、第154回直木賞候補作ともなった柚月裕子氏の同名小説の映画化作品。捜査のためなら違法行為も厭わない孤高のマル暴刑事・大上章吾(役所広司)と、その相棒の新米刑事・日岡秀一(松坂桃李)がある失踪事件を機に、暴力団同士の抗争に挑む姿を描。映画『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督がメガホンをとり、2018年の5月に劇場公開された。
『孤狼の血』劇場公開時の予告編
続編となる『孤狼の血Ⅱ』(仮)の舞台は、前作から3年後。広島の架空都市・呉原市の裏社会を治めていた伝説の刑事・大上亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡の“その後”の姿を描く。なお、映画は、原作シリーズでは描かれていない完全オリジナルストーリーとして制作されているとのこと。クランクアップ発表にあわせ、劇中に登場するキャラクター21名のビジュアルが一部解禁されている。
本作の制作は、白石監督をはじめ、『孤狼の血』のスタッフが再結集して進められた。前作同様にオール広島ロケが敢行された本作は、新型コロナウィルスの流行する難しい状況の中、スタッフ全員が撮影開始前にPCR検査を受け、毎日の体温報告を行い、消毒を行う衛生班も設置。キャスト・スタッフを快く受け入れた呉市をはじめとする広島県、地元の人々も協力した。呉市と広島市を中心に、9月29日から35日間にわたって行われた撮影は一人の感染者も出すことなく無事終了したとのこと。
白石監督、原作者・柚月氏のコメントは以下のとおり。
白石和彌(監督)
本作の撮影ほど、デビュー作以上に武者震いしたことはありませんでした。映画界をはじめ世の中が苦しい状況の中で『孤狼の血』の続編の撮影をさせてもらえるということで、色々なことをぶっ飛ばせるような映画にしなければならないという想い、そして僕たちが映画をつくることで、少しでも呉、広島に恩返しが出来ればという想いがありました。撮影を受け入れてくれたことに本当に感謝していますし、そういった中で無事クランクアップを迎えられて安心しました。今回は原作シリーズに描かれていない日岡の物語となりますが、エンターテインメントとしてどこかぶっ飛んでいて、なおかつめちゃくちゃ面白いものというのを目指しました。アクションしかり、お芝居しかり、前作以上によりエンタメ作品として楽しんでもらえるようになっていると思います。撮影が苦しい時もありましたが、エンタメを目指すということは妥協しないでやりきった自信があります。まだ僕自身撮影を終えたばかりですが、すごいものを皆さんに見せられるという確信がありますので、楽しみに完成を待っていていただければと思います。
柚月裕子(原作)
『孤狼の血』の続編が、原作シリーズでは描かれていないオリジナルストーリーで、しかも全信頼を置いている白石監督のもと誕生すると聞いて、前作の一ファンとして純粋に嬉しかったです。私自身前作を見て胸が震えて、まだまだ日岡であったり、『孤狼の血』という作品の先を見たいと思っていたので、続編の製作が決定した時「またあの衝撃が体験できる!」と興奮しました。前作は非常に熱い映画でありました。きっと今作でも前作以上の熱さとか、何よりも日岡の成長であるとか、日岡を取り巻く人間模様が色濃く描かれていると思うと、今から完成が楽しみです。
『孤狼の血Ⅱ』(仮)は2021年公開。