及川浩治×外山啓介、夢の共演がオンライン・コンサートで実現　ベートーヴェン「第九」を2台ピアノ版で披露

2020年12月26日(土)、及川浩治と外山啓介によるオンライン・コンサートが開催されることが決定した。

人気・実力ともに絶頂を極める2人のピアニストだが、今回が初共演となる。毎年大規模な全国ツアーを行うなど、互いに多忙であるため、ファンから共演を望む声が多かったにも関わらず、今まで実現することはなかった。

今年、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、及川、外山ともに多くの公演が中止・延期となり、全国のファンに音楽を届けることができなかった。そんなファンに向けて、どんな形でも演奏を届けたいという2人の思いから、今回のオンライン・コンサートの開催が決まった。オンライン配信のため、全国どこでも2人の演奏を楽しむことができ、まさに今だからこそ実現したスペシャルなコンサートとなる。

プログラムは、年末にふさわしくベートーヴェン交響曲第9番(第3楽章・第4楽章)を2台ピアノ版で披露。編曲したリスト自身がピアノの名手だったこともあり、演奏者は超絶技巧を求められる。オーケストラの重厚さを損なうことなく、ピアノならではの美しい響きや繊細な表現にあふれており、耳慣れた「第九」の魅力を新鮮に感じるに違いない。

ベートーヴェン生誕250周年を迎えた2020年は、世界中にとって苦悩の1年となった。しかし、ベートーヴェンの音楽は「第九」をはじめ多くの作品が〈苦難〉を乗り越えて、最後に〈勝利〉に向かっていくように構成されている。及川と外山による「第九」の演奏を通して、今こそ最後に打ち克つというベートーヴェンの〈希望〉のメッセージを受け取ってほしい。