『アルプススタンドのはしの方』高校演劇ver. オリジナル戯曲で再舞台化が浅草九劇にて開幕 演出家・奥村徹也、若宮ハルのコメント到着
(左から)関西チーム、関東チーム
第63回全国高等学校演劇大会・最優秀賞に輝いた『アルプススタンドのはしの方』を劇団献身の奥村徹也と、北九州で活躍する現役大学生・若宮ハル(若宮計画)が演出し、2チーム構成で2021年1月7日(木)に浅草九劇で開幕した。
同級生が活躍している姿を「アルプススタンドのはしの方」で見つめている高校生4人。現実を「しょうがない。」と諦めることでしか受け止めることが出来なかったが、試合の展開と共に最後はそれぞれが諦めきれない気持ちと向き合い立ち上がっていく。多感な彼らの心情をリアルに描く今作品は、現代を生き抜く全ての人に勇気を与えてくれる。
クリーンヒットした城定秀夫監督による映画版からのバトンを受け取り、激動のオーディションを経て魅力的なキャストが集結。奥村演出の関西弁上演チームには、左京ふうか・平井亜門・藤谷理子・中井友望が名を連ね、今までの歴史を感じさせながら新しい風が吹き、関西弁の軽快なリズムで劇が進む。
若宮演出の標準語上演チームはよりフレッシュな顔ぶれとなり、三木理紗子・犬飼直紀・橋本乃依・蒼波純が出演。真摯に稽古を積み、演劇に挑んでいるまっすぐな姿に心が打たれる。
左京ふうか(関西チーム)
平井亜門(関西チーム)
藤谷理子(関西チーム)
三木理紗子(関東チーム)
犬飼直紀(関東チーム)
橋本乃依(関東チーム)
青波純(関東チーム)
コロナ禍の大変な時期での稽古となり諦めそうになった時もあったが、籔博晶のオリジナル戯曲の前向きなメッセージに背中を押されながら、関西チーム初日を迎えることが出来た。明日1月8日(金)に関東チームの幕が開く。
本上演は2021年1月7日(木)~11日(月・祝)浅草九劇にて。また、応援コメントチャット付きのイープラスStreaming+による配信は、1月10日(日)関東チームと11日(月・祝)関西チームの4公演限定。自宅にいても全国の視聴者と楽しむことができ、さらに、開演前に特別映像や本番直後のキャスト生コメント付きとなる。後日メイキング映像配信が決定している。
<関西チーム演出 奥村徹也 開幕コメント>
奥村徹也
初日の幕が上がりました。
一息つきたいところですが状況が状況です。いつ幕切れを迎えるか、わかったものではありません。千秋楽までブラッシュアップを重ねて、なんて悠長なことも言ってられません。目の前のこの1ステージに座組み全員が懸けています。皆様もどうか幕が上がっているうちに、いらしてください。
役者もスタッフワークも仕上がりきってます。改めて強い、素晴らしい脚本だなと感じております。こんな状況ではありますが、いろんな考え方があることも重々承知しておりますが、それでも「しょうがない」と諦めたくない作品になりました。明日もまた幕が上がることを信じて劇場に向かいます。ご来場、心よりお待ちしております。
<関東チーム演出 若宮ハル 開幕コメント>
若宮ハル
いよいよ初日です。
あっという間の稽古期間でした。
振り返ると、一つ一つ、みんなで作り上げていった稽古だったと感じます。
東京という初めての土地、初めてのメンバー、そして「しょうがない」で溢れている初めての状況下。
この中でアルプススタンドのはしの方を上演出来るのはとても緊張すると同時に有難いことだと感じてます。
最後まで駆け抜けたいと思います。よろしくお願いいたします。