世田谷パブリックシアターが新たな若手演劇人育成プログラムを立ち上げ、『子どものためのリーディング公演+ワークショップ』を開催
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世田谷パブリックシアターが、公共劇場として「これからの演劇のカタチを考えて“今”やるべきこととは?」という問いに答えるため、新たな若手演劇人育成プログラム『Hatch Out Theatre ハッチアウトシアター』を立ち上げることを発表した。
Hatch out(孵化させる)という言葉の意味が示す通り、これからの演劇をつくっていく若手演劇人に、従来の公演形態にとらわれない演劇との“出会い”を提供する。
・観客とより近い関係性の中で演劇を実践していきたい。
・演劇を通して地域社会とより密接な結びつきを築いていきたい。
・新しい視点や手法を獲得して、演劇に接点がない人たちが演劇に出会える場をつくっていきたい。
そんな演劇創造の場を求めている若手演劇人とともに、演劇をつくる側・観る側の境界線をとっぱらい、新たな演劇の楽しみ方を見つけられる、実践の場をつくっていきたいとのこと。
上記の理念を実現するため、今回は「子ども向けのリーディング戯曲」と「演出家 兼 ワークショップファシリテーター」を若手演劇人より公募し、1から作品を創作する。
選考により決定した「子ども向けのリーディング戯曲」は、2021年12月にシアタートラムで上演。また選考により決定した「演出家 兼 ワークショップファシリテーター」は、12月の公演の演出に加え、上演後に実施するワークショップのプランニングを手掛けることとなる。
上演終了後は、世田谷区内小中学校や施設を巡回公演する企画として継続することも考えているとのこと。世田谷パブリックシアターとともに、これからの演劇のカタチを考え、実践したいと思っている若手演劇人は応募してみてはいかがだろうか。
審査員プロフィール ・コメント
関根信一(演出家・劇作家・俳優/フライングステージ)
関根信一
カミングアウトしているゲイの劇団、フライングステージ代表。日本のゲイの姿をリアルに描く演劇作品を作り続けている。児童青少年向け演劇の演出も多く手がける。「わたしとわたし、ぼくとぼく」(劇団うりんこ)、「オズのまほうつかい」(人形劇団むすび座)、「ペコと秘密の樹」(劇団風の子)、「きみはいくさに征ったけれど」(青年劇場)など。
コメント:子どもたちと演劇を楽しみたいと思っている方、ご応募お待ちしています。
瀬戸山美咲(劇作家・演出家/ミナモザ主宰)
瀬戸山美咲
2001年、ミナモザを旗揚げ。2011年、『エモーショナルレイバー』がシアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.3に選出される。近年の作品に現代能楽集X『幸福論』(作・演出)、『オレステスとピュラデス』(作)など。多摩ニュータウン×演劇プロジェクト、世田谷パブリックシアター主催の演劇ワークショップ「地域の物語」、舞台芸術によるまちづくりプロジェクト『枇杷の家』、世田谷区内の学校を巡回するリーディング劇「ファミリアー」など、地域の人々との活動にも力を入れている。
コメント:子どもたちに演劇に触れてもらいワークショップをすると、演劇にはこんな力があったんだと気づくことがたくさんあります。地域のなかで演劇を楽しむことに興味がある皆様、ご応募お待ちしています!
募集概要
『Hatch Out Theatre ハッチアウトシアター2021「子どものためのリーディング公演+ワークショップ」』