内野聖陽、有森也実出演 こまつ座第138回公演『化粧二題』の上演が決定 出演者コメントが到着

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2021.2.16
2019年舞台写真 撮影:田中亜紀

2019年舞台写真 撮影:田中亜紀

2021年8月17日(火)~29日(日)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて、こまつ座第138回公演『化粧二題』の上演が決定した。

女優の一人芝居の傑作と名高い『化粧』を原型とし、女優の息子の立場を書き加え、登場人物それぞれの一人芝居を二幕構成で上演、二人の「自己発見劇」として生まれたのが『化粧二題』。

2019年舞台写真  撮影:田中亜紀

2019年舞台写真  撮影:田中亜紀

2019年舞台写真  撮影:田中亜紀

2019年舞台写真  撮影:田中亜紀

2019年の上演では、新たに鵜山仁演出のもと、内野聖陽有森也実が座長役を熱演。各地で満員御礼、大きな話題となった。内野は本作の演技で「母に捨てられた大衆演劇の座長の悲哀と男の意地を緩急あるせりふで鮮やかに浮かび上がらせた」と評価され、2019年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。このたび内野、有森による豪華キャストでの再演が実現した。

内野、有森から熱い意気込みのコメントが到着したので紹介しよう。

内野聖陽(市川辰三役)

内野聖陽

内野聖陽

前回2019年の公演から、 2年が経とうとしています。
一人芝居への初めての挑戦で、 とにかく気合いで井上先生の戯曲、 演出家鵜山仁さんへ立ち向かって行った気がします。 そして、 たった一人の舞台空間だけれど、 実は沢山の登場人物と一緒に居られるのだ!…ということを初めて知りました。

僕は再演というのは、より作品世界を深め、耕し、豊饒にする絶好の機会だと思っています。僕の中で、今、いろんな野心が蠢き始めています。

とにかくお芝居は楽しむためのものという原点に立って、僕自身も演じることをもっともっと楽しみつつ、皆様の心に心地よく届くよう楽しく苦しんでお稽古に励んで参りたいと思っているところです。楽しく、愉快に、泣ける話を、みんなで笑える劇場にできたらと願っております。

内野聖陽、パワフルに繊細にお届けします!ご期待くださいませ!

有森也実(五月洋子役)

有森也実

有森也実

2020年 春、コロナウイルスの猛威に翻弄されながら模索、内観、協力し歩みを進め、この春で一年になろうとしています。

「孤独にならないことですね」緊張に震えている私に、演出家の鵜山さんがそっとアドバイス下さいました。物語の中には、様々な個性的な登場人物が配されています。ですが、一人芝居は舞台上では一人です。劇場には、スタッフ、お客様がいらっしゃいます。孤独であって孤独でない。コロナ禍でコミュニケーションの制限を課せられた中、心は自由である、想いが人を繋ぐ事、私が感じた事と通じるような気がして今更ながら腑に落ちました。

色々な想いが渦巻く劇場で、お客様と心を繋ぐことが出来たら、幸せです。

◆ ものがたり ◆

さびれた芝居小屋の淋しい楽屋。 遠くから客入れの演歌が流れ込んでくるやいなや、 大衆演劇女座長・五月洋子は、 座員一同に檄を飛ばし始める。 開演前の支度の最中も、 口上や十八番の演目である「伊三郎別れ旅」の母と子が再会する場面の稽古に余念がない。 そこへ捨てた息子との対面を、 と出演依頼を携えたお客がやってきた…。

うってかわって、 クリスマス間近の芝居小屋の楽屋。 大衆演劇の座長・市川辰三は、 夜の部も迫った40分前、 大事な役を背負った役者が一人いなくなり、 切羽詰まった様子で座員一同に口立て稽古を始めている。 そこへ孤児院でお世話になった一人の先生がやってくる。 恩師との逢瀬に喜ぶ辰三だったが、 なにやら大切な話がある様子で…。

 

公演情報

こまつ座 第138回公演『化粧二題』
 
作:井上ひさし 
演出:鵜山仁
出演:内野聖陽・有森也実
 
【東京公演】
2021年8月17日(火)~29日(日) 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
【地方公演(予定)】
中部北陸ブロック
神奈川県
大分県
茨城県水戸市、 他
 
『観客の想像力と俳優の演技力、 この二つが揃えばそれがどこであろうと
そこは宇宙で唯一の真の劇場になるだろう』    ――井上ひさし
 
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