ジュリエット役に挑む、茅島みずき「14歳の女の子らしい恋愛を大事に描きたい」 舞台『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』インタビュー
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茅島みずき
2021年3・4月に東京・大阪にて、森新太郎演出の舞台『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』が上演される。本作で主人公ロミオ役を務めるのは18歳のなにわ男子/関西ジャニーズJr.の道枝駿佑、そしてジュリエット役には、NHKのドラマ「ここは今から倫理です。」に出演や「Seventeen」専属モデルとしても活躍中で、これが初舞台となる16歳の茅島みずきだ。
世界的名作に挑む10代の心境はどのようなものとなっているのだろうか。ジュリエット役の茅島に話を聴いてみた。
茅島みずき
ーーまずは『ロミオとジュリエット』という名作舞台に出演することが決まった時はどんなお気持ちでしたか?
私にとって初めての舞台なので、お話をいただいた時、世界的にも有名なシェイクスピアの作品に携わらせていただくことにすごく光栄だなと思う一方、すべて初めてなので不安や緊張も大きかったです。
『ロミオとジュリエット』という物語自体、結末は凄く有名なので知っていましたが、全体的になんとなく知っているかな? という程度で、実は細かいところまでは知らなかったんです。
ーーそうなんですね。巷にはたくさんの「ロミジュリ」作品があるかと思いますが、ご自身でご覧になったものはありますか?
藤原竜也さんと鈴木杏さんが演じられた舞台はDVDで見ましたが、迫力が凄いなってやっぱり思いました。舞台ならではの発声もそうですし、お芝居もドラマや映画よりは大きくしなくてはと感じました。
茅島みずき
ーーあのジュリエットを自分が演じると考えてみていかがでしょうか?
ジュリエットは14歳で結婚を決めたり愛する人のために死を選んだり……すごく心が強くぶれない女の子だなって。あと、14歳だからこそ、お互いの家同士が揉めている時も天真爛漫にずっと相手のことを好きでい続けるところなどは芝居をする上でも大事にしていきたいと思っています。
ロミオとジュリエットの恋がたった5日間だった、と後で知りましたが、1日目に出会って2日目に結婚して……そこまで人を愛せるのかと考えたらとても凄いなって感じました。もし自分がジュリエットと同じ立場だった場合、私のために両親が相手の家族と揉めてしまったら、すごく気にしてしまうと思うので、愛すること自体諦めてしまいそうです。
茅島みずき
ーー日本だけでなく世界各国の女優さんが一度は、と憧れる役の一つがジュリエットだと思うんですが、ちょっと大げさですが、役を演じる覚悟はありますか(笑)?
やるからにはいいものにしたいと思っていますが、やはりプレッシャーは大きいです。
ーー稽古が始まるまで、準備していることはありますか?
全体稽古が始まる前に、ロミオ役の道枝(駿佑)さんと一緒に2日間だけ発声や滑舌の稽古をしていただき、それをおうちで繰り返しやっています。あと言い回しとか難しい台詞が多いので、それを自分に落とし込むこととかも。何より全体稽古初日までに台詞を全部入れてきて欲しいと演出の森(新太郎)さんから言われましたので、必死に覚えました。ジュリエットは一人で5ページくらい話す場面もありますので、すべて声に出して覚えています! まだ完璧ではないので、これからさらに追い込まないと(笑)。
茅島みずき
ーーそれはかなりのプレッシャーがかかりますね(笑)。
私にとって舞台はすべてが「大きい」イメージがあるんです。だから大きく動いたり、客席の一番後ろまで声を通さないとならないだろうし、そのためには声量が大事だと……。今までドラマや映画などでは声を発する時に、腹式呼吸をそこまで意識したことがなかったので、そういう意味では舞台は体力をすごく使うんだろうなと思っています。自宅では母音に言葉を直して発声する練習をしたり、お風呂のなかでも腹式呼吸を鍛えられるやり方を聞いたので、それをやったり、とにかくいろいろ試しています。
もともとゴルフをやっていたので体力にはそれなりに自信がありますが、ゴルフをあまりやらなくなって最近は体力も落ちてきているので戻さないと! ですね。
ーー最後になりますが、今このタイミングで舞台に初挑戦することの意味をどのように受け止めていますか?
自分が大きく成長できるきっかけになるんじゃないかなってことは凄く感じているんです。だから何度も壁にぶち当たったりするとは思うんですが、公演を成功させたら、また一回り自分が大きくなるんじゃないかなと自分に期待をしています。
茅島みずき
取材・文=こむらさき 撮影=中田智章