JAM Project、初のドキュメンタリー映画舞台挨拶をレポート　「僕たちは絶対やります」影山ヒロノブがツアー実施を宣言

結成20周年を記念して、グループ初のドキュメンタリー映画『GET OVER －JAM Project THE MOVIE－』が、2月26日(金)からの2週間限定で公開されるJAM Project。2月23日（祝・火）に、JAM Projectの5人が登壇した『GET OVER －JAM Project THE MOVIE－』舞台挨拶付きプレミア上映会が都内劇場にて開催された。MCにアニメ、アニソンに造詣の深い吉田尚記（ニッポン放送アナウンサー）を迎え、結成20年のJAM Projectにこれまでの歩みについてメンバーに聞いたほか、同作の監督を務めた大澤嘉工監督も駆け付け2月18日に60歳の誕生日を迎えた影山のサプライズバースデーの祝いも実施。

全員が黒で統一したシックな衣装で登壇したJAM Project。影山は「大変な状況の中で過ごしている方も多いと思いますが、本日は東京と大阪の2か所で観に来てくれたみなさん、ありがとうございます。44年間この業界にいますが、このようなプレミア上映会などは初なので緊張しています」と挨拶。遠藤は「僕もこのような舞台挨拶は初めてですが、楽しみたいと思います」と続けた。きただにが「やっとこの日を迎えることができました。みなさんの感想が楽しみです」、奥井「みんなと同じく緊張していますが、楽しみにして来ました。みなさんの心に何かを刻むことができるような映画になったと思います」。福山は「僕もこのような場所でお話するのは初めてですが」と語ると、続けて「こんなにフラッシュをパシャパシャ浴びるのも初体験なので楽しみたいと思います」と笑みを浮かべた。

本作を観た感想について問われると、「素の自分を語るのは初めてだったので、緊張しました。監督に自分の内を引き出されたのかなと思いました」と口にした遠藤。きただには「メンバーみんな熱く語っていますけど、ニューヨークの居酒屋でのシーンは、お酒も入りより熱く語っているのでぜひ注目です！」とアピールした。「スクリーンから目を離せなかったです」語った奥井は「みんなのインタビューを見て、よりメンバーを好きになりました」と続ける。福山は「自分のシーンは恥ずかしかったのですが…」と照れた様子を見せるも「自分の映画を見て感動してしまって、泣くことなんてあるのかと思いましたね」と感想を述べた。

影山は「大きくわけて2つのシーンに分かれているなと思いました。2000年に僕たちがデビューして、アニソンが徐々に市民権を勝ち得ていった20年間だったと思います。前半は、僕たちが駆け抜けていった20年間を見せて、後半は、20年間続けてきた中での色んな葛藤やマンネリズムとの戦い、そこに加えてコロナ禍が始まっていって......。明るいドキュメンタリーと、自分たちが自分たちの人生をシリアスな目で見て、様々なことに悩んだことが描かれた映画だと思います」と語る。

また、これから“GET OVERしたいこと＝乗り越えたいこと”に対して影山は「去年できなかった僕たちの20周年記念ツアー的なものをやりたいです。まだいつできるかわからないですけど......僕たちは絶対やります」と力強く宣言した。

さらにイベントの途中では、2月18日に60歳の誕生日を迎えた影山へのサプライズバースデーの祝いも実施、大澤監督が花束贈呈に駆け付けた。大澤監督は「60歳でこんなにパワフルでポジティブな空気を持っている人を僕は知らないです。あと10年は「SKILL」を歌いながら（ステージ上で）飛び回っている影山さんを見たい。あと10年飛び回っていたら、第2弾の映画を作りましょ」と、コメントを寄せた。一方、奥井は「レイジーのファンで、影山さんが10代のころから見てきたのですが、まさかこのように一緒にお仕事をするようになるとは思ってもおらず、そしてあの当時のミッシェル（＝影山）が、60まで歌っているとは思っていなかったですね（笑）、面白い運命だなと思います。これからも一緒に歌える時間を大事にしたいと思っています。おめでとうございます」と、自身のこれまでも振り返りつつ、影山を祝った。

最後に影山は、JAM Project初のドキュメンタリー映画である本作について「この映画は僕たちからみんなに送るエールだと思っています。いつまでも夢を追いかけていきたいし、どんなに苦しくても、それを乗り越えていくということが、人生の中で苦しいけど楽しいことだと思うので、それしっかり受け止めてほしいと思っています」とメッセージを寄せ、舞台挨拶の幕を閉じた。