セルゲイ・ポルーニンが出演 フランスのベストセラー恋愛小説を映画化した『シンプルな情熱』日本公開が決定
映画『シンプルな情熱』 (C)2019 L.FP. Les Films Pelléas – Auvergne - Rhône-Alpes Cinéma - Versus production (C)Julien Roche
映画『シンプルな情熱』(原題『Passion simple』)が7月2日(金)に日本で劇場公開されることが決定した。
『シンプルな情熱』は、フランスの作家アニー・エルノーによる小説『シンプルな情熱』(ハヤカワ文庫刊/訳:堀茂樹)を原作とした映画。エルノーはマルグリット・デュラス賞などフランスで数々の文学賞に輝いた作家で、近年では自身の名前を冠した賞も設立されている。『シンプルな情熱』は、そんなエルノーが1991年に発表した作品で、ある男性との愛と性に全存在をかけた自身の実体験が赤裸々に綴られている。
本作で描かれるのは、パリの大学で文学の教鞭をとる教師・エレーヌの物語。年下で既婚者のロシア外交官・アレクサンドルとパーティで知り合い恋に落ちたエレーヌは、昼下がりに自宅やホテルで逢瀬を重ね、彼との抱擁にのめり込んでゆく。
主人公のエレーヌを演じるのは、2017年の『若い女』でリュミエール賞有望女優賞を受賞したレティシア・ドッシュ。また、アレクサンドル役でセルゲイ・ポルーニンが共演。ポルーニンは19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれた2年後に退団を発表し、全身にタトゥーをまとう異端のダンサーとして知られている。俳優としては、レイフ・ファインズが監督をつとめた映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』や、『くるみ割り人形と秘密の王国』、『オリエント急行殺人事件』などに出演している。メガホンをとったのは、『ファインダーの中の欲望』のダニエル・アービッド監督。
なお、2021年6月1日(火)から6日(日)には、東京国際フォーラム ホールCでセルゲイ・ポルーニン初の日本単独公演『SACRE「春の祭典」/ラスプーチン』が上演される。
『シンプルな情熱』は7月2日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国ロードショー。