青☆組の吉田小夏が脚本・演出を手がける 吉祥寺ファミリーシアター『ぞうれっしゃがやってきた』上演決定

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2021.5.22
『ぞうれっしゃがやってきた』絵本 書影

『ぞうれっしゃがやってきた』絵本 書影

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2021年8⽉7⽇(⼟)〜8⽉11⽇(⽔)吉祥寺シアター 劇場において、吉祥寺ファミリーシアター夏休み特別企画『ぞうれっしゃがやってきた』の上演が決定した。本公演は、劇団「⻘☆組」の吉⽥⼩夏が脚本・演出を⼿がける。

本作品は、2019年に吉祥寺シアターが吉⽥に委嘱し、図書館でのアウトリーチ⽤の短編作品『ぞうれっしゃがやってきた』として製作・初演。今回は、劇場上演⽤に新たに⻑編作品としてリクリエーションし、夏休み期間に地域のファミリー層、特に⼩中学⽣とその保護者を対象に吉祥寺シアターで上演を⾏う。

実話をもとに描かれた叙事的な原作を、吉⽥が作劇の特徴と⾔えるリリカルで美しい⽇本語で、登場する⼈間や動物たちの⼼の機微に寄り添った叙情的なドラマへと書き換える。本格的な演劇を初めて観る⼦どもや、普段は劇場に⾜を運ばない親世代にとっても親しみやすい作品づくりによって、「観劇体験」「劇場体験」を豊かなものとすることを⽬指している。

また、8⽉15⽇の終戦記念⽇を前に、戦争を知らない世代がほとんどとなった今、本作の鑑賞を通じて、改めて戦争の悲惨さや平和の尊さについて考える機会とし、観賞後にも家族で作品について、そして戦争についての対話が⽣まれることを期待している。

公演詳細は後日発表されるとのことなので、続報を待とう。

脚本・演出:吉田小夏プロフィール

吉田小夏

吉田小夏

劇作家、演出家、⻘☆組 主宰。⻘年団演出部所属。
『⾬と猫といくつかの嘘』等、4作品で⽇本劇作家協会新⼈戯曲賞に⼊賞。『海の五線譜』で北海道戯曲賞優秀賞受賞。⼼の琴線に触れる美しく繊細な対話劇の⼿法で、⼀貫して市井の⼈々を描き、幅広い年代の⽀持を集めている。近年では、ラジオドラマの脚本や、⼦供達に向けた演劇の創作など、幅広く活躍。⽇本各地での滞在制作や、演劇ワークショップにも精⼒的に取り組んでいる。『のぼるはがんばる』(原作・東君平 主催:劇団うりんこ)で、平成28年度「児童福祉⽂化財推薦作品」選出。令和元年には吉祥寺シアターから委嘱を受け、絵本『ぞうれっしゃがやってきた』をアウトリーチ⽤短編作品として舞台化、上演を⾏った。

公演情報

吉祥寺ファミリーシアター夏休み特別企画『ぞうれっしゃがやってきた』

【⽇ 時】 2021年8⽉7⽇(⼟)〜8⽉11⽇(⽔)
【会 場】 吉祥寺シアター 劇場
【原 作】 ⼩出隆司『ぞうれっしゃがやってきた』(岩崎書店 刊)
【脚本・演出】 吉⽥⼩夏(⻘☆組)
※タイムテーブル、料⾦などの詳細は後⽇発表いたします。

 
■原作:⼩出隆司『ぞうれっしゃがやってきた』(岩崎書店 刊)
■脚本・演出:吉⽥⼩夏(⻘☆組)
■出演:福寿奈央、藤川修⼆、⼤⻄玲⼦、⼟屋杏⽂(以上、⻘☆組)
⽥村元、清⽔ゆり(CHAiroiPLIN)、原⽥⼤輔(演劇集団 円)、⼤⽯丈太郎
(追加の可能性あり)

■舞台美術:濱崎賢⼆(⻘年団)
■ 照明:伊藤泰⾏
■⾳響:泉⽥雄太
■舞台監督:今泉馨(P.P.P.)
■⾐裳・ヘアメイク:るう(ROCCA WORKS)
■演出助⼿:⽇沖和嘉⼦
■宣伝美術:中川裕樹(株式会社エクスラージ)
■アンダーキャスト:⼩野耀⼤
■制作助⼿:中村佳奈

■主催・企画製作:吉祥寺シアター(公益財団法⼈武蔵野⽂化事業団)
■協⼒:⻘☆組、岩崎書店
■助成:⼀般財団法⼈地域創造
(2021年5⽉21⽇現在)
 

絵本『ぞうれっしゃがやってきた』

戦争中、動物園の動物たちが殺されるなかで、戦後までぞうがいた名古屋の東⼭動物園…。合唱組曲やアニメ映画で話題の原作絵本。
岩崎書店 刊
作: ⼩出隆司 / 絵: 箕⽥源⼆郎
ISBN 9784265914234
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