『METライブビューイングプレミアム・コレクション2021』に《セヴィリャの理髪師》《アイーダ》が登場 ヴェルディ《椿姫》延期上映も決定
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(左から)《セヴィリャの理髪師》(c)Ken Howard/Metropolitan Opera 、《アイーダ》(c)Marty Sohl/Metropolitan Opera
世界最高峰のメトロポリタン・オペラ(通称:MET)をスクリーンで楽しむMETライブビューイング。
これまでに上演された数々の舞台の中からMETが誇る選りすぐりの名作を上映する『METライブビューイングプレミアム・コレクション2021』の第5作目ロッシーニ《セヴィリャの理髪師》が、2021年6月18日(金)~24日(木)<東劇のみ7/1(木)までの2週上映>、第6作目ヴェルディ《アイーダ》が7月30日(金)~8月5日(木)<東劇のみ8/12(木)までの2週上映>に、全国の映画館で上映される。
ロッシーニの代表作にして、喜劇オペラの最高峰ともいえる《セヴィリャの理髪師》。スペイン・セヴィリャを舞台に若き伯爵が恋人を救出するために巻き起こすドタバタ喜劇を、キャストが舞台から飛び出すバートレット・シャーのおしゃれな演出で描く。
「100年に一度の歌声」といわれるスター・テノール、フアン・ディエゴ・フローレスとグラミー賞受賞のスター・メゾ、ジョイス・ディドナートの現代最高のベルカントカップルが歌い上げる大人気作。伯爵の恋を実らせるべく奮闘する何でも屋のフィガロを演じるのは、活力溢れる美声のバリトン、ペーター・マッテイ。
アリアなどの聴かせどころで、ポップ・スターのように本舞台を飛び出してくるオペラ歌手たちの圧巻のパフォーマンスや、早口言葉のような超絶技巧の演唱は必見だ。本編冒頭には、フアン・ディエゴ・フローレスとジョイス・ディドナートから、日本のファンへ最新メッセージ映像も上映される。
そして、戦乱の古代エジプトを舞台にしたヴェルディ《アイーダ》。サッカーの応援曲で知られる〈凱旋行進曲〉が鳴り響く「凱旋の場」、幕切れの二重舞台などスペクタクル満点のMETの代名詞ともいうべきソニヤ・フリゼルの演出は、これが最後の上演。
ビロードのような美声と美貌、絶大なるカリスマ性で世界を魅了する、オペラ界の女王アンナ・ネトレプコと次世代のスター、アニータ・ラチヴェリシュヴィリ演じる宿命の恋敵との、若きエジプト武将を巡る熱い恋のバトルに注目だ。
〈清きアイーダ〉〈勝ちて帰れ〉など情熱的なアリアも必聴。本編冒頭にはアンナ・ネトレプコから、日本のファンへ最新メッセージ映像が届けられる。
さらに、5月に休館となった東京・大阪の上映館にて、 ヴェルディ《椿姫》延期上映も決定した。各上映劇場の上映日程は、公式サイトで確認しよう。
椿姫(c)Marty Sohl/Metropolitan Opera
上映情報
上映期間:2021年6月18日(金)~6月24日(木)<東劇のみ3/7(木)までの2週上映>
ファラオの時代の古代エジプト。エチオピアの王女アイーダは、エジプトとの戦いに敗れて囚われ、身分を隠したまま奴隷になっている。だが彼女は、エジプトの将軍ラダメスと恋に落ちていた。同じくラダメスを愛するエジプト王女アムネリスは2人の仲に気づき、激しく嫉妬する。アイーダの父でエチオピアの王アモナズロは、再び兵を挙げてエジプト軍と戦うが、敗れ、捕虜になった。アイーダの恋人が敵方の将軍だと知ったアモナズロは、アイーダを脅してラダメスからエジプト軍の進路を聞き出させ、ラダメスは裏切りの罪で捕らえられてしまう。