ニューライン・シネマがワーナー・ブラザース・アニメーションと組み、神山健治監督が『ロード・オブ・ザ・リング』アニメ映像化
ニュー・ライン・シネマはワーナー・ブラザース・アニメーションと組み、アニメーション監督の神山健治を迎え、『ロード・オブ・ザ・リング』をアニメ化すると発表した。
『ロード・オブ・ザ・リング』はJ.R.R.トールキンによる小説シリーズを基に3部作で映画化されたもの。今回のアニメは中つ国を形成し、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で映像化された壮大な冒険へとつながる伝説の戦いを描く。
神山健治監督
本作は神山健治を監督に迎え、独立した新作として制作される。プロデューサーはジョセフ・チョウ、脚本はジェフリー・アディスとウィル・マシューズが務める。また、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作と『ホビット』3部作の脚本家の一人でアカデミー賞受賞者のフィリッパ・ボウエンがコンサルタントとして本作に参加する。本作は独立した作品ではあるが、ニューラインによる『ロード・オブ・ザ・リング』の姉妹編として制作されるとのこと。
ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・グループのチーフ・オペレーティング・オフィサーのキャロリン・ブラックウッドとニューライン・シネマのプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリチャード・ブレナーが共同声明を発表した。
「ニューラインは、J.R.R.トールキンが創造した素晴らしい世界に深い愛着があります。ですので、ワーナー・ブラザース・アニメーションの皆様と一緒に再び中つ国の世界へ戻るチャンスを得られたのは夢のような話です。ヘルム峡谷は、映画史上最大級の戦いの舞台となったことでファンに知られていますが、これを手がけた多くのクレイティブ・スタッフと素晴らしい監督である神山健治氏の指揮のもと、新しい視点から切り取ったその歴史をお届けできることに大変興奮しています。世界中の観客が、一大叙事詩である中つ国の歴史の豊かさを新たな方法で堪能できるに違いありません。」
さらにワーナー・ブラザース・アニメーションのプレジデント、サム・レジスターからのコメントは下記になる。
「この作品は、J.R.R.トールキンの語られざる世界を壮大な形で描くものです。『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』の三部作を手がけた才能豊かなスタッフに加え、今回初めてタッグを組むこととなる優れた映像作家と仕事できることを光栄に思います。さあ、はじまりです。」
アニメーション制作はSola Entertainmentが手がける。現在ボイス・キャスティングが行われており、映画化に向けて急ピッチで制作が進められているとのこと。さらに本作はワーナー・ブラザース・ピクチャーズが全世界で配給する予定とのことだ。
日本公開は未定とのことだが、神山健治監督の新たなる挑戦に期待したい。
上映情報
『THE LORD OF THE RINGS: THE WAR OF THE ROHIRRIM』
脚本:ジェフリー・アディス、ウィル・マシューズ